テナーサックスの巨匠、ソニー・ロリンズが25歳の時に
吹き込み“サキ・コロ”の愛称で親しまれている本作品は
ジャズ 史上の不朽の名作として現在に至るまで名声は高い。
“サキ・コロ”をジャズ界の「金字塔」とすることには様々な
異論・反論が試みられているが、おいら自身は、それは
完成度の高さの裏返しと考えている。
演奏の内容だけをとっても、ジャズ と言う音楽において
ひとつの完成された形であり、もうこれは不動の位置を
占めざるを得ないと思うのだ。
演奏の内容だけではない。
選曲や曲の構成、極の配置、バランス、そしてジャケットのデザイン…。
どれをとってもハードバップのバイブルと呼ぶにふさわしいアルバムだ。
超有名な「セント・トーマス」で、カリプソのリズムに乗ったテーマと、音域を広く
効果的に使ったアドリブ、「ブルー・セヴン」でのマックス・ローチのドラミングに
鼓舞されて男性的に吼えまくる圧倒的なトーン、「ユー・ドント・ノー・ホワット・
ラヴ・イズ」での、腹にズンと来る重圧的なテーマと、ジャズのエッセンスを
詰め込んだ超濃厚盤だ。
『あまりに完全すぎる』って?
そんな事を言う人は、正座して「モリタート」でも聴き直しなさい!
何はともあれ、名盤だ。
サキソフォン・コロッサス/視聴有
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サキソフォン・コロッサス/視聴有 ジャズアルバム紹介から転載
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