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JEWEL

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完結済小説:愛の欠片を探して

2012.10.19
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「薫、合格おめでとう!」
「ありがとう~!」

その夜、土方家では薫の合格祝いのパーティーが行われた。

「お姉ちゃんとは来月でお別れか・・さびしくなるなぁ。」
「大丈夫よ。メール書くからさ。」
「本当に?」
「嘘吐かないわよ。」
美輝子はそう言うと、薫の肩を叩いた。
「お前ら二人に話があるんだが・・近々ここを引っ越そうと思うんだ。」
「え、何処に?」
「単身者専用のマンション。ここは老朽化が激しいし、色々と手狭になってきたからな。それに引越し先のマンションは薫の高校にも近いし。」
「そう。お姉ちゃんの渡米に引越し・・息つく暇もないねぇ。」
「そうだな。」
薫と美輝子は新生活への期待と不安で胸を膨らませながら、引越しの荷物を纏めたりした。
そして漸く、美輝子が渡米する日の朝が来た。
「美輝子、パスポート持ったか?」
「うん、持ったよ。」
「気をつけていけよ。途中まで送ってやるよ。」
「サンキュ。」
歳三は美輝子とともに成田空港行きのターミナルバス乗り場へと向かうと、バスが到着するまで時間があった。
「ミジュたちにもよろしくな。」
「うん、わかった。パパも身体気をつけてね。」
「ああ。」
「メールは向こうの生活が落ち着いたらするね。住むところはもう決まってるけど、実際に住んでみないとわからないし。」
「そうだな。」
美輝子がミジュ達と一緒に住むのは、NYのマンハッタン近郊だということは聞いていたが、どんな所なのか歳三はよくわからなかった。
「なぁ美輝子、お前は色々と俺や薫を支えてくれたよな。感謝してるよ。」
「そんなこと言わないでよ。パパ、向こうであたし、頑張るからね。」
美輝子がそう言って笑うと、バスが停まった。
「それじゃぁ、行くね。」
「ああ。元気でやれよ。」
「わかりました。行ってきます!」

美輝子が乗ったバスが見えなくなるまで、歳三は彼女に手を振った。

「お帰りなさい、パパ。」
「ただいま。」
「これから二人きりの生活になるけど、お姉ちゃんの分まで頑張るね。」
「あぁ、そうしてくれると助かるよ。」

引越し先のマンションで薫と夕食を食べつつも、美輝子は今頃どうしているのだろうかと歳三はそう思いながら溜息を吐いた。
それから数ヵ月後、クラスメイトと笑顔で映っている写真つきのメールが歳三と薫の元に届いた。
「元気にしてるんだな、あいつ。」
「うん。ねぇパパ、夏休みになったらお姉ちゃんのところに遊びに行っていい?ミジュお姉さんにも会いたいしさ。」
「いいぜ、好きにしろ。」
「やったぁ~!」
「ただし、今度のテストで全科目80点以上取ったらな。」
「ちぇ~、そんなことだろうと思ったよ!」
「いちいちうるせぇんだよ、お前は!」

食卓を囲みながらそう言い合う父と娘の姿を、千尋の遺影が何処か笑っているように見ていた。

(完)

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Last updated  2016.08.31 12:08:40
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「へぇ、そうだったんだ。前から薄気味悪い人だと思ってたのよね。」

美輝子はそう言ってコーヒーを飲んだ。

「それよりもお姉ちゃん、荷造りはもう終わったの?」
「うん。卒業式が終わったら、すぐに渡米するつもりよ。あたしが居なくなったら、パパのことをよろしく頼むわね。」
「わかりました。」
姉妹が互いに笑いあっていると、薫の携帯が鳴った。
『もしもし、カオルちゃん?』
『ミジュお姉さん?お久しぶりです。』
『久しぶりね、カオルちゃん。ミキコちゃん、来年の春から一緒に暮らすことになるから、ご挨拶にね。』
『そうですか、こちらこそ姉を宜しくお願いします。』
『ええ。』
通話を終わらせ、携帯を閉じた薫は、姉の方へと向き直った。
「誰から?」
「ミジュお姉さんからよ。電話だけだけど、挨拶を済ませておいたわ。」
「そう。これから色々と忙しくなりそうだわ。」
「そうね。お姉ちゃんと一緒に居られる時間は短いんだし。さてと、受験勉強に戻るとするか!」
薫は溜息を吐くと、再び参考書とノートを開いて勉強を再開した。
「ねぇ、この問題これで合ってるかな?」
「うん、どうかしら・・大丈夫よ、これで合ってるわ。」
「次の模試でいい点を取らないと、希望校の合格ラインに届くか届かないかの瀬戸際なのよ。」
「あまり無理しないようにね。」
「わかってるわ。お姉ちゃんみたいに器用じゃないけど、あたしはあたしなりに頑張るわ。」
「その意気よ、薫!」

