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JEWEL

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連載小説:鬼と胡蝶

2016.11.16
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「土方先生、大変です!」
「どうかなさったのですか、柴田先生?」
何処か慌てた様子で数学科準備室に入って来た柴田を見た歳三がそう尋ねると、彼は歳三に唾を飛ばしながらこう叫んだ。
「荻野が階段から転落して怪我をしたんです!」
「それは、本当ですか?」
「ええ。土方先生も早く病院へ行ってください!」
「わかりました!」
机の上に置いてある車の鍵を掴んだ歳三は、数学科準備室から出て駐車場に停めてある自分の車に乗り込んで素早くエンジンを掛けると、そのまま学校から出て病院へと向かった。
一体忍の身に何が起きたのか―そう思いながら歳三が車を病院まで走らせていると、突然彼の前に包丁を持った女が立ち塞がった。
歳三は急ブレーキを掛け、女を轢(ひ)かずに済んだが、女はそこから動こうとしない。
「てめぇ、危ねぇだろうが、早くそこから退け!」
「・・してよ。」
女はブツブツと小声で意味不明な言葉を発しながら、歳三の存在を無視してそのまま闇の中へと消えた。
「何だ、あの女・・」
歳三はそう呟きながら車内に戻ると、そのまま病院へと向かった。
「土方さん、遅いですよ!」
「済まねぇ、途中で変な女に会っちまって・・忍の容態はどうだ?」
「軽い脳震盪(のうしんとう)で済んだって、さっきお医者様が説明してくれました。」
歳三が病院で千華から真珠の容態を聞いていると、そこへ一人の女子生徒がやって来た。
女子生徒の姿を見つけた千華は、歳三が止める間もなく彼女の頬を平手で打っていた。
「貴方が妹を階段から突き落としたのね!」
「ごめんなさい、ただ彼女を脅すつもりだったの。殺すつもりはなかったの!」
「妹は打ち所が悪かったら死んでいたわ!」
「千華さん、落ち着いてください。」
歳三が慌てて千華を女子生徒から引き離すと、女子生徒の方は激しく嗚咽しながら床にへたり込んだ。
「荻野千華さんですか?」
「はい。あの、妹は今何処に・・」
「妹さんでしたら、病室に居ますよ。」
千華と歳三が看護師に案内されて真珠の病室に入ると、彼女はベッドの中で眠っていた。
「今お薬を打ちましたので、妹さんは眠っておられますが、じきに目を覚まされると思いますよ。」
「有難うございました。」
看護師に頭を下げた千華は、そのまま歳三の方へと向き直った。
「土方さん、さっき廊下に居た子なんですけれど、その子は土方さんの子を妊娠しているって言っているんです。」
「何だって!?」
「もしかしてその子の事、ご存知ないんですか?」
「知っているも何も、廊下で会った子とは俺は初めて会ったぞ?」
「そうですか・・じゃぁやっぱり、あの子が嘘を吐いているんですね。」
千華がそう言って俯くと、歳三が握っていた真珠の手が微かに動いた。
「沖田さん・・それに、土方さんも・・あの、ここは何処なんですか?」
「真珠、一体何を言っているの?」
「真珠って誰の事ですか?」
そう言った真珠は、千華と歳三の顔を交互に見た。
彼女の翠の瞳は、何処か遠くを見ているかのようだった。
「忍、忍なのか?」
歳三が真珠に向かってその名で呼ぶと、彼女は歳三に笑顔を浮かべた。
「はい、忍です。」
「まさか、そんな・・そんな事が・・」

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最終更新日  2016.11.18 18:42:35
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2016.11.14

