1621年、島原。
この年に、益田甚兵衛の元に1人の息子が生まれた。
その名は四郎。
のちに、「救世主」と呼ばれる天草四郎時貞の誕生である。
「四郎殿、向こうの村で赤子が生まれたとか。」
刀の手入れをしながら、エーリッヒはそう言って四郎を見た。
「赤子が?それはめでたいな。男か、女か?」
「男だそうだ。名前はお前と同じ四郎だ。」
「そうか。」
四郎はそう言って槍の手入れを始めた。
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Last updated
2012.04.01 21:25:53
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