美輝子はそう言うと、妹の肩を叩いた。

冬休みが終わり三学期に突入してから、薫達三年生は受験と模試の日々を送っていた。
「あたし、受かったのよ!」
「え~、いいなぁ。」
薫は溜息を吐きながら、先に志望校の合格が決まった友人の笑顔を羨ましそうに見ていた。
「あんたのお姉ちゃん、何処の高校行くの?」
「ああ、お姉ちゃんなら渡米して向こうで暮らす予定よ。」
「ええ、そうだったの!?てっきり同じ高校に行くと思ってたわ!」
「まさか。双子だからって同じ高校に通うなんてないわ。まぁ、明後日に受験を控えているから、気を抜かないようにしなくちゃ。」

数日後、薫は第一志望校の受験に臨んだ。

「ただいま・・」
「お帰りなさい、どうだった?」
「かなり手ごたえあったよ。お姉ちゃんが家庭教師のお陰だよ。」
「そう、よかった。」
「荷造り、手伝うね。」
「ありがとう。あそこのダンボールに変圧器を入れておいてね。向こうじゃ電圧が違うから、何個か持っていかないといけなくて。」
「そうだよね。前々から疑問に思ったんだけど、お姉ちゃん英語喋れるの?」
「馬鹿だねぇ、あんた。喋れるに決まってるじゃないの!それよりも薫、受験が終わったからって気を抜くんじゃないわよ!」
「はいはい、わかってま~す!」

それからほどなくして、合格通知が薫の元に届いた。

「入学金高いなぁ・・」
「そんな事心配すんじゃねぇよ。」
「パパ、ごめんね・・」
「大丈夫だ。謝るんじゃねぇよ、薫。合格おめでとう。そういや、美輝子は?」
「ああ、お姉ちゃんならケーキ買いに行った。」

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Last updated  2016.08.31 12:08:16
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2012.10.18
『もしもし、お姉ちゃん?』
「ちょと、待ってて・・」

美輝子は携帯を握り締めたまま、そっとドアスコープから廊下を覗いた。
すると、そこには誰も居なかった。

「さっき、誰かがドアを叩いてたんだよね。」
『げぇ、キモイ!』
「あんたはもう寝なよ。明日早いんでしょ?」
『うん・・お休み。』
「お休み。」
携帯を枕元に置き、美輝子はシーツに包まりながら眠りに就いた。
翌朝、彼女がシーツの中で寝返りを打っていると、突然外から物音がした。
(何だろ?)
ドアチェーンを掛けたままドアを少し開けて外の様子を窺った美輝子はクマのぬいぐるみが床に転がっていることに気づいた。
それと同時に、廊下からコツコツと靴音が聞こえたような気がした。
「土方さん、ご家族の方が来てるわよ。」
「え、父がここに?」
何の連絡もなしに、歳三が長野にやって来る筈がない。
「そうよ、だから早くロビーに・・」
「父はこのホテルの住所も知りませんし、長野に来るという連絡も受けてません。」
「そう?」
美輝子の言葉に、顧問は首を傾げた。
「でもねぇ、昨夜フロントで電話を受けたときは、お父様の声に聞こえたように思えたけれど・・」
「先生、父に一度確認を取っていただけますか?」
「わかったわ。」
顧問の姿がエレベーターの中へと消えてゆくのを見送った美輝子は、一旦部屋に戻って貴重品をポシェットに詰めると、朝食を取りに大広間へと向かった。
「土方先輩、おはようございます。」
「おはよう。」
大広間は超満員で、料理を取るにも一苦労だった。
「ねぇ、どうしてこんなに混んでるの?」
「何でも、大学のチアリーディング部が合宿で来てるそうです。それよりも先輩、昨日キャプテンから聞いたんですが、変な人はホテル内には居なかったそうです。」
「そう。」
「土方さん、やっぱり昨夜の電話、お父様からじゃなかったわ。」
「そうですか。」
顧問の言葉に、まだ内田が居るのではないかという恐怖に美輝子は包まれた。
合宿は無事終わり、荷物を纏めた美輝子は後輩達と一緒にバスで東京へと戻っていった。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
「美輝子、大丈夫だったか?」
「うん。でもなんだか不安で落ち着かない・・」
「大丈夫だよ、あたし達がついてるから。」

