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本づくり: "紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている"、舟を編む、 辞書になった男
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狼の牙を折れ 門田隆将 2013年
史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部
1974年昭和49年8月30日12時45分に三菱重工本社ビルを爆破して多数の死傷者をだした犯人達。その検挙までの実名記録で、怒りと使命感にかられた捜査陣の奮闘が明らかにされています。
高度経済成長の最終段階で裕福な学生が、共産主義、社会主義にかぶれ、階級闘争を気取り、一部が急進的に変質し、日本を敵視し、テロリストとなり、身勝手な論理で日本人の命を奪った暴挙に、震撼してしまいます。その再発を阻止するため、地道で迅速な警察活動が展開され、一網打尽にした成果に安堵しますが、それもつかの間、閉塞させられたテロリスト達が海外でのテロに及ぶ姿は苛立たしいものです。
大正、昭和初期生まれの世代が、戦争後、復興に邁進した中で、その子供たちが、高度経済成長に恵まれながらも、体制批判、左翼思想に浮かれ、社会を騒乱させていった時代であったことが、隔世のように今、思いだされました。
一部の者の行き着く果ては、内ゲバ集団リンチ殺人、爆弾テロによる無差別殺傷であったことを思うと、人間の独善、思想の横暴に暴力性が帯びていってしまう人間のさがを痛感します。
考えの異なる人を敵として攻撃しあう人間に未来がないのは、今も変わらぬ真理と思われます。
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Last updated
Feb 17, 2015 09:25:10 AM
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