2009/09/09(水)13:56
『天国はまだ遠く』『百万円と苦虫女』『さよなら、いつかわかること』
今年に入ってから見たDVD。
一応、DVD鑑賞が趣味なので、いろいろ見たいのですが、時間がなくて・・・・。
見たものの感想をちょっと述べたいと思います。
『天国はまだ遠く』★★★☆☆
仕事や日常に疲れた女性が、自殺をしようと出掛けた旅行先での物語。
徳井の演技はうまいけれど、私は先に本で読んでいたので、ちょっとイメージとずれていたなあと残念。
あと、加藤ローサ演じる女の子が、軽すぎる・・・。
本でも、この女の子は次第に日常から解き放たれて伸び伸びとしてくるのですが、なんかもっと不器用で、それゆえに今のストレス社会で「あっぷあっぷ」している感じがしたんですよね。
ローサの場合は、そんな感じがあんまり出ていなくて、それに違和感がありました。
あと、なんといっても、「不要なエピソード」が邪魔です!
田村さんの彼女が昔自殺していたっていうエピソードを追加したのはいいとしても、最後にローサを抱きしめながら、なんだかんだいろいろなぐさめるシーンはどうでもいいと思いました。
メロドラマじゃないんだからっ!
ってことで、本の方が絶対オススメです。
『百万円と苦虫女』★★☆☆☆
これは、あまりにも中途半端でわけわからん作品でした。
個人的に私は蒼井優のことはいい若手女優さんだと思っているのですが、このストーリーは面白くないな~。
主人公が山へ海へあちこち引っ越すという映画だと聞き、面白そうだと思ったのですが、終わり方が尻すぼみのような気がします。
恋人役の森山未来のやってることがわからんし・・・。「なんで、正直に自分の考えてることを言わないんだ?」って思ってしまいました。
『さよなら、いつかわかること』★★★★★
(原題:Grace is Gone)
イラク戦争で妻をなくした主人公(ジョン・キューザック)が、一人苦しみながら、娘たちと向かい合えるようになるまでを描いた作品です。
ジョン・キューザック、弟役の俳優さん(忘れちゃった)そして、長女ハイディ役のシェラン・オキーフの演技が素晴らしいです。
戦争で父親が亡くなるという話は今までにも映画になっていたと思いますが、母親が亡くなるという設定は、あまりなかったと思います。
そして、子供がいて、戦争で妻を亡くした父親の苦しみは、見ていてこちらが痛いほどつらいものでした。
「俺が代わりに死ねば良かったのに」等のセリフ。
子供に伝えられない苦しみ。
すべて自分で抱え込んでしまう孤独。
男性だからこそ抱えてしまう苦しみなのだろう、と思いました。
あまり有名でないミニシアター系の映画ですが、本当にいい映画でした。
映画の後半の場面です→こちら(私は、遊園地で何も知らずに遊んでいる子供たちの笑顔と子供を必死で喜ばせようとするお父さんを見るたび涙がでてしまいます・・)