第78回メジャーリーグ・オールスターがジャイアンツの本拠地AT&Tパークで開催されました。
イチロー(マリナーズ)は、ア・リーグの「1番・中堅」で先発出場。
第1打席は、真中低めの速球を引っ張りライト前ヒット。
第2打席は、レフト前へポトリと落ちるヒット。
第3打席は1点を追う5回走者1人を置いてライトへ逆転のランニングホームラン。
(オールスターでのランニングHRは史上初の快挙)
逆転のランニング本塁打を含む3打数3安打、2打点の大活躍を見せたイチロー(マリナーズ)はオールスターMVPに選出。
日本人選手が球宴のMVPを獲得するのは史上初の快挙。
球宴では過去6試合で15打数3安打の打率2割だったイチローが初の球宴マルチヒット。
斉藤(ドジャース)は、1点ビハインドの7回から登板。
先頭のロバーツをフルカウントになるも、セカンドゴロ。
続くポサダにはいい当たりを打たれたもののファーストライナー。
最後はハンターを浅いレフトフライに打ち取る。
斉藤は最速155キロの速球と鋭いスライダーで1回無失点の好投。
岡島は、6回にプルペンで準備していたが残念ながら登板機会無し。
試合は1回裏に、4番グリフィーのセンター前タイムリーでナ・リーグが先制。
ア・リーグは5回表にイチローのランニングHRで逆転。
さらに3-2で迎えた8回には代打マルティネス(インディアンス)が2ランを放って貴重な追加点。
9回裏にイチローの同僚J.J.プッツ(マリナーズ)がソリアーノ(カブス)に2ランを浴びて1点差に迫られ、なおも2死満塁のピンチとなったが、最後はフランシスコ・ロドリゲス(エンゼルス)が後続を断って辛くも逃げ切った。
これでア・リーグは引き分けを挟んでオールスター10連勝。
イチローのコメント
「これまで6年間とは違う自分がいることをこのオールスターでも感じることができた。個人的にはそれがうれしかった。
打席ではもう全然(雑音が)入っていなかったね。
今日はピッチャーの手からボールが離れてからのイメージに狂いはなかった。
常に数字だけでなく、見ている人に楽しんでもらえることが僕にとって一番大事な事。
うまい具合に表現できてよかった。初めてできたよね。オールスターでは。
(3本のヒットは)作品のようだった。過去6年とは違う自分がいる。それを感じられたのがよかった」
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
ア・リーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 5 |
ナ・リーグ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 4 |
勝敗投手 | 勝:ベケット 負:ヤング S:F・ロドリゲス |
ア・リーグ投手リレー | ハーレン、ベケット、サバシア、バーランダー、
サンタナ、パペルボン、プッツ、F・ロドリゲス |
ナ・リーグ投手リレー | ピービー、ペニー、シーツ、ハメルズ、ヤング、
コルデロ、斎藤、ワグナー、ホフマン |
本塁打 | イチロー1号、クロフォード1号、
マルティネス1号、ソリアーノ1号 |
ア・リーグ オールスターオルドネス
.367 13本70打点 | イチロー
.359 5本39点23盗 | ゲレロ
.325 14本75打点 | ジーター
.336 5本44打点 | ボランコ
.335 3本38打点 |
A・ロドリゲス
.317 30本86打点 | ハレン
10-3-2.30 | オルティス
.314 14本52打点 | | I・ロドリゲス
.288 8本46打点 | 主な控え
ラミレス
.284 11本45打点 |
|
|
ア・リーグ(先行)
1番・中堅 イチロー(マリナーズ)
2番・遊撃 デレク・ジーター(ヤンキース)
3番・一塁 デービッド・オルティス(レッドソックス)
4番・三塁 アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)
5番・右翼 ウラジーミル・ゲレロ(エンゼルス)
6番・左翼 マグリオ・オルドネス(タイガース)
7番・捕手 イバン・ロドリゲス(タイガース)
8番・二塁 プラシド・ポランコ(タイガース)
9番・投手 ダン・ハレン(アスレチックス)
主な投手
ベケット 11勝2敗 防3.38
C.Cサバシア 12-2-3.20
バーランダー 9-3-3.18
サンタナ 9-6-2.76
F・ロドリゲス 1-2-23S-2.36
J.Jプッツ 0-0-23-0.95
パベルボン 0-1-19-1.50
ジェンクス 2-3-21-2.84
岡島秀樹 2-0-4-0.88
ナ・リーグ オールスターボンズ
.295 17本42打点 | ベルトラン
.264 16本55打点 | グリフィー
.286 23本59打点 | レイエス
.307 4本35点46盗 | アットリー
.325 15本68打点 |
D・ライト
.292 16本51打点 | ピービ
9-3-2.19 | フィルダー
.284 29本70打点 | | マーティン
.306 11本60打点 | 主な控え
プホルス
.310 16本52打点 |
|
|
ナ・リーグ(後攻)
1番・遊撃 ホセ・レイエス(メッツ)
2番・左翼 バリー・ボンズ(ジャイアンツ)
3番・中堅 カルロス・ベルトラン(メッツ)
4番・右翼 ケン・グリフィー(レッズ)
5番・三塁 デービッド・ライト(メッツ)
6番・一塁 プリンス・フィルダー(ブルワーズ)
7番・捕手 ラッセル・マーティン(ドジャース)
8番・二塁 チェース・アットリー(フィリーズ)
9番・投手 ジェイク・ピービ(パドレス)
主な投手
ぺニー 10勝1敗 防2.00
スモルツ 9-4-2.98
シーツ 10-3-3.19
コルデロ 0-2-27S-2.91
斉藤隆 1-0-22-1.34
ワグナー 1-0-16-1.73
ホフマン 2-3-23-2.03
メジャーリーグ(大リーグ、MLB)