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カテゴリ:仕事
朝っぱらから慌ただしく詰所が動く。
全然そんな話の出ていなかった患者が開放病棟へ移動させられ 一昨年まで僕がいた老人病棟から手のかかる患者がこっちへ転棟してくるという。 結局昼過ぎにその患者は来たわけなんだけど車イスに固定されてて 発語もなく、自発的な動きといえば寝ることくらい。 つまり全介助ってヤツです。 食事をするにも風呂に入るのも排泄することすら自力では全くできない人。 特に食事に関しては介助しても全然食べない。 もうすぐ終業時間。 困り果てるみんなを目にした僕は老人病棟へ どうやって食べさせてたのかを聞きに行った。 『あの人ホンマに食べへんよ。 EL(高カロリーな液体の飲料)飲ましてそれでもダメやったら点滴。 昼に点滴したら終わるころには夕食なんでそのまんま 夕方の点滴に続いたりしてる。』 『ホンマにタイヘンやろぅ?とってくれてアリガトなぁ。』 『もうな、みんなキツすぎて体がボロボロなんよ。』 ただ単に食事の方法やコツを聞きに言っただけなのに やたらと言い訳がましいコトバも投げかけられた。 僕も一昨年までいた病棟なのでその精神的・肉体的なツラさは よくわかっているだけに彼らを責めることはできない。 ところが病棟に帰って準夜に来た僕と同じ一昨年まで老人病棟にいた 通称”虫”と呼ばれる看護師は 『なんでそんな人がウチに来るんよ!? むこうが専門やねんからあっちで看たらいいやんか!』 と、声を荒立てる。 アンタだって老人病棟にいた時には手のかかる患者をもっと 他の病棟に分散させるべきだって言ってたじゃないか・・。 つまり誰しも我が身がかわいくて他人はどうだっていいんですよ。 みなさん、自分や親が寝たきりになったって こんな病院や施設に預けっぱなしにないでください。 正直なところ、よっぽど可愛い性格でもしてないと ロクな対応されませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 7, 2005 08:43:22 PM
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