その後何事もなく瞬く間に季節が過ぎ去り、あっという間に冬を迎えた。

「あ~、こんなんで合格すんのかな?」
「あんた、最初から諦めちゃ駄目だって。」
受験勉強真っ最中に弱音を吐く薫の頭を、美輝子はそう言って小突いた。
「お前ら、ちゃんと勉強しとけよ!」
「わかったよ。」
「行ってらっしゃーい!」
歳三は友人の結婚式に出席する為、数日間家を留守にした。

(あいつら、大丈夫かな・・)

「ねぇ、お姉ちゃん、あいつのことはどうなった?」
「実はね、あの人警察に捕まったって。何でも、同じ大学のクラスメイトにストーカーしてたんだって。」

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Last updated  2016.08.31 12:07:55
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「ねぇ、どうしたの?」
「いえ・・何でもありません。」

見る見る顔から血の気がひいてゆく美輝子の様子がおかしいことに気づいたキャプテンは、そう言って彼女に話しかけると、彼女はベッドに入って震え出した。

「気分でも悪いの?」
「ええ。」
まさか、内田が合宿先まで来るなんて、思いもしなかった。
一体どうやって、このホテルの場所を調べたのだろうか。
「じゃぁ、気分が良くなったら下に降りてきてね。」
「はい、わかりました・・」
キャプテンが部屋から出て行くと、美輝子は携帯を開き自宅へと電話を掛けた。
「え、あいつが長野に来た!?」
「どうしたんだ?」
「パパ、お姉ちゃんの合宿先のホテルにあいつが現れたって!」
「何だって!?」
内田が長野に居ることを知った歳三は、恐怖と驚愕で顔を強張らせた。
「あいつ、何処から調べたんだろう、お姉ちゃん達が居るホテル。」
「薫、美輝子のことは部活のメンバーが守ってくれる。心配するな。」
「うん・・」
その夜、薫と歳三は一睡も出来ずに朝を迎えた。
「おはよう・・」
「美輝子はもう起きてるか?」
「電話してみるね。」
薫が姉の携帯に掛けると、コール音が何回した後に切れた。
「駄目だ、繋がんない。」
「まだ寝てるのかもしれないな・・」
「そうだよね・・」
薫はそう言ったものの、姉が内田に拉致されたのではないかという不安を抱きながら、塾へと向かった。
「先輩、どうしたんですか?顔色悪いですよ?」
「最近、団地に住んでいる大学生がお姉ちゃんにストーカーまがいのことしてさぁ。合宿先のホテルに訪ねて来たんだって。」
「えっ、それ本当ですか?」
「嘘なんか言っても仕方ないじゃん。」
夏期講習の一限目を受け、教室で薫はそう言って洋子を見た。
「そうですよね。」
「その大学生、この前お姉ちゃんを待ち伏せして、結婚しようって言われたんだよ?キモ過ぎない?」
「めっちゃキモいですね、それ。大体、美輝子先輩はその人のことをなんとも思っちゃいないんでしょう?」
「そうだよ。パパは滅茶苦茶怒ってさ、家に上がりこもうとしたそいつを木刀で殴りかかろうとしてたんだから!学校には連絡入れといたから、大丈夫だと思うけど・・」
「警察に言った方がいいんじゃないんですか?」
「う~ん、事件性がないと駄目じゃないの?」
「取り敢えず、何でもいいから記録に取るんですよ。ICレコーダーとか携帯とかに会話を録音したりしないと。」
「そうだね。パパにも話してみるよ。洋ちゃん、サンキュー。」
「そうか・・大事になる前に、警察に行って話した方がいいな。」
帰宅した薫がそう言って歳三に洋子からのアドバイスを話すと、彼は溜息を吐きながら新聞を広げた。
その時つけっ放しにしていたテレビから、ニュースが流れた。

『今日午前8時過ぎ、板橋区のマンションの4階に住む女性が、死体で発見されました。室内には遺書があり、自殺した可能性が高いと・・』

画面に死亡した女性の顔写真と氏名が映った瞬間、歳三は息を呑んだ。

それは、愛美だった。

「パパ、出来たよ。」
「お、おう・・」

歳三はそう言うと、テレビを消した。

一方長野で合宿中の美輝子は、暫く休んだら気分がよくなったので、部屋から出て部員達が集まっている大広間へと向かった。
「もう、大丈夫なの?」
「はい。少し休んだら気分がよくなりました。」
「そう。あの人、ここには土方さんは居ないって言ったら、諦めて帰っていったよ。」
「そうですか・・」
内田が本当に東京に帰ってくれたらいいのだが―そう思いながら美輝子はビュッフェテーブルの方へと歩いていった。
部屋に戻った彼女は、自宅に電話を掛けると、薫が出た。
『大丈夫、お姉ちゃん?』
「うん、もう大丈夫。だから心配しないで早くあんたは・・」

