※BGMと共にお楽しみください。
「薄桜鬼」のオメガバースパラレル小説です。
詳しい設定については
コチラのページをご覧ください。
土方さんが両性具有です、苦手な方はご注意ください。
制作会社様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
歳三に発情期(ヒート)が来たのは、彼が12歳の冬のある日の事だった。
その日、両親は共に仕事で出かけており、歳三の3歳下の妹・恵梨花(えりか)は友達の家に遊びに行っていて、家には歳三と家庭教師の二人しかいなかった。
その家庭教師は、α(アルファ)だった。
「大丈夫、僕に任せて。」
欲望に滾った目で歳三を見つめた彼は、己の欲望のままに歳三を犯した。
「この事は、誰にも言ってもいけないよ、いいね?」
歳三は、この事を両親には話させなかった。
家庭教師からの性暴力は、約半年間続いた。
歳三の異変に気づいたのは、隼人だった。
「歳三、怒らないから、ちゃんと話してごらん。」
歳三が隼人に家庭教師から性暴力を受けた事を話すと、隼人は怒り狂い、家庭教師を警察に通報し、彼は逮捕された。
だが、警察署での事情聴取は、歳三にとって屈辱以外の何物でもなかった。
「へぇ、君Ωなの?」
「とんだ災難だったね。」
悪夢のような事情聴取を終えて帰宅した歳三を迎えた恵津は、彼を優しく抱き締めるどころか、彼を激しく詰った。
「お前が先生を誘惑したのでしょう!その淫らな身体で先生を・・」
「やめないか、恵津!」
その日から歳三は、中学受験の為一時中断していた剣道を再び習い始めた。
「トシ、久しぶりだな!」
「勝っちゃん、元気そうで良かった。」
剣道を習いに親友・近藤勇と共に試衛館道場で過ごす時間が、歳三にとって何よりも大切なものだった。
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