JE2LUZ・熊野

　今夜は『おでん』です。
　私のところでは『関東煮』ではなく『おでん』ですね。
　小さい頃の煮物は色んなものを煮てその鍋のままで食卓に来るようなものではありませんでした。
　『大根の炊いたの』『筍の炊いたの』とか呼ばれる煮物でした。
　この辺は関西圏なのですが、『関東煮』なんて物が出てこないままで上京したので、色んな物の入った煮物は『おでん』になっています。
　同じように、私の頭には『狸うどん』も『狸そば』も『きつねうどん』も『きつねそば』もあります。
　これも大阪でうろつくより先に上京したからでしょうね。

　この食品の区別が大阪と東京では違うことも分からない人がいるでしょうね。
　大阪では『きつねうどん』はあっても『きつねそば』は無いのです。
　日本蕎麦にアブラゲが入ると『たぬき』になるからです。
　『天かす』の入った麺物が存在しないのです。
　まあ、天婦羅を揚げるときに出る『ごみ』をメニューにするのが失礼ってことでしょうかね。

　今夜の『おでん』は大根を食べるためです。
　そんなにたくさん食べられるやけではありませんが、目先を変えないと消費できませんからね。
　寒鰤のシーズンですし、『ブリ大根』もそのうちしなくてはなりませんね。
　大根はただですが、ブリは少々高いですね。
　『イカ大根』ってのもありますね。
　がんばって食べないと…
　どでかくはなっていませんが、まだ十数本食べなくてはならないのですからね。

　
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