薫にもう内田は東京に帰ったことを美輝子が伝えようとしたその時、ドアが激しく叩かれる音がした。

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Last updated  2016.08.31 12:07:30
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「久しぶりだね、美輝子ちゃん。」

内田はそう言うと、ニィッと口端をあげて笑った。

「実家に帰ったんじゃないんですか?」
「ううん。それよりも美輝子ちゃん、折り入って君に話があるんだけど・・」
「何の話ですか?」
「僕と、結婚してくれない?」
「は?」
一体彼が何を言っているのか解らず、美輝子は思わず内田の顔を見てしまった。
「いやぁ、君と初めて会ったときから、タイプだったんだよねぇ。だから、結婚しよう?」
「何言ってるんですか?あなたとは結婚しません!」
美輝子は恐怖を覚え、すばやく自転車に跨ると校門から出て行った。
ちらりと後ろを振り返ると、内田が鬼のような形相を浮かべて自分の後を追いかけて走ってくるところだった。
パニックになりかけながらも、美輝子は必死にペダルを漕ぎ、団地の駐輪場へと自転車を停めると、一気に階段を駆け上がった。
「どうしたのお姉ちゃん、怖い顔して?」
「さっき・・学校であいつを見たの。」
「あいつって・・まさか内田?」
水を差し出した薫がそう言って姉を見ると、彼女は静かに頷いた。
「結婚しようって言われたの。あいつ何処かおかしいよ!」
「落ち着いて、お姉ちゃん。パパにはあたしから話しておくから、お姉ちゃんは休んで。」
「ありがとう。」
水を一気に飲み干した美輝子は、そのまま部屋着に着替えて奥の和室に入った。
「美輝子、どうしたんだ?あんなに慌てて・・」
「パパ、ここに住んでる内田って大学生知ってるでしょ?あいつ、学校でお姉ちゃんのこと待ち伏せして結婚しようって言ったんだって。」
「何だと、それは本当なのか?」
歳三の眦が上がったとき、玄関のドアが誰かに激しく叩かれる音がした。
「居るのはわかってんだよ、出てこいよ!」
ドアの向こうで聞こえる怒声は、紛れもなく内田のものだった。
「てめぇ、こんな時間に何の用だ!」
歳三が木刀片手にドアを開けると、内田は突然しおらしくなった。
「すいません、あの・・美輝子さんいらっしゃいませんか?」
「てめぇ、娘に手を出したら承知しねぇぞ!警察にしょっぴかれる前に帰りやがれ!」
「わかりました・・」
ドアが閉まり、内田の足音が遠ざかってゆくのが聞こえると、歳三は漸く木刀を下ろした。
「パパ・・」
「あいつ、おかしいな。暫く美輝子を一人にさせるんじゃねぇぞ、わかったな?」
「うん。でもさ、お姉ちゃん明後日には合宿なんだから、たぶん大丈夫だと思うよ?」
「油断大敵だぞ、薫。学校側には俺がうまく説明しておく。お前も気をつけるんだぞ。」
「わかった・・」

数日後の朝、美輝子が合宿先の長野へと旅立った後、一人で留守番をしていた薫の元に、また内田がやって来た。
「薫ちゃん、お姉さんは?」
「姉は部活の合宿に行ってます。」
「何処なのか、聞いてない?」
「知りません!あなたいい加減にしないと警察呼びますよ!?」
「また来るから、じゃぁね。」
合宿先のホテルで美輝子は友人と部屋で寛いでいると、キャプテンが部屋に入ってきた。
「土方さん、あなたに会いたいって人が・・」
「誰ですか?」
「さぁ、とにかくロビーに来てくれって・・大学生風の男の人。」

キャプテンの言葉を聞いたとき、美輝子の背筋に鳥肌が立った。

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Last updated  2016.08.31 12:07:09
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翌日歳三が愛美のバイト先であるコンビニへと煙草を買いにいくと、そこには彼女の姿はなかった。

居た堪れなくなって辞めていったのかなと思いながらも、彼が適当に雑誌類が置いてあるところから一冊引き抜いた週刊誌には、こんな見出しが載っていた。

“新宿の惨劇を引き起こした女の現在”

そこには目の部分はモザイクが入れられているものの、背格好で明らかに愛美とわかる顔写真が載っていた。
記事には愛美が事件後釈放され、最初の夫と離婚し実家から縁を切られたことや、再婚した夫とは再就職先を探している時に出会ったこと、その夫がバツイチ子持ちであること―愛美のプライベートを完全に侵害した記事には、こう結ばれてあった。

“罪を憎んで人を憎まず・・そんな諺(ことわざ)が死語になりつつある現在、あなたは彼女が犯した罪を憎むべきか、それとも罪を犯したくせにのうのうと暮らしている彼女を憎むべきか・・どちらを選びますか?”

