ヒロインのジェイド=ワイリックが乳がんサバイバーで鮮やかなドラゴンのタトゥーを入れているというインパクト大な設定でありながらも、心は普通の女性そのもの。
ヒーローは私立探偵のチャーリーは、妻アニーが若年性アルツハイマーを患い、その辛さを忘れる為に仕事に没頭する元軍人。
こんな二人が少し惹かれ合うシーンが何とも素敵なのですが、事件の真相とその犯人が判るにつれ、衝撃的なラストを迎え、「これで終わりじゃないな?」と思ってしまいました。
シャロン=サラさんの作品は大学生の時から読んでいますが、この作品は「癒しのシャロン=サラ」とは一線を画した作品になっていますね。
昔読んで感動した「ミモザの園」も、機会があったら再読してみようと思います。