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JE2LUZ・熊野

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2009/01/22
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カテゴリ:熊野について
 『肥後守世代』となると、その万能工具を使って自分でおもちゃを作った経験が誰でもあるものです。
 最近、色んな所でやっている『昔の遊び再現』だとか言うようなイベントで紹介されるようなものは、小学生・中学生が遊びで作っていたものです。
 それも大層な道具などありませんからそれこそ『肥後守』一丁とせいぜい『きり』と『金槌』くらいでしたね。
 釘が欲しくても新しい釘などもらえる訳もなし・・・古釘を伸ばして使いました。

 『朝鮮動乱』の時代とかだと、先ごろの金属泥棒が横行した時以上に金属を集めて売るのが当たり前でした。
 折れ釘一本でも拾い集めて居たものです。
 小松左京著『日本アパッチ族』なんてSFがありますが、日本中が鉄くずなどに血道をあげた時代もあったのです。
 そんな時代に子供がおもちゃなど買って貰える訳もなし・・・
 少し前の『中共』じゃ無いですが、『自力更生』しかなかったのです。
 もっとも、どの時代にでも上のほうは別の生活をして居たのですけどね。

 冬になると作ったのが『茶の木鉄砲』でした。
 『茶の木鉄砲』はこの辺の田舎なら何処にでも植えてある『茶の木』の花が咲き始めるときにしか遊べない物です。
 『茶の木の花の蕾』を玉に使うのです。
 細い『川原竹』とそれに入り込める更に細い『笹竹』を使って、空気銃を作るのです。
 『玉』になる『蕾』がぴったり筒の中に納まって空気が漏れないので筒の太さが大きすぎなければピストン部分がぴったり出なくても使えるのです。
 一発目をこめて押し込んでおけば次からはお尻から玉を込めて勢い良く押せば発射できます。

 この鉄砲は割合と安全な物です。
 何しろ『玉』は『茶の木の蕾』ですから、柔らかです。当たっても痛くありません。
 大体は、『パーーン』と派手な音を立てて、筒から飛び出すとはじけてしまって散り散りになるのです。

 これと同じ物で茶の木の花の無い時は『紙鉄砲』として遊びましたね。
 今の子なら、ティッシュを水に浸して丸めるかどうかしないと、親御さんが『汚い』『有毒だ』と騒ぐでしょうけど、昔の子は『新聞紙』を口に入れくちゃくちゃ噛んでそれをちぎって丸めました。
 ちぎった残りは又口の中・・・
 それでも、下痢をする子などいませんでしたね。

 もう一つ・・・
 今なら社会問題になりそうな、『杉鉄砲』なんてのもありました。
 こいつは開花直前の『杉の雄花』を玉にする物で、花粉症の材料をぶちまけるような物でした。
 ものすごく細い竹を使うのですが、玉が固いのでチビのくせに結構飛びます。
 こんなので遊んでも『花粉症』なんて騒ぎませんでしたね。
 その当時の日本人の方がアレルギーだとかばい菌だとかには強かったのでしょうね。





 1957年3月飛鳥中学校・カメラは オリンパス35S・Gズイコー45mm1.9

 
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最終更新日  2009/01/22 12:17:42 PM
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