「ねぇ、これ薫のお母さんのことだよね!」
部室で休憩していた薫の前に、そう言ってチームメイトの一人が週刊誌を見せた。
「そうだよ。」
「あの女、近所のコンビニで働いてたんだ!全然気づかなかったなぁ~」
「あたしも~!いつもアイス買いに行ってたのに、もう行けないや!」
「大丈夫だよ、あの女あそこもう辞めたから。」

薫はそう言うと、部室から出て行った。

「ただいま。」
「薫、愛美のことリークしたのお前だろう?」
「ああ、週刊誌のこと?うん、あたしがリークしたよ。彼女、今何処に居るのかわからないだろうけど・・」
冷蔵庫からアイスを取り出した薫はそう言って笑うと、歳三の前に座った。
「パパ、あの女への復讐は完了したよ。だから彼女にはもう手を出さない。これでいいでしょ?」
「薫・・」
「汗かいたからシャワー先に浴びるね。」
一方的にそう言うと、薫は歳三と目を合わせずに浴室へと消えていった。
「本日の練習はこれで終了!」
「お疲れ様でした~!」

美輝子が所属する新体操部の練習が終わったのは、夕方の6時半過ぎだった。

「先輩、お疲れ様です!」
「お疲れ~!」
着替えを終えた後輩達が次々と部室から出て行き、美輝子は忘れ物がないかチェックしてから部室に鍵を掛け、駐輪場へと向かった。
夏休み中の駐輪場は、昼間でも人気がなかったが、夜となると暗闇に包まれている所為もあってか、何処か不気味な雰囲気を醸し出していた。
早く帰ろうかと彼女が自分の自転車に鍵を挿し込んでそれに跨ろうとしたとき、誰かが美輝子の腕をぐいっと引っ張った。

(な、なに?)

恐る恐る彼女が振り向くと、そこには実家に帰省しているはずの大学生・内田が立っていた。

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Last updated  2016.08.31 12:06:48
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2012.10.17
「あ・・」
「お前、ここで働いてんのか。」

コンビニでレジを売っている愛美の姿に歳三が気づいたとき、彼女は慌ててバックルームへと引っ込んでいった。

「パパ、ここに居たんだ!」

部活帰りの薫がスナック菓子でいっぱいになったカゴを提げながら歳三のほうへと駆けてきた。

「お前、それ全部食べるのか?」
「そんな訳ないじゃん。それにしても、レジ混んでるね。」
「ああ。」
丁度夕飯時で、コンビニにはサラリーマンや学生達でごった返しており、レジ前には長蛇の列が出来ていた。
「あのレジ、開けてくれたらスムーズに出来るのに。ちょっと店員さん探してくるから、荷物番よろしく。」
「ったく、親をこき使いやがって・・」
歳三が舌打ちしながらレジの順番を待っていると、漸く列がゆっくりではあるが、動き始めた。
ちらりとレジのほうへと見ると、二つしか開いていなかったレジがもう一つレジが開いていた。
「お待たせ~」
「家にお祖母ちゃんとミジュが来てるぞ。」
「そう。じゃぁ早く帰らないとね!」
レジ待ちの列はその後スムーズに進み、店内には歳三と薫の二人だけとなった。
「すいません、これお願いしますね。」
「あ、はい・・」
愛美はなるべく歳三たちと目を合わせないように、レジを打った。
「そういえば、息子さんを学校の前でお見かけしましたよ。」
薫はわざとそう愛美に話を振ると、彼女はビクリと恐怖で身を震わせた。
まるで、何かを恐れているかのように。
「あんた、今旦那から家追い出されそうなんだって?いい気味だね、人殺しが当たり前の幸せな生活なんて送れないもんね?」
愛美にしか聞こえない低い声で薫はそう言って笑うと清算を済ませ、レジ袋を彼女の手からひったくる様に受け取り店から出て行った。
「薫、あれは・・」
「言い過ぎだっていいたいの?パパの代わりに言ってあげたのよ。」
「お前、あいつに何かしたのか?」
「まぁね。あの女がしたことをネット上でバラしてやった。それに、あの女の実家周辺や旦那と暮らしている家の近所にもビラを撒いたよ。あの女がバイトする度に同じ事を繰り返したよ、こっちの仕業だってバレないようにね。」
薫はそう言うと、口端を歪めて笑った。
「パパはあの女のこと、憎くないの?」
「それは・・」
愛美のことを憎んでいない、恨んでないと言えば嘘になる。
この8年間、彼女を殺したいほど憎かった。
妻の命を奪っておきながら、のうのうと自由を満喫している彼女に対する憎しみを、歳三は密かに募らせていた。
「だからあたしがパパの代わりにやってやったのよ、あの女への復讐を。あの女にはもう逃げ場はないのよ。」
「薫・・」
「ねぇ、夕飯どうする?あたし、ひいお祖母ちゃんが作ったトッポッギが食べたいなぁ!」

