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4.ザ・スタンド

4.ザ・スタンド(文春文庫発売開始)

ザ・スタンド(1)( 著者: スティーヴン・キング / 深町真理子 | 出版社: 文藝春秋 ) ザ・スタンド(2)( 著者: スティーヴン・キング / 深町真理子 | 出版社: 文藝春秋 )

インフルエンザ様細菌兵器が軍の研究所から漏れ、アメリカ全土は滅亡した。ほとんどの人間は死に、わずかな人々が生き残った。
しかし、人間の心にある善と悪が、その勢力を2分し、再建する世界の権力を争うこととなるのだった。天使と悪魔とで・・・・

「ザ・スタンド」は、キングの作品としては初期の部類にはいるが、翻訳はやっと最近という感じである。
一つの理由として、翻訳された原本は、「ザ・スタンド」が出版された数年後に出された「ザ・スタンド、無削除完全版」であることでもある。
もともと大部だった作品であるが、それでも出版社の意向で削除して短くしたとのことで、オリジナルの形として出版し直したと言うことのようである。
よって、キング最大最長の作品と言われていた「IT」のページ数を超えることとなる。

翻訳で読んでいるため確実な意見ではないが、この作品の味が、ほとんど現在のキングに生かされているようだ。ある意味、退屈な部分もあることが多いキングだが、その退屈な部分が特徴でもあり、ちょっと読み飛ばすと実は登場人物の性格付けという意味では重大な意味を持ってくることもある。
あまり、ボケッと読めないところが、キングの作品とのつきあい方の上で難しいところでもある。
(だから、あまり本を読み慣れていない人に薦めるときもここら辺の作品は薦められないのだ)

ハードカバーは大部の上下巻2分冊。
私は、博多出張日帰りの時、わざわざ、のぞみで行くことにして、上巻1冊を新幹線の中で読み終えました。出張だというのに、一応上下巻両方持っていったのですが、上巻を読み終えたところで、力尽きました。下巻は読み終えるのに3日かかってしまったものです。

ジョジョの奇妙な冒険のスタンドという語句は、この作品からとったものと思われます。意味的にはジョジョとは違うでしょうけど。
(そのうちジョジョについても書きたいと思いますが)



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