※BGMと共にお楽しみください。
「進撃の巨人」の二次創作小説です。
作者様・出版者様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。
「あなたは、エルヴィン様の事が好きなのね?だから、わたくしからエルヴィン様を奪おうと・・」
「しつけぇ女だな、あんたは。俺はエルヴィンの事なんか・・」
「それじゃぁ、その赤い痣は何よ!」
美禰はそう叫ぶと、リヴァイの首筋に残る鬱(うつ)血痕(けっこん)を指した。
どれだけ念入りに白粉で覆い隠そうとしても、結局無駄になってしまった。
「あ~あ、もうエルヴィンとそんな関係かぁ。エルヴィンの前でお前の初物を頂こうと思ったのになぁ。」
ジークは残念そうな口調でそう言うと、溜息を吐いた。
「用がないなら、俺はもう失礼するぞ。」
「待て、今お前をここで逃がす訳にはいかないなぁ。」
ジークはそう言って笑うと、リヴァイを畳の上に押し倒した。
「やめろ、離せ!」
「エルヴィンに抱かれるのは好きなのに、他の男に抱かれるのは嫌だって?金でも払えれば抱かせてくれるのか?」
「俺は娼妓じゃない・・」
「良く言うぜ、てめぇの母親はどこぞの馬の骨ともしれねぇ男に抱かれた癖によぉ・・」
「やめろ、ジーク!」
襖が勢いよく開き、エルヴィンが入って来てそう叫ぶと、ジークを拳で殴った。
「エルヴィン様、お待ちください!」
美禰はそう叫んで気絶したリヴァイを抱えて部屋から出てゆくエルヴィンを追いかけようとしたが、遅かった。
「う・・」
「目が覚めたかい?」
リヴァイが目を開けると、そこは料亭の一室ではなかった。
「喉が、渇いた・・」
「そうか、これでも飲め。」
エルヴィンはそう言うと、リヴァイに口移しで水を飲ませた。
「エルヴィン、ここは?」
「初めて君を抱いた場所だ。」
そう言ったエルヴィンの瞳は、どこか冷たかった。
「正直に聞こう・・リヴァイ、ジークに抱かれたのか?」
「そんな事、あるわけ・・」
「君の言葉は、信じられないな。」
エルヴィンはそう言うと、おもむろにリヴァイの振袖の裾を捲(まく)り上げた。
「何を・・」
「黙れ。」
エルヴィンに睨まれ、リヴァイはまるで金縛りに遭ったかのように動けなかった。
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