先ほどまでの暗い表情とは打って変わって、薫は明るい声を出しながら歳三に微笑んだ。

『ひいばあちゃん、会いたかった~』
『あらぁ、こんなに大きくなって!』

玄関に入るなり薫は清子に抱きつくと、清子も薫を抱き締めて頬ずりした。
そんな二人の姿を見ながら、歳三は複雑な気持ちになった。

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Last updated  2016.08.31 12:06:08
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「あの・・僕は・・」
「パパ、来てたの!」

男子中学生が口を開いて何かを言おうとしたとき、歳三の姿に気づいた薫が校門から出てきた。

「お前、携帯忘れてたぞ。」
「サンキュー。」
薫はそう言って父から彼の背後に立っている男子中学生へと視線を移した。
「あんた・・」
彼の姿を見つけた途端、薫の顔から笑顔が消えた。
「あの、僕はこれで・・」
『あんた、一体何しに来たのよ!?』
薫は逃げ出そうとする男子中学生の腕を掴みながら、早口の韓国語で彼を怒鳴った。
『その花束を、母さんの墓前に供えようとしていたの!?よくもまぁ図々しい!』
男子中学生の手から花束を奪った薫は、それで彼の顔を打ち据え始めた。
アスファルトの地面に無残にも潰れた菊の花びらと、花粉が舞い散った。
『あんたの顔を見るのも嫌だけど、あんたの母さんのことをあたしは一度も許したつもりはないわ!』
「ごめんなさい・・」
韓国語が解らないが、怒りで歪んでいる薫の表情を見た彼は、何を言っているのかがわかっているかのようで、薫に対して謝罪の言葉を繰り返していた。
『さっさと消えうせろ、この恥知らずが!』
一気に捲くし立てる薫がただならぬ様子だと気づいた歳三は、二人の間に割って入った。
『おい、一体どうしたんだ?』
『パパ、こいつはママを殺した女の息子なのよ!ママの月命日にこいつがママのお墓参りに来てたわ!お姉ちゃんと二人で追い返してやったけど。』
薫は鼻息を荒くさせながら、歳三を見た。
『何だって?』
『あの女が心神喪失で無罪放免になったことを知ってるわ!毎日あの女が自分がしでかしたことに罪悪感を持って苦しんでいるっていうなら許してあげてもよかったんだけど、あの女は自分の罪をすっかり忘れて、再婚して新しい家庭を築いているのよ!』
薫はそう叫ぶと歳三の腕を振り解き、呆然と突っ立っている男子中学生の胸倉を掴んだ。
『よく聞きなさいよ、あんたやあの女が生きている内は、あんた達を絶対に許さない。あんたは罪人の息子なのよ!』
彼女はもう彼に触れるのが汚らわしいというかのように彼を突き飛ばすと、学校の中へと戻っていった。
「ええ、薫がそんなことを?」
「ああ。あんな顔をしたあいつを見たのは初めてだ。美輝子、薫が言っていたことは本当なのか?」
「うん。もう忘れたいのよ、ママの事件は。時々思い出すけれど、そうしたってママが戻ってくるわけないでしょう?」
美輝子の言葉は、歳三の胸にグサリと突き刺さった。
「どうしたの?」
「いや、お前の言うとおりだな。それより、もう準備は出来ているのか?」
「ええ。荷造りは殆ど済ませたし、来年の4月までには渡米するつもり。向こうは9月から新学期が始まるから、早く慣れたくて。」
「そうか。何だか寂しくなるな。」
「パパ、家事が出来るからいいけど、薫と二人じゃ心配ね。あの子少しルーズなところがあるから、この部屋がゴミで埋まってないといいんだけど。」
「それは心配するな。俺がちゃんと薫が家事をしているか、監視してやるからよ。」
「そう、じゃぁ安心したわ。」