「土方さんって、昔からモテますよね。男からも、女からも。」
「てめぇ、いきなり何言っていやがる!」
昼休み、数学科準備室に入ってきた真珠の言葉を聞いた歳三は、危うく飲んでいたコーヒーで噎(む)せるところだった。
「そんなに動揺することないでしょう?」
真珠はそう言ってクスクス笑うと、歳三の前に弁当を置いた。
「これ、土方さんの為に作ったお弁当です。少し沢庵を多めに入れました。」
「有難う。今朝はバタバタしていたから、昼飯を買いに行く時間がなかったんだ。」
「土方さん、もしよろしければ、わたしが先生のお宅に行ってご飯をお作り致しましょうか?」
「ああ、頼む。後で部屋の合鍵を渡しておくから、放課後ここに来てくれ。」
「解りました。では、失礼いたします。」
真珠が数学科準備室から出て教室へと戻ると、沙月が彼女の手を引っ張って友人達が居る席へと座らせた。
「ねぇ、本当に土方先生と付き合っていたの?詳しい話を聞かせてよ!」
「そんな事を言われても、本当に昔の話だから、あんまり憶えていないのよ。」
真珠はしつこく食い下がろうとする沙月の言葉をそう言いながら適当にあしらったが、彼女はまだ納得していない様子だった。
「そういえばさぁ、来週だよね、校外学習。」
「ああ。もうそんな季節かぁ。」
真珠達が通う高校は、毎年六月になると校外学習と称し、町はずれにある久御山で一泊二日のキャンプをする行事がある。
キャンプといっても、久御山の山頂にある宿泊施設の敷地内でバーベキューやキャンプファイヤーをするだけのものなのだが、生徒達にとっては体育祭や文化祭といったメインイベントの次に楽しみな行事のひとつだった。
それというのも、キャンプファイヤーの後にこの高校の伝統行事のひとつである、愛の告白イベントがあるからだ。
「ねぇ、真珠はイベントに参加するの?」
「参加しようかしら。勿論、告白する相手は決まっているけど。」
「余裕綽々な態度がちょっとムカつくんですけど~!」
「あら、ごめんなさい。」
そう言いながら友人達と笑い合う真珠の姿を、憎悪が込められた目で彼女を睨んでいる女子生徒の姿があった。
「じゃぁ真珠、バイバイ。」
「バイバイ、また明日ね。」
放課後、部活に出る為帰宅する沙月達と教室の前で別れた真珠が道場へと向かおうとした時、一人の女子生徒が彼女の前に立ち塞がった。
「荻野さん、話があるんだけれど、いいかしら?」
「わたしに話したい事って何かしら?」
「貴方、土方先生と付き合っているって本当なの?」
「本当よ。それが貴方と何か関係があるの?」
「関係があるわよ、大ありよ!」
女子生徒はそう言うと、真珠の胸倉を掴んだ。
「どうして貴方が、土方先生と付き合っているのよ?貴方なんか、土方先生に相応しくない!」
「何をするのよ、離して!」
「土方先生と別れてよ、あの人はわたしだけのものなの!」
「何を訳の分からない事を言っているのよ!」
「貴方は何も知らないようね、じゃぁ教えてあげる!わたしは、土方先生の子を妊娠しているのよ!」

真珠が驚愕の表情を浮かべながら女子生徒の方を見た時、彼女は階段から真っ逆様に落ちていった。

(・・忍の奴、遅ぇな・・)

歳三が数学科準備室で真珠を待っていると、学校の外から救急車のサイレンの音が聞こえて来た。

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最終更新日  2016.11.14 14:53:17
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2016.10.24

だが明美に刃物を突き付けられた真珠は、それに怯えるどころか、口元に薄笑いを浮かべていた。

「何がおかしいのよ?」
「そんなちゃちい得物であたしを殺せるとでも思ってるの?」
「舐めてんじゃねぇぞ、クソガキ!」
真珠の挑発に逆上した明美は、包丁を握り締めて彼女に突進した。
だが武術の心得がある真珠は、難なく彼女の攻撃を躱すと、そのまま彼女の脇腹に強烈な蹴りを喰らわせた。
その蹴りを受けた明美は呻いて床に転がり、体勢を立て直そうとしたが、それは真珠が放った膝蹴りによって阻まれた。
明美の髪を掴んだ真珠は、その顔に向けて唾を吐いた。
「あたしを余り怒らせないで。」
真珠はそう言うと、明美の利き腕を掴んでそれをへし折ろうと無理な方向へと押し曲げ始めた。
苦痛に呻き、両足をバタつかせる明美の顔を見て満足した真珠は、彼女の腕からそっと手を離した。
安堵の表情を浮かべた明美だったが、それは瞬く間に苦痛の表情へと変わっていった。
「今回は手首だけで勘弁してあげる。でも今度わたしや土方さんに舐めた真似をしたら、手首だけでは済まないと思いなさいね?」
耳元でそう真珠が脅すと、明美は彼女にへし折られた右手首を左手で押さえながら静かに頷いた。
「おい、誰も居ねぇのか、開けろ!」
廊下の方から歳三の怒声と数人分の足音が聞こえ、真珠はそっと明美から離れると、家庭科室のドアの鍵を解除して廊下へと出た。
「荻野、無事か!?」
「ええ。先生、前田先生が中で怪我をしてしまったので、救急車を呼んで頂けませんか?」
「わかった!」
事情を知らない柴田がそう言って家庭科室の中へと入ると、明美は失禁して気絶していた。
「お前ぇ、あいつに何をした?」
「別に。少し懲らしめてやっただけです。」
真珠はそう言って歳三に向かって笑うと、教室へと戻って行った。
「真珠、大丈夫だった?」
「ええ。それよりも沙月、次の授業何だっけ?」
「次は体育だよ。さっさと着替えて一緒に体育館に行こう。」
「またバトミントンかぁ。嫌いじゃないけど、いい加減飽きたなぁ。バレーとかしたいよねぇ。」
「まぁ外で授業受けるよりもいいじゃない。体育館の中は蒸し暑いけど、日焼けしないし。」
「そうね。」
ジャージに着替えた真珠と沙月が体育館の中に入ると、そこには何故か歳三がスーツ姿で柴田とバトミントンをしていた。
「あの二人、何やってんの?」
「それがさぁ、柴田が土方先生はモテて羨ましいですねぇとか変な事言って絡んできて、きっと土方先生はスポーツ万能なんでしょうからその腕前を見せてくださいって土方先生に無茶ぶりしてきて、今こんな状態になってんの。」
「ふぅん・・柴田も大人気ないことするわね。」
「でも土方先生が柴田負かしてない?」
沙月達が二人の方を見ると、柴田が苦しそうに呼吸をしながらバトミントンのラケットを振るっているのとは対照的に、歳三は汗ひとつ掻かずに柴田とのラリーを続けていた。
やがて柴田は苦しそうに体育館の床に座り込むと、降参のポーズをした。
「いやぁ、参りました。お前達、授業は自習な!」
柴田が体育館から去った後、歳三の元に女子生徒達が黄色い悲鳴を上げながら駆け寄って来た。

