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JEWEL

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連載小説:Ti Amo

2012.11.15
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo
「東宮殿で火災が発生いたしました。」
「それがどうかしたのか?あの東宮が自作自演をしたものであろう?」
「何をおっしゃっておられるのですか、門主様!内裏上空に突如現れたあの黒雲・・あれは陰の気の塊です!若輩者であるわたくしですらわかるというのに、何故門主様はそのようなことを!?」
「ふふ、東宮様を今までそそのかしてきた甲斐があったわ!我が儘な皇子の子守にももう飽きたところだったのじゃ!蜜匡が東宮殿の女房を殺し、あのように素晴らしい黒雲を作ってくれて感謝しておる!」
そう言った諒闇の顔は、雷に仄かに照らされて狂気に満ち満ちていた。
「門主様、あなたというお方は・・」
「稜雲、そなたは甘いのだ。この世を渡ってゆくには、穢れにまみれる必要があるのだ!それがわからぬのか!?」
「わかりませぬ、あなたのような狂人の言葉など、到底理解したくない!」
「黙れ!」
諒闇が刃を閃かせると、稜雲は懐剣で躊躇(ためら)いなく諒闇の頚動脈を切り裂いた。
「詰めが甘かったようですね。ではわたくしは先を急ぎますので、失礼。」
馬に飛び乗った稜雲は、宮中へと急いだ。
「何をしておる、早く火を消さぬか!」
「そうは申しましても、炎の勢いが強くて近寄れませぬ!」
激しい炎に包まれた東宮殿は、原型を留めぬほどに焼け落ちてしまった。
「有爾様、どちらにおられますか!?」
「わたしはここだ、惟光(これみつ)!」
瓦礫を掻き分けながら主の名を呼んだ惟光の前に、顔を黒い煤で汚しながら有爾が現れた。
「ここはもう危のうございます。早く避難を・・」
「待て、俺から逃げる気か、有爾(まさちか)?」
背筋から這い上がってくるような強烈な悪寒に襲われ、有爾が恐る恐る背後を振り返ると、そこには陰の気を纏った雅爾(まさちか)の姿があった。
「紅玉を渡せ!」
「何を言っているんだ、雅爾?」
「とぼけるな、お前が持っているのはわかっているんだ!」
獣のように唸りながら雅爾は太刀を振り回し、じりじりと有爾との距離を詰めていった。
「有爾様、危ない!」
惟光が雅爾の刃を胸に受け、地面に倒れていった。
「惟光、しっかりしろ!」
地面に倒れた惟光を介抱する有爾の背に、雅爾が太刀を振り下ろそうとした―
その時、激しい音の洪水が響いたかと思うと、上空に渦巻いていた黒雲が瞬く間に掻き消えた。
「一体、何が・・」
有爾が黒く煤けた東宮殿へと向かうと、そこには息絶えた柚聖(ゆずまさ)が地面に倒れていた。
「柚聖、しっかりしろ!」
有爾が柚聖に駆け寄ると、彼は何も映さぬ虚ろな蒼い瞳で空を睨んでいた。
その手には、血のような鮮やかな紅玉が握られていた。

「そんな・・嘘だ・・」

突然の親友の死に打ちのめされながら、有爾は惟光に引き離されるまで柚聖の遺体に取り縋って泣いた。

その後、次の帝になった有爾は善政を敷き、民から慕われる帝となった。
彼は晩年、亡き親友であり兄である柚聖の魂の平安を祈る為の寺を建てた。
多忙な日々を送る中でも、彼はその寺を毎日詣でていたという。


~蒼之章・完~






最終更新日  2012.11.25 23:30:03
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo
柚聖(ゆずまさ)は、東宮殿で起きた殺人事件の犯人を知り、愕然としていた。

それは、彼が良く知り、もっとも信頼している人物だったからだ。

「ねぇ、柚聖ちゃんはまだ帰ってきてないの?」
「暫くは無理でしょう。場合によっては、極刑に処されることもあるだろうし・・」
「そんな!」
「千里、絵梨花、またそんなところで油を売っているのか?」
梓之介が呆れたような顔をして式神たちを睨みつけると、彼女達は主の元へと駆け寄ってきた。
「殿、この事件何かがおかしいですわ!」
「そうですわ、あの柚聖ちゃんが殺人だなんて・・しかも宮中でそんなことをするだなんて、陰陽師としてしない子ですわ!」
帝のおわす宮中を、血で穢し陰の気を招き寄せるなど、陰陽師以前に人間としてはならぬことを、自分の甥がする筈がないと梓之介は柚聖のことを信じていた。
「では、お前達は誰がやったと思うのだ?」
「それは・・」
二人は顔を見合わせると、ある人物の名を口にした。
「蜜匡様、三条のお方からまた文が届いております。」
「そこらへんに置いておけ。後で読む。」
「はい・・」
安倍家の離れでは、数日前からそこに籠もって何かをしている密匡に、御簾越しに女房が話しかけてきた。
彼女の気配がなくなった途端、蜜匡は人型に刳(く)り貫いた蝋人形を護摩壇の中へと放り込んだ。

