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カテゴリ:L伝統文化観光
済州の田舎の村に行くとよく見かける藁葺きの家は、現在はもう簡単に 見ることができなくなってしまいました。 済州の山間地域の村隅々まで浸透している現代文明の風。 この風のために‘済州らしさ’が消えて行くのは仕方がない事だと思います。 時代の流れですね。 当然、時代の流れには逆らう事はできないので、過去の伝統的な生活を捨てて、 現代文明を選択することも、責める事はできません。 しかし、消えるしかないとしても伝統をそのままに捨てて置くのはいけません。 未来は、現在の姿を反映していて、過去というものが存在してこそ現在が存在するのです。 未来の私たちの姿がどこに流れて行くのかを知るためには、過去から現在まで どのようにつながってきたのかを知っておくべきでしょう。 それはまさに歴史を学ぶ事ですよね。 そこで今回は済州の過去、少し前の済州の姿を探しに済州民俗村を訪問してみました。 こちら済州民俗村は1987年2月20日にオープンしました。 オープンしてから結構年月が経っています。 まさにその時代から済州の藁葺きの家が消え始めました。 藁葺きの家屋を後世に残していかないといけないと考え、集まった人々が 西帰浦市表善面表善里40-1番地15万7000平方メートル( 4万7000坪)の敷地に わらぶきの家を運んで再現し始めました。 どのように運んできたかとゆうと… おもちゃを組み立てるように、各部分ごとに分解して移した後、最初にあった 姿の通りに再構成しました。 しかし、言葉で言うようにそんな簡単な作業ではありませんでした。 全国の専門家が集まり、藁葺きの家分解する際に設計図を描き、その後運んで来、 設計図を参考に、できるだけ元の形に作成しようとすごく苦労をしたそうです。 そのようにして少しずつ25年余りの間、作業を経てきた結果、 今の済州民俗村になりました。正確にはいつだったかはよく分かりませんが 数年前から韓国空港公社がここを買収して運営しているそうです。 そのようにして現在まで保存してきた藁葺の家屋が87軒に達したそうです。 8軒の外家も別にあります。 写真で見ると分かるかと思うのですが... 再現された藁葺き家屋内部の細密さは本当にすごいです。 ほんの数日前まで誰かが住んでいたような痕跡があちこちに残っているんです。 その理由は、ここで様々なドラマや映画が頻繁に撮影されたからです。 そのため、古い家屋を研究するための基礎資料として認定され、 昔の時代風景を表現する時代劇のセット場として活用されて来ました。 国内で有名な時代劇ドラマのほとんどはここで撮影しています。 ドラマ撮影のためのセット場13棟が建てられていました。 イ·ヨンエが出演した大長今からチャン·ヒョク、イ·ダヘ主演のチュノ、 イ·ミヨンが熱演した済州の女豪商キム·マンドク、 済州を背景に製作されたトレンディ史劇「タムナ~Love the Island」、 最近放送されたドラマ、「馬医」もここで撮影していたそうです。 ここを歩き回ってみると、どこでどのようなドラマが撮影されていたかを 説明する看板が立てられています。 また、 KBS済州島にて、独自製作中の "宝島"の撮影がここで毎週行われています。 そのためか、いくつかの藁葺きの家は、実際に人が住んでいたような跡が歴残っています。 部屋のモップと、磁器と布団、靴まで、その現実感を精密に再現しています。 釜では、火を起こした跡も見ることができます。 済州民俗村の中には様々な工芸作家達が、工房を持ち、 観光客を出迎えているところもありますよ。 彫刻、木工芸、などがあり、オーダーメイドしてくれます。もちろん有料ですよ。 藁葺きの家の庭には様々な伝統的な遊具が置かれていますが、 これは大きな将棋盤ですね。 ちょうどここを通りかかったある家族がこれを見て、お父さんと息子さんと 思われる二人が将棋を始めていました。 今日、一人で来ていなかったら私も久しぶりに将棋をさしてみたかったのですが。 残念ながら私は一人だったので写真だけパチリ。 ここは棒投げ遊びがありますね。 同じ会社の同僚かグループのように見えたのですが、チームを組んで賭けをしていたのか 一本入るたびに奇声( ! ? )を上げていました。 やはりこのような観光地は多くの人と一緒に行ってこそ楽しめるのかもしれないですね。 敷地内を半分ほど歩くと、レストランが集まっている一角がありました。 済州伝統料理を味わうことができるところではあるのですが、 この日の天気は寒くてそのせいかシーンっとしていてお客さんの姿も見かけませんでした。 こちらのレストランは、韓国空港が運営しているのではなく公開入札で募集し、 選ばれた業者が入って商売をしているんだそうです。 当然家賃を払わなければなりません。 ところで、工芸工房のおじさんたちは家賃なしでレンタルしているそうです。 もちろん、これも公募を経て選ばれた技術者達です。 ここを全体的に見てまわると2時間は充分にかかると思います。 さっと、歩くだけだと1時間以内ですぐにまわることができそうですが、 見所がたくさんあるのでただ通りすぎるだけだともったいないです。 日差しが少し降りて暖かい時はこちらに座って日光浴( ? )を楽しむこともできます。 気持ちがよくなると一節詠んでみたくなったり。(笑) 済州観光情報ホームページ: http://www.jejutour.go.kr/ http://www.ijto.or.kr/ http://www.facebook.com/jejutr http://www.twitter.com/jejutr http://twitter.com/jejutr お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年10月22日 21時23分39秒
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