「先生、格好いい~!」
「先生、独身ですか~?」
「良かったらお昼一緒にどうですか?」

女子生徒に囲まれた歳三の姿を、真珠は何処か醒めた目で見ていた。

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最終更新日  2016.10.26 22:20:22
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※BGMと共にお楽しみください。

「あんな言い方をしたら、みんな誤解するだろうが!?それに、あいつらに俺達の前世の事を教室に戻って説明するっていうのか?」
「そうしたら、変人扱いされるでしょうね。きっと今頃、みんなはわたしと土方さんの事を好き勝手に噂をしていますよ。」
「てめぇは俺をからかっているのか?」
「いいえ。こうして土方さんと二人きりになれる機会を作っただけです。」
真珠はそう言うと、セーラー服のスカートを捲り上げた。
「お前ぇを抱く気にはなれねぇと言った筈だ。」
「姉とは肌を重ねたのに?」
「あれは、勢いで・・」
「勢いに任せて病院で姉とセックスなさるなんて、昔とは大違いですね。」
「人の揚げ足を取るんじゃねぇ!」
歳三がそう言って真珠を睨みつけると、彼女はそっと彼の背に手を回した。
「貴方はご存知ないでしょう?わたしが貴方と再会するまでの間、どれほどわたしが貴方に恋い焦がれていたのかを。」
「真珠・・」
「お願い、今はその名では呼ばないで。」
真珠は歳三のネクタイを掴み、彼の唇を塞いだ。
「忍、俺とお前ぇは昔恋人同士だったかもしれねぇが、今はただの教師と生徒の関係だ。俺の事は諦めてくれねぇか?」
「いいえ、諦めません。貴方がわたしを抱いてくださるその日まで、わたしは貴方を害する者を排除します。」
「それはどういう意味だ?」
「言葉通りの意味ですよ。」
真珠はそう言って捲り上げたスカートを下ろしてソファから立ち上がると、数学科準備室から出て行った。
「沙月、土方先生と何処行ってたの?」
「ちょっと、土方先生と話す事があってね。」
「何、教えてよ~!」
「いくら沙月が友達でも、さすがにそれは言えないなぁ。」
家庭科室で真珠と沙月がクッキーを作りながらそんな話をしていると、明美が二人の方へとやって来た。
「二人とも、口を動かさないで手を動かしなさい!」
「解りました、先生。授業に集中したいので、スマホをマナーモードにするか、電源を切ってくださいませんか?さっきから着信音がうるさくて堪りません。」
「貴方、わたしに口答えする気なの!?」
「いいえ、ただ注意しているだけですよ。」
「貴方って可愛げがないわね、本当に!」
「八方美人よりもマシでしょう。」
明美は真珠を睨みつけると、家庭科準備室のドアを乱暴に閉めた。
「ねぇ、前田先生にあんな口の利き方をしてもいいの?」
「単位を落としたければ、すればいいわ。沙月、あんな女に構ってないで、さっさと終わらせましょう。」
「う、うん・・」
一限目の授業が終わり、真珠が沙月達と共に家庭科室から出て行こうとした時、明美が真珠の腕を掴んだ。
「荻野さん、話したい事があるの、いいかしら?」
「ええ、いいですよ。」
「真珠、大丈夫なの?」
「大丈夫よ、沙月。土方先生には心配しないでくれって伝えておいて。」
「わかった・・」
沙月達が家庭科室から出て行ったのを確認した後、明美はドアに内側から鍵を掛けた。
「わざわざ人払いをさせておいてお話することって何ですか?」
「あんたよね、この動画を流したの?」
明美はそう叫ぶと、持っていたスマホを真珠に見せた。
その画面には明美と彼女の不倫相手である隆雄とのセックスの様子を撮影した動画が映っていた。
「そんなもの、知りません。先生が流したんじゃないんですか?」
「ふざけるんじゃねぇ!」