「不幸になってしまえばよいのだ・・皆、不幸になってしまえ・・」

蜜匡は瘧(おこり)にでも罹(かか)ったかのように小刻みに身を震わせると、祭文を唱え始めた。
「何だか、嫌な空気ですねぇ・・」
「ああ。」
有爾(まさちか)は内裏の上空に突如現れた黒雲を見上げながら、すぐさまそれが穢れを孕んだ集合体であることに気づいた。
「あれは危険だ!惟光、出来るだけ内裏に居るものをここから避難させろ!」
「え、ですが・・」
「早くしろ、死にたいのか!?」
「はい、ただいま・・」
惟光が慌てて部屋から出て行くのを見送った有爾は、御簾を下ろした後結界を張ろうとした。
しかし、その前に黒雲の中から幾筋もの稲妻が走り、それらは東宮殿を直撃した。

「火事だ~、東宮殿が火事だぁ~!」
「水を掛けろ!火が後宮に回らぬうちに!」

炎に包まれた東宮殿の中は女達の悲鳴と男達の怒号に満ち、混沌の坩堝(るつぼ)と化した。
「僧正様、すぐに参内してください、東宮殿が火事です!」
「何だと!?」
天海寺で東宮殿の火災を知った稜雲は、雷雨の中馬に乗り内裏へと向かおうとしていた。
だが彼が馬の鐙(あぶみ)に足を掛けようとしたとき、諒闇が立ちはだかった。

「何処へ行くのだ、稜雲?」
「門主様・・」







最終更新日  2015.10.27 11:54:11
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo
(一体何だ!?)

突然東宮殿から聞こえた悲鳴に、柚聖(ゆずまさ)はすぐさま東宮殿へと向かった。
そこには、一人の女房が頭から血を流して死んでいた。
柚聖があたりを見回すと、周囲に怪しい人物の人影はなかった。
女房の遺体の前で合掌した柚聖は、呪を唱えながら右手を彼女の前に翳(かざ)した。
すると、まだ生きている彼女に何者かが襲い掛かり、殺した映像が柚聖の脳裏に浮かんできた。
もっとよく女房を殺した犯人の顔をみようと柚聖が近づくと、突然彼の背後で悲鳴が聞こえた。
「だれぞ居るか!?宮中で殺人じゃ!」
「何と!」
「その下手人を捕らえよ!」
あっという間に柚聖は衛士(えじ)に取り囲まれ、縄で全身を拘束されて東宮殿から引っ立てられた。
「何、柚聖が拘束された!?」
「ええ、東宮殿で女房を殺した嫌疑で、先ほど検非違使に連行されました。」
「なんということだ、こんな大事な時期に・・」
陰陽頭はそう言って唇を噛み締めると、拳で床を叩いた。
「おそらくこれは何者かの陰謀でしょう。東宮殿で事件が起きたとなれば、恐らく・・」
「みなまで言うな。柚聖の潔白を証明しようではないか。」
「ええ。」
「東宮殿の動きを暫く探ろう。あちらには最近、不穏な動きがあるからな。」
同じ頃、雅爾(まさちか)は柚聖が検非違使に拘束されたことを知り、嬉しさの余り踊りだしそうだった。
「東宮様、どうなさいましたか?」
「これで目障りなやつが一人、消えた。あとはお前達の力が頼りだ。」
「はい、東宮様。」
雅爾に笑顔を浮かべる諒闇とは対照的に、稜雲は何処か沈んだ顔をしていた。
「一体どうなってるのよ?東宮殿で殺人事件が起きるなんて。」
「まさか、柚聖ちゃんが殺人を犯すなんてねぇ・・」
「あるわけないじゃないの、そんなこと!」
柚聖のことで、式神達は仕事の手を止めながら今回の事件について話していた。
「まさか、東宮様が黒幕っていうことはないわよね?」
「そうかしら?」
「だってあの子、昔から柚聖ちゃんのことを目の敵にしていたじゃないの!怪しいわよ!」
「お前達、仕事よりも噂話をするのが好きなのか!?」
梓之介が怒りを身に纏いながら部屋にやってくると、式神達はそそくさと仕事を再開した。
「全く、わたしの目が届かないところで仕事の手を抜こうとする・・式神なのに・・」

個性が強すぎる式神に、彼は溜息を吐いて自分の部屋へと戻っていった。

(一体、どういうことなんだろう?誰が彼女を殺したんだろう?)

