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araiguma321@ Re[1]:Dr. Yellow(01/21) うしまるさんへ ありがたや~ さて、何に…
うしまる@ Re:Dr. Yellow(01/21) 風水的には、金運アップでしょうか  ٩(ˊᗜ…
araiguma321@ Re[1]:湯乃上館 出雲、木次町湯村 2023.10(10/25) うしまるさんへ のんびり入浴後、晩酌に…
うしまる@ Re:湯乃上館 出雲、木次町湯村 2023.10(10/25) おおっ! これも又イイ  ٩(ˊᗜˋ*)و 囲…
araiguma321@ Re[1]:薬湯 漆仁の湯 湯村温泉、出雲 2023.10(10/24) うしまるさんへ 貸し切りドボンでした。 …
うしまる@ Re:薬湯 漆仁の湯 湯村温泉、出雲 2023.10(10/24) この内湯の雰囲気! 良いですなぁ~ (⊙…
araiguma321@ Re[1]:薬湯 漆仁の湯 湯村温泉、出雲 2023.10(10/24) kiki ☆さんへ いい感じでした。 少し寂し…
kiki ☆@ Re:薬湯 漆仁の湯 湯村温泉、出雲 2023.10(10/24) Googleマップも合わせて見ましたが、鄙び…

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新聞の堕落: 朝日の「記事」はどこまで信じられるか朝日誤報事件と現場の真実
職務への献身: ポーツマスの旗、冬の鷹、間宮林蔵、白い航跡、光る壁画
崇高: 、共に在り、原千畝、争解決人、色の魂、クター・ハック、跡のリンゴ、メリカ本土を爆撃した男、本国最後の帰還兵、容所から来た遺書、れる星は生きている
電力の振興と宿命: 高熱隧道、死の淵を見た男、電力と震災、田調書を読み解く
伝承なき悲劇: 津浪と人間、天災と国防、三陸海岸大津波、関東大震災、京都市計画の遺産
石油の呪縛: 海賊とよばれた男、綻びゆくアメリカーディーン・プライス、勁草の人
組織の真贋と航空: Jal再建の真実、推定脅威、虹の翼、永遠の0、零式戦闘機、劇の発動機「誉」、海に消ゆ、ンダジェット
専断の惨禍: 白い航跡、イス諜報網の日米最終工作 
敗者の法理: プリズンの満月、"この命、義に捧ぐ"、やくざと芸能と 
鎮魂: 慟哭の海峡、烏の浜、者たちは海に向かった、首の記憶、の墓標、ンジェルフライト
高水準言語としての日本語 日本語の科学が世界を変える 日本語を作った男
本づくり: "紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている"、舟を編む、書になった男
闇にかかわる: 闇の絵巻、闇のひらめき、生をいじくり回してはいけない
停滞: メリカ、Average is Over(大格差)、活過保護クライシス、録!熱血ケースワーカー物語、方消滅、院消滅、京劣化、境の人びと
再生: ローマ法王に米を食べさせた男、井モデル、陸資本主義、い物難民を救え!、張再生市長、じめての福島学、るさとをつくる、・観光立国論、えは必ずある、園回帰1%戦略
資本の堕落: 世界を操る支配者の正体、倒れゆく巨象、簿の世界史、Predator Nation(強欲の帝国)、End This Depression Now!(さっさと不況を終わらせろ)、The Great Devide(世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠)、んがり、幕、り捨てSONY

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Jan 4, 2015
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テーマ:私の図書(49)
カテゴリ:
深海の使者 吉村昭 1973年


 昭和17年から20年までに繰り広げられたドイツの最新兵器の技術情報入手ための潜水艦による輸送記録に圧倒されます。100メートルを超え、100人規模の乗員を要する伊号潜水艦、小ぶりながらすぐれた建造技術と最新レーダーを備えたUボート、果敢に実用化された長距離飛行機の活動記録と悲劇が丁寧に披露されます。
 それらを駆使してシンガポールからヨーロッパまでの喜望峰を回る大航海の隠密行動に果敢に挑み、絶命していった優秀な技術者や軍人に悲しみがこみ上げます。交戦ではなく、最新技術資料、最新兵器、優秀な技術者、要人、不足物資などの輸送を使命に派遣された人々の戦いが克明に明らかにされています。


 伊号第30潜水艦
   往復に成功するもシンガポール港にて機雷で沈没
 U180号と伊号第29潜水艦
   インド独立運動家チャンドラ・ボーズの日本訪問達成、インド洋で移乗
 U511号
   日本に譲渡のため呉まで成功、邦人要人日本移送
 伊号第8潜水艦
   往復に成功し、呉まで成功
 伊号第34潜水艦
   往路マラッカ海峡にて英国潜水艦に雷撃され沈没
 U1224号
   日本に譲渡のため伊号第8号潜水艦で日本から派遣された50名が操船、
   大西洋で米軍護衛駆逐艦攻撃により沈没
 伊号第29潜水艦
   復路シンガポール着後、日本への帰路バリンタン海峡にて
   米国潜水艦魚雷により轟沈
 伊号第52潜水艦
   往路、到着目前のビスケー湾にて途絶、沈没推定
 U234号
   潜水艦とジェットエンジンの最新技術を学んだ日本の技術者2名の帰国と
   独空軍司令の日本赴任
   大西洋上でドイツ降伏となり、米艦に投降。日本人2名は艦内自決

 
 半藤一利の解説によると、吉村昭の最後の戦史がこの小説で、これを最期に戦史を書かなくなったそうです。理由は、生き証人に取材できた率が35%しかなく、戦艦武蔵の時は関係者90%に取材できたことから、関係者がなくなっていることに愕然としたためだそうです。事実を関係者から丁寧に聴取して小説に仕上げる著者の手法から、それがかなわなくなり、戦史の絶筆を決めたようです。半藤一利いわく、潔い戦史の絶筆は「でたらめの歴史や戦記を書いて、それが何になるというのか」との吉村昭の警告ではないかと。
 朝日新聞の偽歴史報道などもってのほかの事でしょう。この本の中に朝日新聞がでてきてまして、東京-ニューヨーク間無着陸飛行記録の樹立をめざし、朝日新聞が陸軍に働きかけ、戦況から計画は流れるものの、陸軍と朝日新聞が協力して新型飛行機を開発し、昭和18年シンガポールからドイツまでの要人輸送飛行が実施され、失敗したそうです。機体は優秀で非公認ながら昭和44年まで破られなかった無着陸飛行記録を新京、ハルピン、白城子巡回飛行で達成したそうです。

 1971年の吉村昭の「総員起し」の伊号第33潜水艦がトラック港で修理中に沈没したこと、山崎豊子の「二つの祖国」のモデルとなった日系米国人伊丹明もでてきて、興味深かったです。





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Last updated  Jan 11, 2015 08:47:31 AM
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