明美はそう叫ぶと、包丁入れから包丁を取り出し、その切っ先を真珠に突き付けた。

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最終更新日  2016.10.25 20:29:06
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「あら荻野さん、居たの?もうすぐ朝のHRが始まる頃でしょう、教室に戻りなさい。」

明美は自分の背後に真珠が立っていることに驚いたが、すぐに彼女は教師の仮面を被るとそう真珠にここから立ち去るように言った。

だが、真珠はそんな明美の言葉を鼻で笑った。

「急に教師ヅラをするんじゃないわよ、このアバズレ。あんたがうちの義兄さんと不倫していること位、とっくに知っているんだから。」
「な・・」
怒りで顔を赤くした明美に、真珠は一歩近づき、ポケットからライターを取り出すと、その炎を彼女の前に翳した。
「土方先生に舐めた口を利くと、あんたをタダじゃおかないから、憶えておきなさい。」
「あ、あたしを脅すつもり!?」
「あたしはあんたが今何を思っているのか、手に取るように解るのよ・・だってあたしは、あの胡蝶姫の血を継いでいるんだから。」
“胡蝶姫”という言葉を聞き、恐怖で顔を引き攣らせた明美は、そのまま真珠に背を向けて家庭科準備室へと去っていった。
「荻野さん、ライターを持ってくるなんていけませんよ。」
「先生、何処まで見ていたんですか?」
真珠はそう言って自分と明美のやり取りを廊下から見ていた養護教諭・山科の方を見た。
「最初から・・詳しく言えば、土方先生を前田先生が脅していたところからですよ。それにしても、彼といい君といい、そんなに気が強いと周りから憎まれてしまいますよ?」
「憎まれて結構です。あのような輩には罰を与えないといけません。」
真珠は口端を上げて笑うと、山科の顔を覗き込んだ。
「先生、この事は誰にも言わないでくださいね?」
「言う訳がないでしょう。君は僕を信用しないのですか?」
「その言葉を聞いて安心しました。それじゃぁわたし、教室に戻らないと。」
真珠は山科にそう言って背を向け、教室へと戻った。
「荻野さん、おはよう。」
「おはよう、沙月。」
「おはよう、真珠。今日の一限目、家庭科の調理実習で同じ班だね。宜しくね。」
「こちらこそ、宜しく。」
「ねぇ、真珠って土方先生と付き合っているの?」
「今は付き合っていないわ。昔は土方先生と付き合っていたけれど。」
「ええ、嘘~!」
友人の沙月が真珠の言葉を聞いて大声を出したとき、朝のHRを告げるチャイムが校内に響いた。
「おはよう。」
「先生、おはようございます。」
歳三が教室に入ると、何故か生徒達が自分を見る目が変だと言う事に彼は気づいた。
「出欠を取るぞ、名前を呼ばれた奴から返事をしろ。」
「はぁい。」
朝のHRが終わり、歳三が教室から出て行こうとした時、沙月が彼の方へと駆け寄って来た。
「土方先生、真珠と昔付き合っていたって本当ですか?」
沙月の爆弾発言に、教室中が一斉にざわめきだした。
「嘘!?」
「荻野さん、いつから土方先生と知り合いだったの?」
「大人しい顔をしてやるわねぇ~」
クラスメイト達が自分をからかう声を真珠は完全に無視すると、歳三の手をそっと取って彼に向かってこう言った。
「土方先生、少しお話ししたいことがあるんですけれど、いいですか?」
「あ、あぁ・・」
「沙月、前田先生に少し授業に遅れるって言っておいて。」
「うん、わかった!」

歳三は真珠を連れ数学科準備室に入ると、内側から鍵を掛けて真珠を近くに置いてあったソファに押し倒した。

「てめぇ、一体何をした?」
「何も。ただ事実をみんなに言っただけです。」

そう言った真珠は歳三を見つめると、口端を上げて笑った。

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最終更新日  2016.10.25 20:28:23
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2016.10.20

