テーマ:カメラ・・・四方山話(738)
☆ [Part 1]α7S + MC Rokkor-PF 58mm F1.4の巻 ☆
世の中同じようなタイプの人間ばかりでは面白くないですが、その「タイプ」として分けるということは昔から当然のように行われてきました...下世話な話「血液型」や「干支による性格」などその最たるものですよね。 レンズの世界でもそうした「タイプ」というものが当然のごとくありますよね、広角・標準・望遠の画角別とか[ダブルガウス型][テッサー型]や[クセノター型]などレンズ構成などその基本的なところでしょうか。 今回ここで取り上げるレンズ「MC Rokkor-PF 58mm F1.4」もそのタイプで言えば[拡張ダブルガウス型]そして6枚玉(5群6枚)などがその「タイプ」としてあげられる特徴でしょうか。 そして同じそのタイプ、そして「グループ」といってもよいかと思いますが私の大好きな「AC(アクロマチックコーティング)」を施されたれっきとした「ROKKOR組」の一員なんですよね。 ところがこの「MC Rokkor-PF 58mm F1.4」の描写にはROKKORの匂いはすれどそのボケを見るにどこかROKKOR組の「異端児」的なところが見受けられるんですね...けして短所ではなく、逆にとても面白いのですが^^。 そこでこのレンズの性格を探るべくここ何日かの散歩撮でα7Sとα7RIIの2台で集中的に撮ってみました。今回はその[Part 1]として「α7S」を使って見られた特徴的な画像を中心に見ていくことに...他のROKKOR組とどんな違いがあるのかさっそくご覧いただきます... [Cobby] ![]() いよいよハゼ掛けが見られる時期になってきました。 このCobbyの描写に見られる空気感がとても良いですね、でもその背景のハゼ掛けのボケ具合がなんとも「ROKKOR組」の空気が薄くないですか、やはり少し甘さが出ている感じですかねえ。 それに対して開放でもインフォーカスのキリリとした描写と素敵に色を拾ってくれるところが好対照となってちょっと個性的な一枚が出来上がるんですね^^。 [ハナミズキ] ![]() この一枚もボケに若干臨場感は出てきましたがまさに上に書いた図式に近い描写ではないですか、「少しボケに手を抜いてその分ピントをしっかり炙り出しますよ」と言わんばかりの「AUTO ROKKOR派」からも「MC ROKKOR派」からもはみ出すような...まさに異端児ぶりか(笑)。 [アメジストセージ] ![]() 背景の距離にもよるんですが、こうしてROKKOR組からするとまさかの「RIKENONかお前は」というようなボケ描写をするところが見受けられます...とても面白いです。 [日の出] ![]() ACのおかげか人間が感じる自然な色の再現はまさに及第点以上...α7Sのせいか他の画像を見ていても色乗り良すぎという感じがなきにしもあらず(笑)。 [きらり☆ふじみ] ![]() いわゆるReflectionですが、滲むような前ボケが弱い光の時間帯を否応なしに感じさせてくれます...こういうのもいい感じな取り合わせですね。 [アベリア] ![]() これがまた個性の強い一枚ですよねえ...確かにROKKOR組を使って光の弱い(自然光下で)開放では臨場感のとても弱いまるで絵のような背景を描くことがありますが、このすぐ左の葉に見るボケ描写はなんとも渋くないですか。 そしてまたもやその奥には「XR RIKENON 50mm F2的」なボケ描写が...このレンズのこうした傾向を「ROKKENON的」と名付けましょうか(笑)。 [滑り台] ![]() これは早朝の日が昇り始めた時間の一枚です。 全体の色といいすべり台のメリハリのある描写といいそして奥の建物に見られる絶妙なボケ加減といい「柔らかさ」を柱とするROKKOR組の路線に則ったもの...そこに開放での素敵なシャープさもありまあ気持ち良い一枚です^^。 [逆光] ![]() そして最後の一枚は太陽がとてもいい高さに来ていたので前回このレンズの特徴的な逆向きサークル(ゴースト)が出るかと出やすかった<f/2>で試したものです。 残念ながらゴーストは現れずでした...でもこれ太陽が画面に入っているんですが、ご覧のように若干強いフレアは見られますが、けっこう逆光に強いみたいです。 このとき開放でも何枚か撮りましたが、サークルは出ないものの変なゴーストの類は見られませんでしたからねえ。 加えて強い逆光なんですが、インフォーカスのシャープさ加減とあわせ背景のボケに見られる臨場感...こういう場面でROKKORらしくするか(笑)。 いかがですか...今回はα7Sでの描写を見てきましたが、しっかりとした色乗りに感心したり(ROKKENON的)不思議なボケ描写に驚かされたりとまあ面白いレンズです。 私的にはまさに「ROKKORの異端児」といってもよいかと...とても楽しいレンズです^^。 2022年10月 文化の杜公園・江川周辺ほかにて #α7S #α7RII #MC Rokkor-PF 58mm F1.4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.10.17 00:09:03
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