jay.momの「いぬ作り日記」

土狸庵先生の生誕700年記念の展示開催中の「こころ庵」。

昨日は、メインイベントの津軽三味線・福居八大師匠の演奏会がありました。

私にとって、昨日の津軽三味線の生演奏は本当にひさしぶり。

十数年前、八大師匠の師である　福居典大家元の教室に念願の入門を果たしたのに、いろんな事情でやめなければならなくなって、その悔しさと寂しさで、
街で三味線の路上ライブの音がすると遠回りしたり、
教室である「おわら茶屋」にも顔を見せられず、敷居はどんどん高くなるばかり。
後ろ髪引かれたまま、諦めきれない気持ちを　うじうじと引きずっていました。

昨日は、八大師匠と、まだ師匠が20代だった頃のことを思い出したり、典大会の皆さんのご様子をうかがったりできて、
「また、おわら茶屋にも行ってみたいな」と思えるようになり、
私にとっては、かなり特別な一日になりました。
こんな機会を与えてくださった土狸庵先生に、心から感謝しています。

そんな吹っ切れた気持ちで、客席ではなく、台所の隅で一人で聴いた
八大師匠の「十三の砂山」(とさのすなやま)。先生の誕生日を祝うリクエスト曲にもかかわらず、意固地だった雌狸は、さめざめと涙して拝聴いたしたのでありました。ぽんぽこぽん。

うれしく　たのしく　美味しいものたちもいただきました。それぞれの可愛い狸仲間のみなさま、ありがとうございました。

蛇足・・しじみを買うときに産地表示を気をつけて見てみてね。
「十三湖(じゅうさんこ)産」と記してあるのがあったら、それはあの唄を背景に育ったしじみたちです。