「あたし、パチンコで借金があるんですよねぇ~、悪いんですけれど、それ土方先生が立て替えといてくれませんかぁ?」
「幾らだ?」
「総額で300万。それさえ払ってくれればこの事は誰にも言いませんから。」
明美はそう言って車の窓を閉めると、そのまま雨の中へと消えていった。
自分と千華の情事を撮影した動画がネットに拡散したら、この狭い田舎町で千華は暮らしていけなくなってしまう。
千華だけではない、自分や彼女の妹の真珠も、住民達の冷たい視線に晒されてしまう。
あの動画をネットに拡散させないためには、素直に明美の要求を呑めばいいのだろうか―そんな事を思いながら歳三がマンションの中へ入ろうとした時、
誰かが彼の肩を叩いた。
「土方さん。」
歳三がゆっくりと振り向くと、そこには制服姿の真珠が立っていた。
「真珠、学校はどうしたんだ?」
「お祖母ちゃんが学校に来てくれて、今回はお咎めなしになりました。それよりも土方さん、さっき前田先生に脅されていましたよね?」
真珠の翡翠の双眸が、強張った歳三の顔を射抜くかのように見た。
「どうしてお前ぇがそんな事、知ってるんだ?」
「義兄さんから、お姉ちゃんが土方さんに攫われたっていう連絡が来たから、病院の方に行ってみたんです。そしたら、前田先生の妹さんがお姉ちゃんの病室の前でスマホを弄っていたんです。何をしているのかと彼女に声を掛けたら、彼女はバツの悪そうな顔をしてナースステーションに戻っていきました。」
真珠は鞄の中からスマホを取り出すと、例の動画を歳三に見せた。
「その動画、何処で手に入れた?」
「あの人、そそっかしいから、自分のスマホをナースステーションのカウンターに置きっぱなしにしてたんですよね。まぁ、この動画以外にも、面白いものが沢山このスマホに詰まってますけど。」
真珠はそう言ってスマホを鞄の中にしまい、歳三にタオルを手渡した。
「言っておくがこの前みたいに俺に迫っても、俺はお前ぇを抱く気なんざさらさらねぇぞ?」
「そんな事、解っていますよ。それよりもパソコン少しお借りしてもいいですか?」
「あぁ、構わねぇよ。」
歳三がシャワーを浴びた後、脱衣所で濡れた髪をドライヤーで乾かしていると、真珠が居るリビングの方から物音が聞こえて来た。
「おい、何かあったのか?」
「土方さん、これ見てください。」
真珠がそう言って歳三に見せたものは、明美が不倫相手と情事に耽っている動画だった。
「あの先生、土方さんを脅迫しておきながら、自分も同じ事をしているんですね。」
「その動画、あのスマホからコピーしたのか?」
「ええ。この動画のデーターのバックアップを取っておきましたから、後はこの動画をどう使うのかは土方さんにお任せします。」
「そうか、有難う。」
翌朝、歳三が出勤して職員室に入ると、彼を待ち伏せしていた明美が職員室にやって来て彼を人気のない所へと連れて行った。
「先生、お金まだですかぁ?」
「お前ぇみてぇな女に払う金は一銭もねぇよ。」
「あんた、ふざけてんの!?」
歳三の言葉に逆上した明美が彼の胸倉を掴んだが、歳三はその手を邪険に振り払って彼女を突き飛ばした。
「ふざけてんのはてめぇだろうが。俺を余所者だと思って舐めて貰っちゃ痛い目遭うのはそっちだぜ?」

歳三は紫紺の瞳で明美を睨みつけると、彼女に背を向けて職員室へと戻った。

「何よあいつ、ムカつく!」
「ムカつくのはあんたの方でしょう?」

突然背後から声が聞こえ、明美が振り向くと、そこには冷たい目で自分を睨んでいる真珠の姿があった。

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最終更新日  2016.10.21 21:18:08
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前半性描写があります。苦手な方はご注意ください。

「お願い、抱いて・・」

歳三は千華の唇を塞ぐと、彼女をベッドへと押し倒した。
彼女の病院着を脱がした歳三は、そのまま彼女の首筋から乳房へと唇を吸わせた。

「早く、下も触って・・」
「そんなに焦(あせ)るなよ、時間はまだたっぷりある。」
「いやよ、焦(じ)らさないで!」
千華はそう叫ぶと、歳三のズボンのジッパーを下げ、彼のものを咥えて愛撫を始めた。
「やめろ・・」
歳三は千華の行動に驚き、彼女の頭を自分の股間から退かせようとしたが、千華は歳三のものを喉奥まで咥えこみ、激しくそれを吸い上げた。
「ふふ、漸く大きくなったわね・・」
千華はそう言って歳三をベッドの上に押し倒すと、そのまま彼のものを自分の陰部に挿入した。
彼女が歳三の上で激しく腰を振る度に、艶やかな彼女の黒髪が歳三の顔にかかった。
「もうやめろ、総司・・」
限界が近づいて来たのを感じた歳三は、自分の上に覆い被さっている千華を退かそうとした。
だが、千華は歳三に覆い被さったまま退こうとせずに絶頂を迎えると、そのまま彼の胸に顔を埋めた。