美輝子はそう言ってノートパソコンの電源を落とすと、和室へと入っていった。

(あんなに小さかった美輝子が、もう来年の春には居なくなっちまうなんてな・・)

娘の成長を喜ぶとともに、彼女が自分の手の届かない場所へと行ってしまうことへの寂しさを、歳三は少し感じていた。
夏休みが始まり、そろそろ盆休みの時期に突入する頃、韓国からミジュと清子がやって来た。
『ばあさん、元気にしてたか?』
『ああ。来年はミキコが一緒に渡米してくれるから、寂しくはないよ。あの家はもう売っちまったしね。』
『ミジュ、済まねぇな。赤の他人のお前に、ばあさんの世話をさせちまって。』
『そんなこと、気にしないでください。わたしの両親は生まれてすぐに亡くなって施設で育ったんで、おばあさんのことを実の祖母だと思ってるんですよ。』
『ほらね、この子が居るからあたしは安心だ。それよりもヨンイル、お前はまだ再婚しないのかい?』
『よしてくれよ、独身に戻って自由を満喫してるってのに。』
『何を言うんだい、お前はまだ若いじゃないか。』

清子が執拗に再婚を勧めてくるので、歳三は煙草を買いに行くといって近くのコンビニへと向かった。

そこで彼は、意外な人物に会った。

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Last updated  2016.08.31 12:05:00
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「ちょっと、どうしたのよ!?」
「お姉ちゃん、ゴキブリ~!」

薫が震えながら朝刊が置いてあるところを指しているのを見ると、そこには小豆大ほどのゴキブリが居た。

美輝子は無言で近くにあったセロハンテープの台座で、それを殺した。

「まったく、こんなもんで悲鳴上げないでよね!」
「だって、怖かったんだもん~!」
「おい、うるせぇぞ!」
夜勤明けで疲れている歳三が、不機嫌な顔をしながら娘達を睨みつけた。
「まったく、あたしが居なくなったらどうするのよ?ゴキブリ一匹も倒せないなんて・・」
「嫌いなんだもん、仕方ないじゃん!」
「ああもう、先が思いやられる・・」
美輝子はそう言うと、溜息を吐いた。
「美輝子、本当に渡米するのか?」
「ええ。あたしは向こうでミジュさんたちと暮らすわ。」
「そうか・・お前ぇがそう決めたんなら俺は何も言わねぇよ。ただ、親が居ないからって羽目をはずすなよ。」
「わかってます。さてと、部活の時間だからもう行きます!」
美輝子は愛用のレオタードと道具が詰まったスポーツバッグを肩に掛けると玄関から出て行った。
「パパ、お姉ちゃんが居なくなって寂しくなるね?」
「うるせぇ・・」
「お姉ちゃんの代わりに、あたしが面倒見てあげるからそんなに落ち込まないでよ~!」
「薫、今月分の小遣いはこの前渡したろ?まさかもう使っちまったんじゃねぇのか?」
「あ、もうこんな時間だ、行ってきま~す!」
「こら、ごまかすんじゃない!」
歳三の顔色が変わったことに気づいた薫は、慌てて姉の後を追って玄関から出て行った。
「ったく、薫のやつ、最近悪知恵が働きやがって・・一体誰に似たんだか・・」
歳三は溜息を吐きながらもう一眠りしようとしたとき、テーブルに置いてあった薫の携帯が鳴った。
「あいつ、携帯忘れてやがる・・」
歳三は舌打ちすると、薫の携帯を手に取った。
「もしもし?」
『もしもし、あの・・土方さん、ですか?』
「ああ、そうだが?それよりもてめぇ、何処のどいつだ?」
『すいません、また掛け直します!』
電話の相手は名乗りもせずに、一方的に切ってしまった。

(ったく、手間かけさせやがって・・)

煙草を一本吸った後、歳三は自転車に跨って薫の学校へと向かった。
「あ~、携帯忘れたぁ!」
「もう、薫またなの!?あんたってどこか抜けてるのよ!」
同じ女子サッカー部の愛子がそう言って溜息を吐いた。
「携帯忘れたって練習はちゃんとするもん!」
「そうこなくっちゃ!」
ユニフォームに着替えた薫は、愛子を部室に残して運動場へと向かった。
「ったく薫のやつ・・携帯忘れるなんて一体何考えてやがる?」
娘達が通う中学校の前まで来た歳三は、そうブツブツ言いながら自転車に跨りながら薫の姿を探した。

