テーマ:カメラ・・・四方山話(738)
カテゴリ:planar T*1.4/50 ZF
2回の大きな休暇も終わりいつもの勤務状態に戻ったころ、たくさんの楽しい時間をくれた土手の「河津桜」も終わりの時を迎えつつあるようだった。
そこで今回の公休日は標準レンズの私的“HIS”であるZeissのplanar T*1.4/50 ZFの出番としました。 ○ Carl Zeiss planar T*1.4/50 ZFというレンズ ![]() <planar T*1.4/50 ZF(コシナ)> 光学系構成 :6群7枚 焦点距離 :50mm 最短撮影距離 :0.45m 絞り羽根枚数 :9枚 F値 :f/1.4~f/16 フィルター径 :58mm マウント :ニコンF 重量 :330g レンズ設計では「カメラレンズのデザイン史上最も成功を収め、最も多くの影響を与えたレンズ構成」といわれるプラナー。Carl Zeiss というブランドは魅力あるこのレンズを含め数ある銘玉からくる確固たる地位を持っていると言えると思います。 ○ 私にとってのプラナー その魅力の最たるものはなにか...私としては抽象的ですが...キリッと写って当たり前だが、時として自分の想定している範囲を超えてハッとする描写をプレゼントしてくれるレンズというもの。 初代デジイチ「Nikon D5000」で初めてこのレンズを使って撮った桐生自然観察公園での「ニリンソウ」は今でも私の宝物です^^。その後もD300sで撮った航空公園の紅葉では人を撮ることの楽しさ難しさを教えてくれたのもこのレンズでした。 D700で画角を身につけるために半年以上標準レンズ一本で修行したのもこのレンズ...とにかく私のカメラ・写真史においての節目には必ず登場したレンズという思い入れのあるレンズなんですね。 ○ α7シリーズでの楽しみ オールドレンズの楽しみで手に入れた初代α7からIIIまででもこのレンズを使うことが多いですが、安定した描写という意味ではピカイチです。 光と距離の状態ではどろどろした開放でのボケも健在ですが、私の使ったニコン機でのものより深みを感じます。花など撮ると時にシャープな中に気品を感じさせてくれる写りをしますね。 そうした色とか階調性などでSonyのセンサーとの相性はとても良いと思います。Sony純正レンズにも「高価なプラナー」がありますが、このコシナのNikon用planar T*1.4/50 ZFとどれだけ絶対的な違いがあるのかはとても興味があります(笑)...まずはZeissブランドのSony用プラナーである「Loxia 2/50」が今のところ一番の欲しいレンズではありますが、早く試してみたいですね。 ○ 作例に見るplanar T*1.4/50 ZF それではいよいよ終わりの時期を迎えた河津桜、花に勢いはなくなりましたがたくさん出始めた初々しい緑の葉と濃い桜色のコンビネーションは「有終の美」にふさわしい景観です。 この美しさを私のα7IIとplanar T*1.4/50 ZFはどう捉えたか...ご覧ください。 [河津桜 #1] ![]() (f/1.4, 1/2000, ISO100) [河津桜 #2] ![]() (f/1.4, 1/1000, ISO100) [河津桜 #3] ![]() (f/2.8, 1/250, ISO100) [河津桜 #4] ![]() (f/2.8, 1/200, ISO100) [河津桜 #5] ![]() (f/2, 1/640, ISO100) [河津桜 番外編:フワボケ] ![]() (f/1.4, 1/800, ISO100) いかがでしたでしょうか、この日は時折お日様が顔を出すような感じで明るさが一定ではなく緑の若葉とのコラボの柔らかい表現をしたかったのですが難しく、かなり露出補正を+して撮影しているものも多かったです。ボケても「桜」とわかる数少ない花ゆえ番外編もありかなと思いますね^^。 そしてこの近くの公園脇の一角には早咲きの桜が何本か植えられているのですが、先日アップした花が特徴的な「オカメ桜」もそうですが、いかにも日本の桜という早咲きの「熱海寒桜」もきれいに咲き出しました。 このレンズの特徴でも書きましたが、気品のある写りが出そうな光だったのでさっそくチャレンジしてきました。 [熱海寒桜 #1] ![]() (f/2.8, 1/800, ISO100) [熱海寒桜 #2] ![]() (f/2, 1/400, ISO100) 一枚目の写りなど渋いですよねえ^^。まあまだ花がまばらなので桜色一色みたいな写真は撮れなかったんですが、ツボミもあまり目につかなくてこの木はどうやらそれほどわんさか花がつく種類ではなさそうですね。 でもこれから咲く公園いっぱいの「ソメイヨシノ」につながる貴重な早咲きの桜がこちらにはたくさんありますからこれから休みのたびに確認してアップしてみたいと思います。 ○ 総評として 私にとっての頼れる標準レンズ...planar T*1.4/50...困ったらこれ、悩んだらこれです(笑)。 ボケがうるさくなる「背景の距離」だけは頭に入れておかないとせっかくのplanar T*1.4/50が台無しになることがありますが、アングルが限られることもありますから、それも癖のひとつと割り切ります(笑)。 長く使ってきて飽きることない描写、逆に想定外の驚きの一枚を提供してくれるこのレンズは自分としては『魔法の玉手箱』みたいな存在です。これが「想定外」ということがなくなった時に初めて自分のレンズとなるんでしょうねえ...それまで必死にトレーニングします(笑)。 2020年3月 江川周辺・山崎公園にて (α7II + Zeiss planar T*1.4/50 ZF) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.09 13:43:34
コメント(0) | コメントを書く
[planar T*1.4/50 ZF] カテゴリの最新記事
|
|