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JE2LUZ・熊野

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2009/01/17
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カテゴリ:熊野について
 日本の捕鯨の栄枯盛衰の波をまともに経験したのが『太地』です。
 港自体は小さいのですぐそばの『勝浦』のように遠洋漁業の基地にはなれませんでしたから、小さな沿岸漁業の漁師町になって行ったのです。
 捕鯨の漁業権は認められても、走り回ってクジラを獲るのではなく、クジラがやってくるのを待っていて『追い込み漁』で捕獲すると言う消極的な物ですから町を支える柱にはなりません。

 『追い込み漁』の捕鯨と言う物ですから、太地で捕獲されるクジラやイルカは生きた状態です。
 そこで生まれたのが『クジラの居る水族館』です。
 第一次レジャーブームの頃でしょうね。
 同じ仲間のイルカやシャチも捕まえられますから、日本近海にやってくるクジラの類はそろえられます。
 最初は餌付けも苦労したようですし、まして『芸』を教えるのも手探りで苦労したようです。
 頭の良い動物ですし、人懐っこいし、いたずら好きですから、一頭が覚えると他のも真似をして覚えてくれるようですけどね。

 こうして生まれた『クジラの博物館』と『イルカショー』も最初のうちは他には殆んど無かったので人気を博しました。
 関東では『鴨川』とかに出来ましたが、中京・関西ではここがはしりです。
 何しろ、生きたイルカやクジラを捕獲できるのは学術的な物を除きここ位の物ですからね。
 
 月日が流れると、段々、お金をたくさん掛けた大掛かりな水族館やレジャーランドが、もっと便利な場所にどんどん出来てきました。
 そして、そうした所の呼び物として『イルカショー』が普及してゆきました。
 日帰りで子供を遊ばせに行けるレジャーランドと名古屋から250Km、大阪から220Kmほどもある太地では勝負は見えています。
 せめて、昔のように新婚旅行でも国内の温泉地だったら少しは違うでしょうけど、新紺さんなどは海の向こうですからね。



 後から出来た、『レジーランド』などのイルカショーのプールはすごく大きな物で観客席も大きくなっています。
 太地のイルカショーのプールは泳いでいるイルカに気の毒なほど狭い物です。
 飛び上がったりするにも助走?助泳?する距離がありません。
 真っ直ぐ上に飛んで落ちないとプールの外に出ちゃうほどです。
 今となってはこじんまりしたショーの舞台です。
 当然、ショーの中味もこじんまりしてしまいます。
 シャチや他のクジラのショーは小さな入り江を仕切った天然の生簀で行われます。
 自然でよいとも言えますが、日本人好みの立派な施設ではないですね。
 なにしろ、『立派なもの』が好きな国ですからね。



 観光客も激減してきたので、併設されていた『植物園』は随分前に閉鎖されてしまいました。
 植物園なんてたいして面白くはない物ですが、うちの子供が小さい頃はイルカショーのない時間に、時間つぶしに見せて回ったものです。
 そうした状況ではプールを広げてみても仕方ないでしょうしね・・・

 各地の施設に居る『イルカ』や『クジラ』はこの太地から運ばれていった物です。
 買い取られた物や、リースになっているものなどです。
 数が限られていて独占的な立場ですが、『パンダ』のように高額での貸し出しではないようです。
 遠くて来て貰えないから、役者を貸し出す・・・便利な劇場で役者の芸が見られるので、本家本元の舞台には来てくれない・・・それの繰り返しのようです。
 『熊野古道』も助けにはならないようです。


 
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最終更新日  2009/01/17 12:20:49 PM
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