済州島のグランドキャニオン,龍頭海岸(ヨンモリヘアン)
龍頭海岸の入口に到着すると、ハーメル乗船展示館があるのですが、昨年の台風の被害を受け、補修工事が行われましたが、まだ終わっていない事が写真を見ると分かりますね。済州島民は、住民証を提示すると、無料。一般観光客は1000ウォンを払うと入場する事ができるそうです。ところで龍頭海岸は、潮の満ち引きに合わせて入らなければなりません。満ち潮になると、見てまわる事が難しくなるからです。風が吹いていなくて、波が弱ければ、満ち潮の時でも十分に見てまわる事ができるのですが、波が少しでも高い満ち潮の時は、入場制限を行う時もあるからです。私が訪れたときは、ちょうど偶然だったのか、引き潮の時で、波も引いていたので、海岸を一周するのにはうってつけの好条件でした。 写真で見える白い物は、岩の上に巣を作ってその中で暮らしているフジツボだそうです。とても丈夫で、ちょっとした衝撃ではびくともしません。写真を撮った時は引き潮だったので、たくさんのフジツボたちがひなたぼっこをしている様子でした。岩の隙間をあちこち調べてみると、貽貝(イガイ)の群れたちと、ウニ、ホヤ達も見つける事ができるそうです。だけど、ほとんどは小さい赤ちゃん貝なので捕ったりしてはいけません。目で見て楽しんでくださいね。済州 西帰浦市 安徳面 沙渓里の海岸にある龍頭海岸は、済州島のグランドキャニオンとも呼ばれています。それほど景色がとてもきれいな所なのですが、実際に見てみても幻想的な美しさを兼ね備えている所でした。 アメリカのグランドキャニオンは、広大でありながら言葉ではあらわせないはかなさを備えている反面、龍頭海岸は、神秘的な美しさをすぐ目の前で感じる事ができる所が、アメリカのグランドキャニオンとは違うような気がしますね。ここ、龍頭海岸は時の流れと共に変化を遂げてきた岩が高くそびえ立っていて、そこに打ち寄せるエメラルド色の波… 本当にうっとりしてしまいますね。 龍頭海岸は、龍が海に入っていく様子を表しているといわれていますが、その姿をはっきりと見てみたい場合、山房山に登り上から見るとはっきり見る事ができます。済州市にも龍の頭の形をした岩を見る事ができるのですが、それは、言葉の通り、一つの岩が龍の頭に見えるだけで、龍頭海岸は、長さ600メートル、高さ20メートル、5万1132平方メートル(15476坪)にもなる大きい地形です。 海の色を見てみて下さい。写真で見ても、エメラルド色の海水が見えますが、直接その場で目にするともっとキラキラと輝いている事でしょう。水が本当に透き通っていてキレイでしょう。龍頭海岸をぐるっと見てまわる事のできる道は自然的にできた砂岩層なのですが、時々道が途切れている所もあります。なので、西帰浦市の力で観光客が安全に観光できる様、人工的に繋げた所が2~3ヶ所あるそうです。自然を壊すことなく本当に必要な範囲だけを繋げているみたいですね。 龍頭海岸の出口までたどり着くと、この場所には古くから伝わる伝説が記録されているのですが、龍の精気がこもっているこの場所は昔、秦の国のシファンが、ホ・チョンダンを済州に送り、ホ・チョンダンが刀で龍の首を断ち切った際、その血が辺り一帯を赤く染めたそうです。龍を殺した事は、済州島ハルラサンの神の怒りを買い、中国に帰ったホ・チョンダンは台風で被害に合い死んだそうです。どこまでが本当なのか、それはご想像におまかせします。 特に、龍頭海岸は、城山日出峰や水月峰とは違って、火口が移動しながら生成された地形でありながら済州島では一番歴史のある水性火山なので地形的価値が大きい自然遺産だそうです。そのため、2010年10月4日に世界地質公園に認定されたりもしました。2011年1月に天然記念物第526号に指定されました。現在世界地質公園に登録されている所は、21ヶ国66ヶ所にのぼりますが、その内の9ヶ所が済州島の中にある地質公園だそうです。漢拏山,万丈窟,山房山,水月峰,大浦海岸柱状節理帯,西帰浦層,天地淵瀑布,それから龍頭海岸でしょう。 出口に出る道。 ボコボコと穴が空いている片側の壁とまっすぐにのびる岩の階段がとてもキレイです。ここは、正式な出口ではありますが、ここから入って来る人もたくさんいます。実際、出口と入り口が決まっているわけではありません。ですが、降りるのには少し危険な感じがするので、出口として利用する事をおすすめします。龍頭海岸を通りきると、やわらかい黒色の砂浜が広がる海岸があり、近くには松岳山と秋史謫居地,彫刻公園,和順海水浴場,加波島,馬羅島など観光地がたくさんあります。夕方6時が過ぎると入場が制限されます。 済州観光情報http://www.facebook.com/jejutrhttp://www.twitter.com/jejutr