1393285 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

JEWEL

2020年01月27日
XML

※BGMと共にお楽しみください。

「進撃の巨人」の二次創作小説です。

作者様・出版者様とは関係ありません。

二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。

リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。

土方隊が池田屋に着いた頃には、激闘は一段落しており、アルミンとミカサはエレンが無事である事を知って喜んだ。

「おい、今頃会津と桑名の奴らがやって来たぜ。」
「大方、手柄を横取りする気なんだろう・・汚ねぇ連中だぜ。」

エレン達がそんな事を言いながら遅れてやって来た会津・桑名藩の兵達を睨んでいると、彼らの前に土方が立ちはだかった。

「おう土方、今までご苦労であったな、後で我らが・・」
「ここからは手出し無用願いたい!」
「何だと!?」
「今池田屋は戦闘の只中にある。隊服を着てねぇてめぇらが敵と間違えて斬られるかもしれねぇだろう。」
「退け!」

一夜明け、緋色の地に金字で「誠」と刺繍された隊旗を掲げ、新選組は池田屋から壬生村の屯所へと勝利の凱旋をした。
しかしその中に、リヴァイの姿はなかった。

「あ、ハンジさん、リヴァイさん知りませんか?」
「いいや、知らないよ。リヴァイがどうかしたの?」
「リヴァイさんの姿が見えないんです。」
「それは、いつから?」
「昨夜からです。」
「昨夜から?エレン、屯所に戻ったら詳しい話を聞かせて貰えないかな?」
「は、はい・・」

(リヴァイさんを早く見つけないと・・何だか嫌な予感がする。)

朝を迎えた島原は、夜の喧騒ぶりとは打って変わって静まり返っていた。

その一角にある「鶴屋」の一室で、ジークは煙管を咥えながら、自分を睨みつけているリヴァイを見た。

「そんなに睨むなよ。俺だってこんな事をしたくないんだよなぁ。」
「俺をどうするつもりだ?」
「ここは廓だ。お前みたいな奴を抱きたがる客は多いと思うぜ?」
「この外道が!」
「何とでも言えよ。それよりもお前、エルヴィンとの子を身籠っているんだって?」
「何故それを・・」
「知っているかって?俺は裏との繋がりがあるんだよ・・勿論、闇医者ともな。」

ジークはそう言うと、下卑た笑みを浮かべながらリヴァイの黒髪を撫でた。

「これから、お前とここで過ごすのが楽しみだよ・・」

「それで?エレン、君が最後に見たリヴァイは、池田屋で舞妓姿だったんだね?」
「はい・・」
「そこからは、誰もリヴァイの姿を見ていないんだね?」
「はい。」
「他に思い出せる事があったら、何でもいいから思い出してくれ。」
「そうだ、リヴァイさんはあの時、“お座敷に呼ばれている”と言っていました。客は二階に居ると・・」
「そうか。朝早くに呼び出して済まなかったね。エレン、君も疲れているだろうから休んでくれ。」
「わかりました。」

エレンが部屋から出た後、ハンジは少し唸ると、モブリットにある仮説を話した。

「恐らく、リヴァイは何者かに拉致されたに違いない。そして、リヴァイはまだ京に居る筈だ。」
「京は広いですよ、一体どうやってリヴァイさんを探すんです?」
「リヴァイはふたなりだ。そんな彼を、拉致した奴は何処に売ると思う?」
「島原辺り、ですかね?」
「わたしの仮説が正しければ、リヴァイは島原の何処かに居る筈だ。」
こうしてハンジ達は、リヴァイ捜索に当たった。