検非違使に身柄を拘束された柚聖は、牢屋の窓から見える月を眺めながら、今回の事件について冷静に推理してみた。
事件が起きたのは東宮殿で、殺されたのは東宮付きの女房。
そして脳裏に浮かんだ映像で、彼女に襲い掛かった謎の人影。
一体“彼”は誰なのかー柚聖は呪を唱えると、現場を離れる際に女房が握り締めていた櫛に残る彼女の残留思念を探った。

すると今度は、彼女を襲った謎の人影の正体がわかった。

「まさか、そんな・・」







最終更新日  2012.11.25 23:27:20
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo

「ひぃぃ~!」
「どうか、有爾(まさちか)様、お許しを!」
それまで笑い合っていた貴族達は恐怖に顔をひきつらせながら、有爾に命乞いをした。
「今日のところは許してやろう。だが、もし母上を侮辱するようなことをすれば次はないと思え!」
有爾は太刀を一人の貴族の前に振り翳(かざ)すと、邸から出て行った。
「有爾様、いくらなんでもあれはやり過ぎでしょう?」
「よいのだ。あれくらい脅せば、奴らも下らぬ噂を流さぬだろうよ。」
そう言って山荘を後にする有爾の表情は、晴々としていた。
「ほう、そんなことがあったのですか。」
宇治での出来事から数日後、天海寺で件の貴族達の話を聞いた諒闇は、そう言って写経の手を止めた。
「有爾様は、きっと気が触れられたのに違いありません!」
「そうですとも!普段穏やかなあのお方が、まるで鬼のような形相を浮かべて・・思い出すだけでも、身震いがいたします!」
元はといえば自分達の噂が有爾の耳に入り、彼の逆鱗に触れた結果だというのに、それを棚に上げて彼らは諒闇に、“有爾様は気が触れている”と必死に訴えた。
「確か有爾様は次の帝にふさわしいと評されるお方。そのようなお方がいきなりあなた方に汚水を浴びせ、太刀を振り回すなどという暴挙をする筈がございませぬ。」
「おぬしは話がわからぬお方じゃな!」
貴族の一人が、そう言って苛立ったかのように扇子を膝に打ちつけた。
「有爾様には鬼が憑いておるのじゃ!そうでないと、あんな振る舞いをなさるはずがない!」
「そうじゃ、そうじゃ!」
「諒闇よ、今すぐ有爾様に取り憑いておる鬼を調伏せよ!」
「承りました。して、金子はいかほどに?」
老獪な僧侶の目がまるで獲物を狙っているかのような猛禽を思わせる鋭い光で貴族達を射抜いた。
「金子は前払いじゃ!必ずや、調伏するのだぞ!」
「よいな、わかったな!」
「頼みの綱はそなたしかおらぬ!」
好き勝手に貴族達は口々にそう言うと、こんな場所に一秒足りとも居たくないとばかりに、天海寺から足音荒く去っていった。

「全く、口ばかりは達者じゃな・・宮廷の利権のおこぼれを待つ下劣な犬どもめが。」

諒闇は誰にも聞こえぬほどの低い声でそう毒づくと、途中で止めていた写経を再び始めた。
「僧正様、文が届いております。」
「どなたから?」
「それは申し上げないでくれと、従者の方が。」
「そうか。もう下がってよいぞ。」
従者を通して文を出す相手は、高貴な身分の姫君だろうかーそう思いながら稜雲が稚児の手から文を受け取ると、そこには白い和紙に朱色の墨で、“呪”と書かれていた。
それを不気味に思いながらも、稜雲は文を読んだ。
そこには、いつ有爾の呪詛を行うのかという雅爾からの催促の文が書かれていた。
余りにも一方的な文に、稜雲はカチンと来たが、東宮に対して礼を欠いては天海寺の名に傷がつくと思い、返事を書くために硯で墨をすりはじめた。
「あ~、やっと終わった。」
溜まっていた仕事を漸く片付けた柚聖(ゆずまさ)は、凝り固まった筋肉をほぐしながら退勤しようとしていた。

その時、東宮殿から女の悲鳴が聞こえた。







最終更新日  2012.11.25 23:26:01
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo

「母上、お加減はいかがですか?」
「有爾(まさちか)、きてくれたのか。」
有爾は、養母である梅壷女御・儷子(れいこ)の療養先である宇治の別荘へとやって来た。
彼女は数年前から病を患い、病臥に伏せていた。
原因不明の病で、薬師が煎じた何種類もの薬湯を飲んだが、全く効果は見られなかった。
「母上、一度陰陽師に診て貰ったほうがよいのでは?」
「そうか?病に臥せた今、妾の地位は地に堕ちたも同然。今更妾を呪う輩が何処におる?」
儷子は弱々しく有爾に微笑んだ後、激しく咳き込んだ。
「母上、しっかりしてください!」
「大丈夫だ、有爾。そなたが次の帝となるその日まで、妾は死んだりはせぬ。そなたが、この国を治めるのじゃ。」
彼女はそっと、有爾の手を握った。
「そなたが治めるこの国の姿を、妾に見せておくれ。」
「わかりました、母上。」

有爾はそう言うと、養母の手を握った。

「有爾様、お耳に入れたいことが・・」
「何だ、惟光(これみつ)?」
物心ついた頃から自分に仕えている従者が珍しく自分を呼び止めたので、有爾は石段から降りる途中で足を止め、彼を見た。
「実は、梅壷女御様の病ですが・・何者かが呪詛を仕掛けたという噂が。」
「何だと!?」
有爾の紅の瞳が大きく見開かれるのを、惟光は黙って見ていた。
「詳しく聞かせよ。」
「噂の発端は、梨壷女御様に仕えていらっしゃる女房の一人がおかしなことを言い出したとか。何でも、前の梅壷女御様が病にお倒れになったのは、自ら犯した罪の業が返ってきた所為だと・・」
「下らぬ!母上はかつておのれが犯した罪を悔い改めておられる!誰だ、その噂を流した者は!?」
「それは・・」
「のう惟光、怒らぬから正直に申してみよ。」
「では・・」
惟光が噂を流した者の名を有爾に話すと、彼の笑顔がみるみる強張っていった。
「そうか。では、その者のところにゆくぞ!」
「それはいけません、有爾様!」
「そなた、わたしに逆らうのか?」
今まで何度か、有爾が本気で怒った時に出す低音を聞き、惟光は主に従うしかなかった。
「案内いたせ、その者の所へ。」
「は、はい・・」
同じ頃、ある貴族の山荘では、その主と友人達が酒を飲みながら談笑していた。
彼らの話題は、いつしか宮中の噂話となっていた。
「聞いておられるか?先の梅壷女御は、この地で病に臥しているそうな。」
「いい気味じゃ。あの女は神をも恐れぬことをしすぎたからのう。」
「呪詛を仕掛けた者に礼を言いたいくらいじゃ。」
貴族達がそういいながら扇の陰で笑い合っていると、突然彼らの顔に冷水が浴びせられた。
「そなたらか、我が母上を侮辱したのは!」
「ま、有爾様・・」
汚水を顔に浴び、悪臭を漂わせながら、貴族達は唖然とした顔をして有爾を見た。

「そこへなおれ!貴様ら、叩き斬ってくれる!」

有爾は腰の太刀の鞘に手を伸ばすと、白銀の刃を彼らに向けた。






最終更新日  2012.11.15 22:41:06
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo

「ある人物の呪詛を依頼したのですか?」
「ええ。東宮様はお相手の名をわたくしにだけ伝えました。」
「それは一体、誰なのです?」
「それは・・申し訳ありませんが、言えません。」
「そうですか・・」
稜雲が呪詛するよう雅爾に依頼された人物に、柚聖(ゆずまさ)は心当たりがあったので、それ以上彼を問い詰めるようなことはしなかった。
「稜雲様は、確か天海寺の方でしたよね?あそこの門主様とはお知り合いなのですか?」
「門主様・・諒闇様のことで、何かご存知なのですか?」
「いえ・・最近妙な噂を宮中で聞いてしまって・・」
「噂?」
稜雲の美しい眦が微かにつり上がった。
「お気をお悪くされるだろうと思い、あなた様には話さないようにと上から言われましたが・・噂によると、諒闇様は東宮様を抱きこみ、あることないこと彼に吹き込んでいらっしゃると・・」
柚聖がそう言って稜雲を見ると、彼は突然大声をあげて笑った。
「どうなさったのですか?」
「いえ・・余りにも聞き飽きたものだと思いまして。寺の世界は狭いものでして、神仏に祈る以外は皆他人の噂話に興じている僧侶も少なくありません。まぁ、その辺は宮中の女房達と同じようなものですよ。」
「は、はぁ・・」
第一印象では妙に近寄りがたいと思っていた柚聖だったが、話してみれば稜雲は気さくで面白い男だということに気づいた。
「まぁ、門主様・・あの方は野心家なのですよ。それは部下であるわたしも否定は致しません。わざわざお呼び立てして申し訳ありませんでした。」
「いえいえ、こちらこそ。」
稜雲は柚聖ににっこりと微笑むと、部屋から出て行った。
「おい、天海寺の稜雲僧正と話したんだって?」
陰陽寮に戻るなり、柚聖は同僚数人に突然取り囲まれ、稜雲に対して根掘り葉掘り色々と質問された。
「一体みんな、どうしたの?」
「いやぁ、稜雲様なんだけどさあ、あの爺さんのこれだって噂があるんだよねぇ。」
そう言って同僚の一人が小指を立てて、柚聖を見た。
「へぇ、そうなんだ。」
彼の言葉に柚聖は驚かなかった。
女犯が禁じられている僧侶や呪術師の世界では、衆道(男色)は当たり前のこと、という意識を柚聖は捉えていた。
「けれど少しわからないことがあるんだよなぁ、僧正様は門主様よりも法力が高いのに、どうして僧正の地位に甘んじているのか・・」
「それは本人にしかわからないんじゃない?」
柚聖はそう言うと、やりかけの仕事に戻った。
一方、宮中から戻った稜雲が自分の局に戻ると、そこには諒闇が居た。
「遅かったな。」
「少し用がありまして・・」
「貴様、東宮様の依頼をまさか断る訳はないであろうなぁ?」
「さぁ、どうでしょうか?」
「まぁ、お主のことだから断るわけにはいくまい。必ず東宮様のお役に立つのだぞ、わかったな。」
「はい・・」
「わかればよいのだ。」

諒闇は笑うと、稜雲の肩を叩いた。

「東宮様のお役に立て、か・・見返しに金銀財宝をこちらにくれてやるつもりはないのだろう、生臭坊主めが。」

そう呟いた稜雲の横顔は、何かを思いつめているような様子であった。






最終更新日  2012.11.15 16:16:41
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo

「ほう・・綺麗な瞳をしておるな。」
「よく言われます・・」
稜雲(りょううん)は慎重に言葉を選びながら、雅爾を見た。
「そうか。それでは稜雲とやら、お前に頼みがある。近う寄れ。」
「はい・・」
さっと立ち上がった稜雲は、雅爾の近くに座った。
「頼みとは、何でしょうか?」
「お前に、ある人物の呪詛を任せたいのだ。」
「ある人物とは?」
「耳を貸せ。」
稜雲が雅爾に近づくと、彼は呪詛したい人物の名を稜雲の耳元で囁いた。
「それは・・」
「俺は本気だ。やるか、やらないのか?」
「暫く時間をください。」
「そうか、良い返事を待っておるぞ。」
雅爾はそう言って笑うと、稜雲の肩を叩いた。
「東宮様、いかがですか?」
「あいつは使えるな。諒闇(りょうあん)、あやつを監視しろ。」
「御意。」
諒闇は雅爾に頭を下げると、その場から辞した。
「お帰りなさいませ、門主様。今日も宮中に?」
「ああ。全く、東宮様には困ったものよ。あの傍若無人な振る舞いや自己中心的な性格は、亡き母君にそっくりだ。」
諒闇が吐き捨てるような口調でそう言うと、彼の部下は黙ってそれを聞いていた。
迂闊(うかつ)に返事をしては、諒闇が真意を捻じ曲げて雅爾に伝えるからだ。
一見人の良さそうな坊主として振舞っているものの、本性は老獪で強かな老人だった。
同じ寺の中にあっても、諒闇は自分以外の人間を信用していない。
それに僧侶でありながら、神仏を信じていない。
だから躊躇いなく悪事に手を染めるのだ。
「稜雲様は、どちらに?」
「あやつはまだ宮中だ。何でも、陰陽寮に用事があるとか。」
「陰陽寮には、確かあの鬼姫の血をひいた陰陽師が居るとか。髪は金色で、瞳は蒼をしているとか。」
「ほう・・是非一度会ってみたいものだな。」

諒闇の目が、きらりと光った。

「柚聖(ゆずまさ)、柚聖はおるか!?」
「はい、ここにおりますが。」
書物の整理をしていた柚聖がそう言って上司を見ると、彼は何処か慌てた様子だった。
「今すぐわたしとともに来るがよい。」
「何でしょう?」
「いいから、来るがよい!」
有無を言わさず、彼は柚聖の手を掴んだ。
「稜雲様、ただいま戻りましてございます。こちらが・・」
「良い、ここからはわたくしとその者だけで話したいことがある。」
「わかりました。」
柚聖が顔を上げると、そこにはあの池で会った有髪の僧侶が座っていた。
「お久しぶりです。」
「あなたが陰陽寮に居ると聞き、失礼でありながらこうして訪ねました。お忙しい中、申し訳ありません。」
「いいえ。ご用件は何でしょうか?」
「ええ、実は・・」

