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カテゴリ:仕事
今月前半のスケジュールは私のベース全員が過酷とも言えるスケジュールをこなしてます。
うちの近くに住むCちゃんはリザーブ自宅待機で呼ばれたのを含めて5日間連続で毎日南の島への日帰りトリップ。 この4日間で月に最低飛ぶ時間70時間の4分の3をこなしてました。 私も毎日がフライトの気分。 そう、今日もフライトでした。 行き先は南米、友達が短期駐在で滞在しているコーヒーの国の北、片道5時間。 パーサーR女史はシニョリティ2番目。 結構キツい人だけども、私は別にそんなことお構いなし。 どこのポジションを当てられるのかと思いきや、2ドア。 通路で働くのは最近はそんなに嫌いではないので、ギャレーに閉じこもるよりはまし。 しかも前方ギャレーは長距離の日帰り路線は過酷な勤務に追われます。 まずパイロットは1人多く乗ってるし、それにメンテナンスさんも。 メンテナンスさんは機体に異常が発生しても直せるように(行き先にメンテさんがいないことも多いので)乗ってます。 だからコックピットケア(お食事や飲み物を出すこと)に時間を費やされるし、さらに乗客のミールサービスもあります。 だから通路で良かった... ふう。 サービスも何もかもすんなりと進み、私はただの怠け者と化していました。 自分の仕事は全て終えたから他の人の仕事も手伝ってもさらに時間が空くほど、長距離でしかも向かい風。 定刻をちょっと過ぎて到着でした。 この日の機内での私達の会話のトピックは『誰がパーサーに昇格するか』。 そう、先週、会社からのメールでパーサーを募集していたのです。 で全員が私に『パーサーに応募したの?』から会話が始まりました。 なれてもなれなくても良いものとしか私は思っていないし、なれたからどう、というものでもないのでたいして興味のあることではないのですが、パーサーとしてフライトしたことがある回数がある私の事を敵として見ている人が居ることも事実。 で、応募したかって? しました。 先週マネージャーから電話があったから。 『履歴書を送るように』って。 ほんと、この質問はもう最近は嫌になるほど聞かれてきたのではぐらかすようにしてます。 目的地に到着したら最近勉強しているスペイン語で会話できる自分にちょっと感動。 地上係員さんとの会話はスペイン語で。 この仕事は頭を使わないので何か勉強しようと思って始めたんだけども、やっぱり言語は使ってみるのが一番。 使わなきゃ忘れるし、使ってコミュニケーションが取れる感動は凄い大きいと思うのです。 とにかくさっさと折り返してベースに戻ってきたかったのでなるべく早く搭乗開始。 その中でとっても感動的な母子が乗ってました。 お母さんと10歳の息子さんの2人旅で、とーってもお行儀が良い。 他のお客さんとは全く違う雰囲気で、シングルマザーだけども息子には色んな経験をしてもらいたいから、といろんな所に2人で旅行に行くっていうところから会話が弾み、日本の文化に興味があるっていうからしばらく会話。 気がついたら30分もその親子と話してました。 でもこんなこと滅多にあることではないし、楽しかった、と思えたんだけど。 やっぱりこの長距離路線はお客さんとの距離が近づく、と感じた出来事でした。 ま、フライトは問題なく終了。 ただトイレが満タンになったけど。 多分折り返し地点でタンクを空にしなかったせい、ってキャプテンが言ってました。 中央のトイレには汚物がたまってたし... ポジションがそこじゃなくて良かった、とホッとしました。 ただし、今日の問題点はジャンプシートの目の前のお客さん。 帰りの便でちょっと気になる良い感じの人が座ってたんです。 でも何もなかったけど。 やっぱりこのジャンプシートの前に座るお客さんって期待しているのかなぁって思うけど、私が座る時には何だかちょっと申し訳ないかも。 大抵にして女性が座るって思っているお客さんが多いから。 しかも今日に限ってクルーの半分は男性。 うざったくてごめんなさい、って感じ。 でも楽しいフライトでした。 向かい風の影響で本日の勤務時間は14時間。 とてつもなく長い1日でした。 【終】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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