カテゴリ:絵本/童話/素話
生後8ヶ月になる我が家の子どもが、大好きな絵本があります。 『うずらちゃんのかくれんぼ』(きもとももこ作 福音館書店発行)です。 我が家では、子どもがおなかの中にいたときから、 夫と交代で絵本を読んで聞かせていました。 なぜ?と聞かれると、なんとも答えようがないのですが…。 ↓以下、ディック・ブルーナ氏作&石井桃子氏訳の うさこちゃんシリーズ絵本風に…。 ────────────────────────────────────── じゅんこちゃんは、あかちゃんがおなかにいたころ、 ほんをかりようと、としょかんにいきました ───まあ、どれにしましょう あのほんもこのほんも、みんなかりてしまいたいわ じゅんこちゃんは、どのほんをかりようか すっかりまよってしまいました ふと、むこうのほうをみると、 かわいらしいえほんのコーナーがあるではありませんか ───きっと、あかちゃんがうまれたら、よんであげることになるのね ちょっといって、みてみましょう するとそこには、、、 むかしじゅんこちゃんが、こどものころによんでもらった なつかしいなつかしいえほんが、たくさんがあるではありませんか! それから、いままでみたことのなかった、すばらしいえほんがいっぱい! ───すてきすてき! じゅんこちゃんは、いえにかえると、さっそく かりてきたえほんをよみはじめました ───えほんって、なんてすばらしいんでしょう! おなかのなかのあかちゃんにも、よんできかせてあげたいわ! かりてきたえほんはどれもほんとうにすばらしくて、 じゅんこちゃんはまだまだよんでいたいのです でもじゅんこちゃんは、おもたいおなかをかかえた、にんぷさん たくさんよんだら、すっかりくたびれて、 ぜんぶよみきらないうちに、すやすやねむってしまいました おしまい ────────────────────────────────────── ↑す、すいません…。 うさこちゃん絵本を読んだことがない方は、なにがなんだかわからないですよね…。 大人になった今だからこそ、 その素晴らしさに気がついた作品もあります。 子どもの頃気に入っていたものが 大人になってからいいと思えるわけでもなく、 逆に昔よくわからなかったものが今では素晴らしく思えたり。 親になった私がいいと感じる絵本が、 必ずしも子どもにウケるわけでもなかったり。 その内容が子どもの成長に合ってない、ということもあるのでしょう。 それと、うちの子は絵本を読むと それまでどんなに泣いていてもピタッと泣き止むのです。 昼、機嫌が悪いときに読み 夜、グズったら読み …というかんじで、 絵本とのつきあいが始まり今に至っているわけです。 話を『うずらちゃんのかくれんぼ』に戻しますね! ストーリーは、 うずらちゃんとひよこちゃんが楽しくかくれんぼして、お互いを見つけ合う、 というもの。 途中、雨が降ってきて、おうちに帰れなくなってしまいます。 不安いっぱいで涙が出てきて… …そのとき、大きな影がせまってきます。 「おばけだあ!」とびっくりぎょうてん! …でも実は、その影の正体は、 うずらちゃんとひよこちゃんのお母さんだったのでした。 「よかった~!」 めでたしめでたし(超ハショってる紹介…)。 リズミカルな言葉で展開し、 絵が鮮やかでとってもきれい。 教訓めいたものがいっさいなく、うずらちゃんの遊びを通して 「楽しさ」「痛み」「驚き」「不安」など さまざまな感情の動きが描かれています。 「お母さんから離れて楽しく遊びたい」と 「まだまだお母さんに甘えたい」との揺れ動き…。 大人が読んでもほのぼのする内容ですが、読んでもらっている子どもは 自然とうずらちゃんの気持ちに寄り添って、わくわくしてしまうんでしょうね。 我が家でこの絵本を購入したのは、子どもが2ヶ月のとき。 最初は、読んでも子どもはほとんど無反応。 聞いているのかな~?と、よくわからず…(当然といえば当然…)。 くりかえしくりかえし読んでいった4ヶ月目の頃。 おばけ(実はおかあさんたち)が迫ってきた場面で、 急に子どもがわ~わ~泣き出したんです! うずらちゃんたちの気持ちを感じているんだなあ、 あかちゃんてほんとに敏感に雰囲気を感じ取るんだなあ、 と思ったものです。 ちなみに、8ヶ月になる今は、次の展開を理解しているのか、 おばけが寄ってくるシーンでもニコニコしていて泣きません。 このあと成長とともに子どもは、 どんな反応を示してくれるようになるのか…楽しみにしているところなのです。 モリモトジュンコ@働くママのやわらか自然育児日記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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