稜雲は紫紺の瞳を曇らせながら、雅爾にある依頼をされたことを柚聖に話した。







最終更新日  2012.11.15 13:02:58
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo

有髪の僧・稜雲と会った柚聖(ゆずまさ)が彼を邸の正門前で見送った後に出仕した彼は、雅爾(まさちか)と廊下で出くわしてしまった。

「おはようございます、雅爾様。」

いくら気に入らない相手であっても、東宮である雅爾には礼を尽くさなければならなかったので、柚聖は脇に寄るとそう言って彼に頭を下げた。

だが彼は柚聖をちらりと見ただけで、さっさと廊下を歩いていってしまった。

(相変わらず生意気な奴だ。)

年はそう自分とは変わらないのに、東宮だということで肩で風を切り、その権力を行使している雅爾のことを柚聖をはじめ陰陽生達は快く思っていなかった。
それとは対照的に、どのような身分にも限らず分け隔てなく人と接する有爾(まさちか)に対する評価は好意的なものが多かった。

「もしどちらかが帝になるのなら、有爾様がいいな。」
「俺もそう思うよ。雅爾様は東宮様だけど・・ねぇ?」
「ああ、そうだよな。」

陰陽生達は今日も仕事をしながら、次期帝の座には誰がなるのかを話し合っていた。

陰陽寮は帝の寝所である清涼殿から近い場所に建てられており、政治的な事柄を決めるときには必ず陰陽師の力が重要不可欠であるし、太政大臣や摂関といった要人達も陰陽師に助言を求めたり、政敵の呪詛を依頼したりと、陰陽師と政治とは切っても切れぬ縁がある。
なので彼らは宮中で今何が起きているのか、常に知る必要があった。

「でもさぁ、藤壺女御様が帝の御子をご懐妊なさっているから、もしその御子が男なら、次の帝ってことになるよなぁ?」
「確かに・・でも、順繰りにいけば雅爾様か、有爾様だろ?」
「俺はやっぱり有爾様がいいなぁ。雅爾様が帝になったりしたら、この国は滅びてしまうさ。」
「なんていったって、あの總子様の血をひいていらっしゃるし・・」
雅爾の母親は、その昔弘徽殿女御として宮中で権勢を振るっていた“烈婦”と呼ばれた總子(さとこ)であり、気性が激しい彼女によって何人もの恋敵が殺されたという噂が彼女亡き後も絶えないほどである。
そんな“烈婦”の血をひいている雅爾が帝となってしまったら、気に入らぬ重臣達やその一族を粛清し、根絶やしにするのではないかと、彼らは懸念していた。
帝がまだご健在である現在でも、気に入らぬ家人の目を潰したり、自分の手を噛んだ犬を生きたまま焼き殺したりと、雅爾の苛烈ぶりは宮中だけでなく、市井の者達にも伝わっている。

―“烈婦”の血を受け継いでおられる雅爾様よりも、有爾様の方が帝に相応しい―

宮中では概ね、有爾に対する期待が高まりつつあった。

それはひとえに彼が品行方正で、細やかな心遣いができ、笙や琵琶を奏で、歌にも精通している、“光源氏”のような少年だからであった。
それに比べ、楽や歌も下手で、雅どころか粗暴さが目立つ雅爾の目に余る行動を知った帝は、近く彼を見限ろうとするかもしれないとの噂が最近立っていた。
そんな噂を聞いて面白くないのが、当の本人である。

「何だよ、みんなしてあいつばっかり褒めて・・どうして僕は褒められないんだ!」

雅爾は悔しそうに唇を歪め、脇息を叩くと、衣擦れの音を立てながら1人の僧が彼の隣に座った。

「お気をお静めなされませ、東宮様。」
「諒闇(りょうあん)、お前は僕のことをどう思っているの?」
雅爾がそう僧に問うと、彼は雅爾に笑顔を浮かべた。
「あなた様ほど、次の帝に相応しい人物はおりません。」

諒闇と呼ばれた僧は、老獪(ろうかい)な笑みを浮かべながら雅爾を励ました。

彼は亡き總子の菩提を弔っている天海寺の阿闍梨(あじゃり)であり、宮中では幅を利かせていた。
というのも、彼は密教を通じて政敵を呪殺することで悪名高い僧であった。
雅爾はそんな諒闇に心酔しており、諒闇は彼の相談相手として東宮殿へと顔を出していた。

