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人生は10段変速の自転車みたいなもの

2016/01/10
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カテゴリ:読書
伊坂幸太郎のデビュー作。なるほど、ここから伊坂幸太郎の世界が始まったのだなと思える作品です。最後にきて全てが明らかになり、悪人はきれいさっぱり始末される。最近の作品に比べると、勧善懲悪的な要素が特に明瞭な気がします。

ファンタジックなミステリーというか、ミステリックなファンタジーです。頁数の割には、さらっと読み進められるハッピーエンドなストーリーです。


オーデュボンの祈り [ 伊坂幸太郎 ]

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価格:723円(税込、送料込)



《ネタバレ》
主人公の伊藤は28歳のコンピューターエンジニアだった。いたって、常識的で性格も良く、恋人もいた青年である。しかし、仕事で目に疲労がたまり、毎日ディスプレイを見ることにも飽きて辞職する。ところが、さしたる理由もなくコンビニ強盗を働き、気がつくと150年以上も外界と交流のない、荻島という島にいる。

ノックの音で目を覚ました主人公は、8畳ほどのワンルームに居て、扉を開けると日比野という同世代の若者が島を案内するという。わけも分からずに、案内されて島を歩き、島の人々を紹介される。島はのどかな自然と田園地帯が続き、点在する家と何軒かの店がある。電気はあるが電柱もなく、一切広告や看板もない。そして、この島には「大切なものが最初から欠けている」という言い伝えがある。

紹介される人々は皆個性的で、ここの常識も今までいた世界とは少々違っている。船で下界とのつながりを持つ轟という男。主人公は轟に助けられて、連れてこられた。そのほか、嘘しか言わない画家。島で唯一殺人を認められているクールな男など。
そして、未来を予見できる案山子の優午。人と会話ができるが、未来は語らない。この話は優午のファンタジーといってもよいでしょう。

主人公が島に来た翌日、案山子の優午はバラバラにされ頭が持ち去られる。この真相を巡って話が展開される。

一方、主人公のいた元の世界(とは言っても船で行き来ができ、この島が孤立しているだけなのだが)では、主人公に逃げられた警察官が後を追っている。この警官は主人公の同級生で、人を苦しめることが趣味であり、主人公の元恋人に危害を加えようとする。とにかく、最悪なタイプの男である。

未来を予見できる案山子が、なぜ自分の殺害阻止をできなかったか。悪徳警官と元恋人の運命は。この島に欠けている大切なものとは。

実に面白い結末が待っています。


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Last updated  2016/06/28 07:42:28 PM
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