そのまま歳三と千華は、互いの身体を激しく貪り合った。

総司の訃報を知ったのは、歳三が蝦夷地の土を踏んでからすぐの事だった。

“あの、土方さん・・”

“済まない、一人にしてくれ・・”

小姓の市村鉄之助を自室から下がらせた歳三は、降り続ける雪を窓から眺めながら、静かに涙を流した。

(総司・・もし来世に生まれ変わることができたなら、絶対に今度は独りでは死なせねぇ!)

激しい雨音を聞いて歳三が目を覚ますと、隣には千華の姿があった。
歳三は彼女を起こさないように床に散らばった服を拾い上げて着ると、そのまま千華の病室から出た。
傘を持たずに土砂降りの雨の中を歳三が歩いていると、一台の車が彼の前に停まった。
「あらぁ、誰かと思ったら、土方先生じゃないですかぁ~」
車の窓が開き、中から同僚教師の前田明美が歳三に声を掛けて来た。
「こんな雨なのに傘もささずに帰るなんて大変でしょう?家まで送っていきますよ。」
「いえ、大丈夫です。」
「沖田家の若奥様と病院で盛り上がった事、誰にも言いませんから。」
明美の言葉を聞いた歳三の眉間に皺が寄った。
「てめぇ、その話を何処で聞いた?」
「やだぁ、怖~い。さっき沖田家の若奥様が入院されている病院で働いている看護師の妹からメールと動画が送られて来たんです。まさかあのお淑やかな沖田家の若奥様があんなに淫らだったなんて・・」
明美はクスクスと笑いながら、歳三に彼女の妹から送られてきたという動画を見せた。
そこには病室で激しく互いの身体を貪り合う歳三と千華の姿が映っていた。
「この動画、今すぐにネットで拡散させようと思っているんですけれど、そんな事になったら若奥様、あの若旦那様に殺されちゃいますね。」
「てめぇ、何が望みだ!?」
「お金ですよ、お・か・ね!」

そう言って自分に向かって笑う明美の顔が、歳三には悪魔に見えた。

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最終更新日  2016.10.21 16:31:48
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2016.10.18

歳三に病院へと連れられた千華は、暫く入院することになった。

「いつから、あんな事をされていたんだ?」
「結婚してからすぐです。わたしが至らないから、主人はわたしを殴るんです。」
病院着姿の千華は、そう言うと弱々しく歳三に微笑んだ。
「この事は、妹や祖母には言わないでください。妹がもしこの事を知ったら主人を殺してしまうかもしれません。」
「警察に言った方がいい。あんたの旦那は異常だ。このままだとあんた、あいつに殺されるぞ!」
「警察なんてあてに出来ません。主人の親戚が警察の上層部に居るんです。身内の恥なんて、もみ消すに決まっています。それに主人がわたしを殴るのは、わたしが不妊症だからです。」
「あんたの旦那の方にも原因があるんじゃねぇのか?そういう事は、病院で調べて貰った方が・・」
「一度夫婦で調べて貰いました。そしたら、わたしは妊娠できにくい身体だと、お医者様から言われました。その日から、主人は何かと理由をつけてわたしを折檻するようになったんです。」
「あんた、そんな事で我慢しなくちゃならねぇ道理なんてねぇだろうが!」
夫婦の問題に口を挟みたくはないが、歳三は千華の話を聞いている内に彼女に腹が立ってきた。
「今からあんたの家族にあんたから聞いた話をしてくる。」
「やめてください!」
病室から出ようとした歳三の腕を、千華は慌てて掴んだ。
「この事が家族に知られたら・・わたしは沖田家と離縁されてしまいます!」
「別にあんな奴と夫婦を続けても意味がねぇだろうが?」
「貴方は余所者だから何も知らないでそんな呑気な事が言えるんです!」
涙を流しながらそう怒鳴った千華の言葉に、歳三は思わず彼女の方を振り向いた。
「それ、一体どういう意味だ?」
「沖田家と荻野家は昔、敵同士だったんです。両家の間で争いが何度も起こり、その度に多くの血が流れてきました。両家の当主達は、互いの家に娘を嫁がせるという契約を交わし、争うのを止めました。わたしは荻野家の長女だから、しきたり通りに沖田家へ嫁に行ったのです。嫁へ行ったわたしは、生涯婚家の為に尽くす義務があるんです。離婚なんて、とんでもない!」
「千華さん、あんたが抱えている事情を詳しくは知らねぇが、そんなしきたりに縛られてあんな家に居たって、あんたが不幸になるだけだろうが!」
「土方さんの所為でしょう、貴方があの人と結婚する前にわたしと会ってくれなかったから、わたしは今不幸で惨めな生活をしているんです!」
酷い言いがかりだが、千華は何故か自分が惨めな生活を送っているのは歳三の所為だと思い込むことしか出来なかった。
そうすることでしか、千華は心の平安を保てないのだ。
「総司・・お前ぇはすっかり変わっちまったんだな・・」
「変わっているに決まっているでしょう?貴方と別れてから、百年以上も経っているんですよ?」
千華はそう言ってベッドから降りると、歳三に抱きついた。
「さっきは貴方を責めてごめんなさい・・」
「いや、気にするな。」
「土方さん、ひとつお願いがあります。わたしを抱いてください。」
「総司・・悪ぃがそれは出来ねぇ。」
「抱いてくれないのに、どうしてその名前でわたしを呼ぶの?」
「それは・・」