「諒闇、お前は有爾をどう思う?」
「そうでございますねえ、有爾様は今を煌く光の君でございますが、雅爾様の足元にも及びませんでしょう。」
「そうか、僕はあいつより偉いんだよな。」

人をおだて、己の地位を高めることに邁進している諒闇にとって、嘘を吐くのは呼吸をするのと同じくらい簡単なことであった。

「お前の愛弟子の稜雲とやらを、ここに呼んで来い。」
「かしこまりました。」

傍に控えていた弟子に稜雲宛の文を渡し、諒闇は雅爾に向き直り彼に笑みを浮かべた。

(愚かな皇子よ・・)

一方、天海寺の本堂では、稜雲がひたすら般若心経を唱え、御仏に世の平安を願っていた。

「僧正、阿闍梨様から文が届いております。」
「どうせまた出仕しろというものなのだろう。断っておけ。」
「しかし・・東宮様が・・」
東宮様が来いというのならば、流石の稜雲も断りきれず、彼は出仕した。
「東宮様、こちらがわたしの愛弟子・稜雲と申します。」
「お初にお目にかかりまする、東宮様。稜雲でございます。」
稜雲がそう言って雅爾に頭を下げていると、頭上から傲岸不遜な声が聞こえた。
「おもてを上げよ、稜雲とやら。」
「は・・」

稜雲が顔を上げると、そこにはいかにも傲慢そうな顔をした東宮が自分を冷たい目で見下ろしていた。






最終更新日  2012.11.15 10:56:43
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カテゴリ:連載小説:Ti Amo
「柚聖(ゆずまさ)ちゃん、遅かったわね。」
「うん・・少し遠乗りにね。何かあったの?」

帰宅すると、千里が血相を変えて自分の方へと駆け寄ってきたので、柚聖はそう言って彼女を見た。

「あのね、さっき柚聖ちゃんの部屋に獣の毛が落ちてたのよ!」
「そうそう。それに邸の上空に黒い靄のようなものが立ち込めていたし。」
江梨花は恐怖で身を震わせながら、千里と顔を見合わせた。
「そうなんだ。」
「あんまり一人になっちゃだめよ。特に夜道ではね。」
「わかった。」
自室に戻った柚聖は、江梨花達の話を聞いてあの忌まわしい出来事を思い出していた。
あの時、自分の貞操を奪ったのは黒妖狐だった。
闇に包まれた洞穴だったので、顔ははっきりと見えなかった。
しかし、蜜匡と会った時、微かにあの禍々しい気配を感じた。
(気の所為かな?)
まさか蜜匡に限って、あんな禍々しい化け物である筈がないーそう思いながら柚聖は眠りに就いた。
「一体これはどういうことじゃ!」
「女御様・・」
「妾にわかるように説明せよ!何故そなたがこの人形を持っておる!?」
一方後宮では、梅壺女御・儷子(れいこ)が憤怒の形相を浮かべて呪詛の人形を一人の女房に突きつけているところであった。
「これはあの藤壺女御が宿す腹の子を、男児(おのこ)から女児(おなご)へと変えさせるものぞ!誰にも見られてはならぬと申したであろう!」
「大変申し訳ありませぬ、女御様!以後、気をつけますゆえ・・」
「もうよい、さがれ。」
儷子は女房が去った後、苛立ち紛れに檜扇を乱暴に閉じた。
最近帝に寵愛されている藤壺女御が懐妊し、有爾(まさちか)の東宮の座が脅かされるのではないかと彼女は焦りを感じ、女房に呪詛の人形を藤壺女御の寝所へしのばせるよう命じたのだが、失敗に終わってしまった。
(あの女には国母の座は渡さぬ!この国を統べるのは有爾ぞ!)
女帝の目が、我が子を帝にしようという壮大な野望の光を宿し、その脅威をなる存在を排除することを彼女は決意した。
無論、その中にはあの忌まわしい鬼の子も含まれていた。
「柚聖ちゃん、あなたにお客様よ。」
「客?」
柚聖が眠い目を擦りながら狩衣姿で寝殿へと向かうと、そこには墨染の衣の上に袈裟を纏ったあの美貌の僧の姿があった。
「あなたは、昨日の・・」
「初めまして。わたくしは稜雲(りょううん)と申す者。こちらの若君様にお話があってこちらに参りました。」
そう言って僧―稜雲は、紫紺の瞳で柚聖を見た。
「僕に話とは、何でしょうか?」
「実は先日、あなたの背後にこの世のものではないものが憑いておりました。」
「この世のものではないもの?」
稜雲の言葉に、柚聖は眉を顰めた。
「ええ。少し失礼を。」
稜雲が柚聖の顔を覗き込むと、彼の黒髪がサラリと柚聖の頬に触れた。
「あの・・」
稜雲は柚聖の額に手を当てると、そこから微かに反応があった。

