みなと横濱 曙町 牛鍋処 荒井屋
久しぶりに荒井屋に行ってみました。池波正太郎の「散歩のとき何か食べたくなって」に次のように書いてあります。「曙町の牛なべ屋〔荒井屋〕も繁昌している。博雅も荒井屋も創業以来七、八十年になるのではないか。以前の、いかにも牛なべ屋らしい店構えが、近年はすっかり改築されてしまったけれども、何といっても安くてうまい。いまから十年ほど前、荒井屋では八百円でロース鍋を食べさせたし、玉子のついた〔あおり鍋〕は四百円ほどだった」何の本だったか忘れてしまいましたが、たしか池波正太郎は「冷えたビールはうまくない。ビールは常温にかぎる」みたいなことを書いていたのを読み、私は「ぜったいウソだ」と今でも思ってます。たしかにヨーロッパのビールなどではそれほど冷えてなくてもおいしく飲めるビールはありますが、日本のビールは冷えてなければうまくもなんともありません。ですのでそんなことを発言してしまった池波正太郎の味覚というものを私は信用してないのですが、以前ここで食した牛煮込みがおいしかったような記憶が残っているのでそれを確認するために一品料理の牛煮込み(\800)と牛たたき(\1,700)とビール(キリンラガー中ビン\580)を注文しました。なんと出てきたビールは、あまり冷えてなく、がっかりしました。続いて牛たたきですが、まずくはありませんが、これで1,700円というのはちょっと「?」でした。 そして牛煮込みです。これは牛肉がとてもやわらかく煮込んであり、味も上品な感じです。悪くはないのですが、インパクトがもうひとつ足りないといったところでしょうか。もうちょっと濃い味付けでもいいかなと思いました。その他、一品料理は次のようなものがありました。・特選牛さしみ \3,500・牛さしと牛たたき \2,100・牛串焼 \1,000・牛レバ焼き \800刺身や天ぷらもあります。