歳三が千華を見ると、彼女の顔は涙で濡れていた。

その顔を見た途端、歳三の脳裏に辛い前世の記憶が甦って来た。

“わたしを置いていくの、土方さん?”

北へと向かう歳三が総司に別れを告げに彼の療養先である千駄ヶ谷を訪れた時、彼はそう言って自分を責めるような顔をした。
その時の総司の顔と、千華の顔が重なって見え、歳三はいつの間にか千華を抱き締めていた。

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最終更新日  2016.10.19 16:18:35
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病院の廊下で男―千華の夫・沖田隆雄と殴り合いの喧嘩をした歳三は、看護師の通報を受けた警察によってパトカーで警察署に連行された。

「あんた、ここに来たばかりだろう?それなのに面倒を起こしたら後々困った事になるよ?」
歳三を取り調べた刑事は、隆雄との示談が成立したらこの事件は白紙にしておくと言って来た。
「まぁ、あんたは沖田家の若奥様を守ろうとして殴ったんだから、一応正当防衛として認められるね。沖田家の若様の方も、自分の非を認めたし。もうあんたは帰ってもいいよ。」
「待てよ、今総司・・じゃない、千華さんは何処に居るんだ?」
「ああ、彼女ならさっき若様と一緒に家に帰ったよ。」
「馬鹿野郎、そんな事をしたら、彼女はあいつに殺されちまうだろうが!」
「若様はそんな事はしないよ。若奥様の事を心から愛していらっしゃるからね。」
歳三は自分を取り調べた刑事に、千華が夫から暴力を受けていることを何度も訴えたが、彼は聞く耳を持たなかった。
千華の身が心配で堪らなかった歳三は、彼女の嫁ぎ先である沖田家へとタクシーで向かった。
沖田邸は、まるで時代劇に登場するかのような立派な武家屋敷だった。
『どちら様でしょうか?』
歳三がインターホンを押すと、中から家政婦と思しき女性の声が聞こえた。
「あの、若奥様はご在宅でしょうか?わたくしは若奥様の妹さんの担任をしております、土方と申します。」
暫く女性は黙り込んでいたが、数秒後玄関ドアのロックが外される音が聞こえた。
「土方様、ようこそいらっしゃいました。若奥様は母屋でお待ちです、こちらへどうぞ。」
着物に割烹着姿の家政婦と共に歳三が母屋の中に入ると、奥の部屋から女の悲鳴が襖越しに聞こえた。
「若様、土方様がお見えになりました。」
「そうか。暫く待つように言ってくれ。」
数分後、歳三が客間で千華を待っていると、そこへ隆雄が現れた。

「病院での事は、本当に済まないと思っています。千華さんの様子が気になってこちらへ伺ったのですが、彼女は今どちらに?」
「あぁ、妻でしたら体調を崩して今部屋で休んでおります。」
「そうですか・・では、千華さんによろしくとお伝えください。」
「解りました。」
客間から出た歳三が沖田邸を後にしようとした時、奥の部屋から女がすすり泣く声が聞こえた。
その声は、先程奥の部屋で聞いた悲鳴のものと同じ女の声だった。
「そこに、誰か居るのか?」
歳三がそう言いながら恐る恐る奥の部屋の襖を開けると、そこには全裸で部屋の隅に蹲っている千華の姿があった。
「千華さん、どうしてこんな・・」
「こいつがわたしに恥をかかせたから、罰を与えただけですよ。」
歳三の背後から突然隆雄が現れてそう言うと、手に持っていた木刀で彼は千華の白い裸体を容赦なく打った。
痛みのあまり千華が呻き声を上げると、隆雄の目に残忍な光が宿った。
「先生、こいつはわたしにいたぶられるのが好きな淫乱なんですよ。こうしている間にも、こいつは股を濡らしてわたしのものを欲しがっているのですから。」
隆雄はそう言うと、口に咥えていた煙草の火を千華の柔肌に押し付けた。
「夫婦水入らずの時間を邪魔しないでいただけませんかねぇ、先生?」
「悪ぃが、それは聞けねぇな。」
歳三は隆雄を睨みつけ、スーツの上着を千華に羽織らせると、そのまま彼女を横抱きにして沖田邸から去っていった。
「お客さん、その人は?」
「悪ぃが運転手さん、病院に行ってくれねぇか?」