一方、リヴァイは「鶴屋」で客を取らされていた。

「旦那、どうだった?」
「どうもこうもないわ。泣きもせんし怒りもせん。まるで人形を抱いているみたいや。」

ジークに拉致された当初、リヴァイは泣き喚いて怒りもしたが、それをしたらジークや客達が喜ぶので、次第に感情を殺すようになった。

そんなリヴァイを客達は気味悪がったが、中には抱きたがる物好きな客も居た。

しかし、リヴァイは遊女達の間から嫌われ、孤立していた。

「何やの、あの子、遊女やのに左褄なんか取って・・」
「いつまで舞妓のつもりでおるんやろ・・」

客を取らされているリヴァイだったが、腹の子は流れず順調に育っている。

この生き地獄の中で、腹の子がリヴァイの唯一の希望だった。

「リヴァイ、客だ。」
「へぇ・・」

今夜はどんな物好きが来るのかとリヴァイが客の待つ座敷へと向かうと、そこにはエルヴィンの姿があった。

「エルヴィン、どうして・・」
「お前を迎えに来た。」

エルヴィンはそう言うと、リヴァイを抱き締めた。

その時、リヴァイは今まで堪えていた涙が一気に溢れ出るのを感じた。

「エルヴィン、会いたかった・・」

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村






最終更新日  2020年01月27日 00時00分17秒
コメント(0) | コメントを書く
[進撃の巨人 腐向け二次小説:「一輪花」] カテゴリの最新記事


PR

カレンダー

プロフィール


千菊丸2151

お気に入りブログ

ユニクロに寄り、ブ… New! friendly0205さん

007 ワールド・… New! おいら ^o^さん

予定がないからでき… New! クレオパトラ22世さん

A Mere Formality イ… New! romance_holicさん

OKASHIINE・・・ New! kaze-uniさん

バックナンバー

日記/記事の投稿

コメント新着

千菊丸2151@ Re[1]:まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん(02/14) クレオパトラ22世さんへ 機会があれば…
クレオパトラ22世@ Re:まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん(02/14) 私は文楽が好きなので三浦しをんさんの「…
千菊丸@ Re[1]:一輪花 現代編 「夢と葉桜」 (2)(02/17) 株式会社SEES.iiさんへ 原作未読ですが、…
株式会社SEES.ii@ Re:一輪花 現代編 「夢と葉桜」 (2)(02/17) お疲れ様です。 「現代版」すか……。 進撃…

サイド自由欄

ランキングに参加しております、気が向いたらバナーをクリックしてくださいませ。

PVアクセスランキング にほんブログ村

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

カテゴリ

ドラマ・映画

(104)

日記

(202)

グルメ

(503)

読書記録

(1476)

大人の発達障害

(11)

連載小説:Ti Amo

(115)

連載小説:VALENTI

(141)

連載小説:茨の家

(40)

連載小説:翠の光

(31)

連載小説:双つの鏡

(174)

連載小説:鬼と胡蝶

(15)

完結済小説:炎の月

(160)

完結済小説:桜人

(70)

完結済小説:白昼夢

(57)

完結済小説:月光花

(401)

完結済小説:暁の鳳凰

(84)

完結済小説:金襴の蝶

(68)

完結済小説:金魚花火

(170)

完結済小説:狼と少年

(46)

完結済小説:翡翠の君

(56)

完結済小説:胡蝶の唄

(40)

小説のこと(短編小説etc)

(207)

連載小説:茨~Rose~姫

(85)

完結済小説:琥珀の血脈

(137)

完結済小説:螺旋の果て

(246)

完結済小説:紅き月の標

(221)

完結済小説:黒衣の貴婦人

(103)

完結済小説:lunatic tears

(290)

完結済小説:わたしの彼は・・

(73)

連載小説:蒼き炎(ほむら)

(60)

連載小説:蒼き天使の子守唄

(40)

連載小説:麗しき狼たちの夜

(221)

完結済小説:金の狼 紅の天使

(91)

完結済小説:孤高の皇子と歌姫

(154)

完結済小説:愛の欠片を探して

(140)

完結済小説:最後のひとしずく

(46)

朝ドラ風連載小説「浜菊の如く」

(4)

連載小説:Black Bird~慟哭~

(6)

連載小説:蒼の騎士 紫紺の姫君

(42)

完結済小説:金の鐘を鳴らして

(35)

連載小説:紅蓮の涙~鬼姫物語~

(151)

連載小説:狼たちの歌 淡き蝶の夢

(13)

完結済小説:宿命の皇子 暁の紋章

(262)

連載小説「女王達の輪舞曲<ロンド>」

(3)

完結済小説:玻璃(はり)の中で

(95)

完結済小説:美しい二人~修羅の枷~

(64)

完結済小説:碧き炎(ほむら)を抱いて

(125)

連載小説:皇女、その名はアレクサンドラ

(63)

完結済小説:蒼―lovers―玉(サファイア)

(300)

完結済小説:白銀之華(しのがねのはな)

(202)

完結済小説:薔薇と十字架~2人の天使~

(135)

完結済小説:儚き世界の調べ~幼狐の末裔~

(172)

進撃の巨人 腐向け二次小説:「一輪花」

(58)

天上の愛 地上の恋  二次小説:「蒼き翼」

(11)

天上の愛 地上の恋 二次小説:「時の螺旋」

(7)

黒執事×薔薇王中世パラレル 二次小説:「薔薇と駒鳥」

(27)

火宵の月 幕末パラレル 二次小説:「想いを繋ぐ紅玉」

(8)

火宵の月 韓流時代劇ファンタジーパラレル 二次小説:「華夜」

(10)

薔薇王韓流時代劇パラレル 二次小説:「白い華、紅い月」

(8)

火宵の月オメガバースパラレル 二次小説:「その花の名は」

(5)

連載小説:二人の皇太子~アメジストとエメラルド~

(6)

進撃の巨人 二次小説:腐向け短編(エルヴィン×リヴァイ)

(5)

Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.