家電惑星

2008/12/28(日)01:18

ルナの命

ペット(28)

ルナがエサを食べなくなってしまってもう10日近くが過ぎていた。 あんだけノーテンキで食い意地のカタマリみたいなルナがエサを食べないんて・・。 さらに散歩中も元気がなくて本当にルナらしくなくなってきたので しばらく様子を伺ってた僕らもさすがに心配になって獣医へ連れて行った。 近所の獣医は去年ももの時にイヤな思いをして不信感を抱いてたり、 なんだか頼りない獣医さんだったりと不安まみれなので ルナが子犬の頃お世話になってた動物病院まで連れて行くことに。 神経質で気むずかしい先生だけど、頼りになるのは間違いない。 早速症状を説明して触診とか採血、レントゲンを撮ってみたりもした。 レントゲン写真では胃の後ろが気になるとのことでお次はエコー。 そこには4つくらいの丸い液体の影が見えた。 まわりに組織が見えないので膵臓などではなく、卵巣まわりではないか?とのこと。 でも、結局は開けてみないとわからないということで急遽今夜開腹手術をすることに。 『何かあったら電話します。何もなかったら土曜日に迎えに来てください。』 と言われてたので電話が鳴らないことをずっと祈ってた。 ところが電話のベルが鳴ってしまった・・・。 かけてきたのはもちろん獣医さん。 『別にどこが悪いというわけじゃないんです。説明をしたくて。』 という言葉に胸をなで下ろしたのもつかの間、数分後にはどん底に突き落とされる。 話を聞けば卵巣などではなく、消化器系の悪性リンパ腫であり、 余命は数ヶ月持てば良いほうで、長くても1年くらいらしい。 「さっきの安心させる言葉はなんやってん!?」 ・・もう、そんなツッコミや怒りの念なんて出るわけもなく ひたすら奈落の底へ突き落とされた気分だった。 電話をかけてきたのは病状説明もあるけど、 抗ガン剤による治療を開始するかどうかの確認でもあった。 いろんな考えが頭の中をよぎるけど迷うことなく投与をお願いした。 ルナはシベリアンハスキーでもう11歳。 平均的な寿命で言うといつお迎えが来てもおかしくはない。 余命1年と言われたって病気のせいか寿命のせいかもわからないかもしれない。 でも飼い主として寿命で死なせるのと病気で死なせてしまうのでは大きすぎる違いがある。 特にルナはももと同じで僕が最も辛くて貧乏だった看護学生のしかも実習中に飼い始めた犬である。 さらに他の犬種は目に入ることもなく、前からずっと欲しいと思ってたシベリアンハスキー。 そして、そんなどん底の生活から今に至るまでを共に歩んできた大切な家族なのだ。 付き合いはみっちぃよりもまやよりも長い。 こんな時になってからようやくみっちぃも『るーな』と名前を呼び、 今まで怖がってたのに自分から撫でに行ったりリードを掴むようになった。 せめて・・せめて僕と共に歩んだルナがみっちぃの記憶に残るまで! そんな想いで僕はこれからもルナに接して行きたいと思う。

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