彼女は運動場で友人達とボールを追いかけていた。

その姿が少しサマになっていたので、歳三は暫くの間運動場を見つめていた。
「あの・・土方さんですか?」
「ええ、土方はわたしですが、何か?」

歳三が背後を振り向くと、そこには一人の男子中学生が立っていた。

「俺に何か用か?」

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Last updated  2016.08.31 12:04:39
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夏休みに入り、美輝子は部活漬けの毎日を送り、成績が芳しくなかった薫は部活と塾の夏期講習で毎日目が死んだような顔をしていた。

「あ~、塾やめたい・・」
「そんなこと言わないの、せっかくパパがお金出してくれたんだから!」
「はいはい、わかってますよ。お姉ちゃんは成績優秀だから、何処行っても大丈夫だよね?」
「まぁね。あ~でも、あたし日本には居ないかな。」
「え、どういうこと!?」
「実はね・・」
薫はこの時初めて、姉が米国へ留学することを知った。
「ねぇ、一人で留学なんて心細くない?」
「大丈夫よ。パパの学生時代の後輩の、ミジュおばさんと一緒に行くから。」
「ああ、だったら安心か。でも韓国に居るひいお祖母ちゃんは?」
「そっちも心配ないもん。ミジュおばさんと一緒に渡米するって。」
「へぇ・・お姉ちゃん、そのことパパには話したの?」
「話したよ、この前。まぁ案の定猛反対されたけどね。」
そう言って涼しい顔をしながらパソコンに向かう美輝子だったが、昨夜留学のことを父に切り出したとき、彼と醜い口喧嘩をしてしまった。
「俺は反対だぞ!」
「何を根拠に反対するのか、教えてよ!」
「お前まだ子供なんだから・・」
「じゃぁ、パパだってあたしの歳のとき、一人で福岡に行ったじゃん!子供だからって、パパは簡単に諦めなかったんでしょ、違う?」
「それとこれとは違う!」
「だから、どう違うのか説明してよ!」
結局父との会話は平行線を辿り、あれから美輝子は一言も口を利いていない。
「ねぇ、パパと仲直りしたの?」
「仲直りもなにも・・冷戦真っ只中よ。もう勝手に行こうかな。」
「余りやけ起こしちゃ駄目だよ?」
「わかってるわよ・・」
「ねぇ、それよりここの問題教えてよ。何回この公式に当てはめようとしても解けないの。」
「ちょっと貸して・・ばかねぇ、この公式よりも1ページ前に書いてある公式を使って解かないと。」
「ああ、本当だ。どうしてあたしって、頭悪いんだろう?」
「頭悪くないわよ、使い方を知らないだけ。」
「酷~い!」
薫と美輝子がそう言いながら談笑していると、薫の鞄に入れていた携帯が鳴った。
「誰だろ、こんな時間に・・」
鞄から携帯を取り出した薫は、見知らぬ番号から着信が来ていることに驚いた。
「それ、ワン切りじゃない?着信拒否したら?」
「そうする。」
薫はその番号を着信拒否設定すると、鞄の中に携帯を放り込んだ。
「あのさぁ、最近あの学生さん見ないよね?」
「ああ、大学生の?今地元に帰ってんじゃないの?」
夏休みに入ってから、内田の姿がバッタリと見かけなくなったので、双子達は彼が地元に帰省したのだと思い、ホッとしていた。
「何かあの人、怖いっていうか、不気味っていうか・・」
「得体が知れないっていうか・・」
「薫、明日部活で早いんだから寝たら?洗濯物はあたしが取り込んでおくからさ。」
「そう、サンキュー。」
薫はそう言って鞄を肩に掛けると、奥の和室へと消えていった。
美輝子が洗濯物を取り込もうとベランダに出ると、向かい側の棟の近くで何かが光るのを見た。
それはまるで、建物の陰に隠れて誰かが煙草を吸っているような小さな火だった。
なんだか薄気味悪くなった美輝子は、洗濯物を取り込んでベランダの窓に鍵を掛け、カーテンを閉めてから妹が寝ている和室へと向かった。

翌朝、美輝子が起きると、薫の悲鳴がリビングから聞こえた。

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Last updated  2016.08.31 12:03:50
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千菊丸2151@ Re[1]:一輪花 幕末編 「黒猫」(三十二)(01/14) 株式会社SEES.iiさんへ 進撃読んでくださ…
株式会社SEES.ii@ Re:一輪花 幕末編 「黒猫」(三十二)(01/14) こんちは。ど深夜に失礼します。 いや~……

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