タクシーの運転手は、サイドミラー越しに歳三が抱いている女性が千華だと解り、黙って病院までタクシーを走らせた。


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最終更新日  2016.10.19 14:05:41
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2016.10.10
「土方さん・・じゃなかった先生、おはようございます。」

歳三の声に振り向いた真珠の白い頬は、赤い血で汚れていた。

「てめぇ、一体何をしてたんだ?」
「別に。ただこいつが生意気な口を利いたから懲らしめてやっただけです。」
まるで天気の事を話すかのように、真珠は暢気な口調でそう言うと床に伸びている男子部員の脇腹を蹴った。
男子部員が痛みのあまり呻くと、真珠は舌打ちしてそのまま血だらけの木刀を持ったまま道場から出て行こうとした。
「おい待て、何処へ行くつもりだ?」
「そんな事、土方先生には関係ないでしょう?」
真珠は自分の腕を掴んでいる歳三の手を邪険に振り払うと、そのまま道場から出て行ってしまった。
「おい、大丈夫か?」
歳三が床に倒れている男子部員の方へと駆け寄ると、彼は苦しそうに呼吸していた。
「誰か、救急車呼べ!」
道場を出た真珠は、保健室に入るとそのままベッドに身体を投げ出した。
「またあなたですか。いけませんね、ずる休みは。」
ベッドを仕切るカーテンが勢いよく開き、白衣姿の男が真珠の前に現れた。
「さっきひと暴れしたので、疲れたんです。少し休ませてください、先生。」
「貴方はいつも誰かと喧嘩していますね。一体貴方は何と戦っているのですか?」
「さぁ、わたしにもわかりません。先生こそ、どうしてわたしの事を気に掛けるんですか?」
「貴方みたいな子を更生させるのが、わたしの役目だからですよ。」
男はそう言って真珠に微笑むと、彼女の唇を塞いだ。
「悪い男(ひと)ですね、先生って。」
真珠は男からのキスを受け入れ、彼の背中に手を回した。

「先生、また妹が何かやったんですか?」
真珠によって暴力を振るわれた男子部員に付き添う為病院へと向かった歳三は、そこで千華に会った。
「ええ。あの、あいつはいつもあんな事をするんですか?」
「妹は・・真珠は、いつも誰かと喧嘩ばかりしないと気が済まないみたいで・・中学の時は一番荒れていました。精神科にも通わせましたが、お医者様から原因が判らないと・・わたしは恐らく、前世の事をあの子が引き摺っているんだと思うのですが、土方先生はどう思われますか?」
「千華さん、貴方は前世の記憶があるんですか?」
「ええ。わたしと貴方が前世では恋人同士だったことや、前世では悲しい別れをしたことは、全て憶えています。いつか会えると信じていました、土方さん。」
千華はそう言うと、人目も憚(はばか)らず歳三に抱きついた。
「千華さん、やめてください。貴方にはご主人がいらっしゃるのでしょう?」
「どうして主人と結婚する前に、貴方と会えなかったのかしら。そうしたら、貴方と結ばれていたのに。」
千華は歳三の胸に顔を埋めて涙を流していると、突然歳三は激しい殺気に襲われた。
「千華、こんな所で何をしているんだ!?」
「あ、あなた・・」
千華がそう言って怯えた目で自分達の前に立つ男を見た。
「わたしに隠れて浮気でもするつもりか?誰がお前達を食わしてやっていると思っているんだ!」
銀縁眼鏡を掛けた男は怒りに滾った目で千華を睨みつけると、彼女の髪を鷲掴みにして彼女を無理矢理歳三から引き離し、彼女の顔を容赦なく拳で殴った。
固いリノリウムの床に倒れたまま動かない千華の姿を見た歳三は、気が付くと男の胸倉を掴んでいた。

「てめぇ、総司に何をしやがる!?」
「貴様、何者だ!?」
「うるせぇ!」

歳三はそう男に怒鳴ると、彼の顔面を拳で殴った。

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