(やはり・・間違いなさそうだな。)

「あの、もうよろしいですか?」
「ええ。ではわたくしはこれで。」
稜雲は柚聖に微笑むと、邸から出て行った。

有髪の僧・稜雲と再び思いがけぬ場所で再会することとなろうとは、柚聖はまだ知る由もなかった。






最終更新日  2012.11.15 10:54:25
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2012.11.12
カテゴリ:連載小説:Ti Amo

「ふふ、わたしの求愛を拒むとは・・流石鬼の血を受け継ぐ子だけある・・」

蜜匡がそう呟くと、周りの空気が徐々に澱んでゆく。

それと同時に、彼の直衣からするすると九本の狐の尾が出てきた。
艶やかな黒い尾で寄って来る蚊を叩きながら、蜜匡は鏡に映っている己の姿を見た。

そこには、黒い耳が彼の頭に生えていた。

「待っていろ柚聖、鬼の子よ。いつかそなたの魂を喰らってやろうぞ・・」
蜜匡は舌なめずりをしながら、笑って部屋から姿を消した。
「きゃぁ~!」
「何、さっき変なのが・・」
千里と江梨花は、嫌な瘴気を感じて辺りを見渡すと、上空に黒い靄のようなものが消えてゆくのを見た。
「柚聖様!」
「柚聖ちゃん!」
彼女達が柚聖の部屋に入ると、そこには黒い獣のような毛が散らばっていた。
「これは・・」
「梓之介様にお知らせしないと!」
バタバタと慌ただしい足音を立てながら、彼女達は主の部屋へと走っていった。
一方、柚聖は部屋を飛び出した後、若草色の水干に着替えて白馬に跨り、お気に入りの場所である池へと向かっていた。
「はぁ・・」
夏を迎えたその池には、見事な薄紅色の蓮が浮かんでいた。
初めてここで有爾と一緒に来た時はまだ冬で、凍った池の上を興味本位で歩いて溺死しそうになったことがあった。
今思えば、何故そんなばかげた事をしたのだと笑えるが、あの頃は本気でばかげた事をしたものだ。
あの頃はまだ、頼人が生きていた。
しかし今はもう、優しかった叔父はおらず、土御門家は分家である吉保家の厄介者となっていた。
10年前の出来事以来、柚聖は全く笑わなくなっていた。
叔父が自分の身代りに死んだと思い込み、笑顔を浮かべる事は叔父に対する罪悪感に駆られて、笑おうとしても上手く笑えなかった。
そうしているうちに、笑顔を忘れてしまった。
(僕はこれから、どうすれば・・)
梓之介やその親戚は柚聖に優しく接してくれているものの、一部の親戚は彼の事を疎んじ、“いつまであの子を置いておくつもりだ”と梓之介に詰め寄っているところを、柚聖は偶然見てしまった。
(僕の所為で、梓之介様が責められるのは嫌だ。)
このまま吉保家の厄介者となるのか、己の道を切り開いて生きてゆくのか、柚聖は悩んでいた。
もう帰ろうかと彼が蓮池に背を向けた時、視界の隅に墨染の衣に袈裟姿の若い僧の姿が見えた。
端正に整った美貌と、宝玉のような紫紺の瞳を持った僧の顔に、柚聖は暫し見惚れていた。
「おや、わたくしの顔に何か?」
「あの・・あなたは?」
「わたくしは近くの寺に仕える僧です。あなたは何処かの寺の稚児ですか?」
「いいえ。」
柚聖はそう言うと、白馬に跨り池から去っていった。
「あの者、微かだが獣の臭いがした・・恐らく、黒妖狐だな。」
所変わって、京から少し離れた仄暗い洞窟の中で、蜜匡は道中で仕留めた獣の血を美味そうに啜っていた。
「あの鬼の子、ぜひともわたしのものに・・花嫁にしたい。その為には・・」
彼は水面に映る若い僧の顔を憎々しげに睨みつけた。
「あの者を消さねば。」
くつくつと笑うその姿は、昼間陰陽寮で見せる凛とした顔とは違い、邪悪な黒妖狐そのものだった。

『黒妖狐が、遂に動きだしたか・・』

茂みの中から洞窟の様子を窺っていた黒犬はさっと本来の姿へと戻り、ささっと森から離れた。






最終更新日  2012.11.13 23:34:13
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