1073105 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

荒中のカウンセラーだより 1~10

5年間、和歌山の荒中で書いた、思い出のカウンセラー便りを、お読み下さい。

スク-ルカウンセラ-便り 1
1998・10・12(月)

緊張すれば、自分でない自分が出てくるもの

 以前、ある方からの相談。「どうしてか、わからないのですが、緊張すれば、イライラして、自分でない自分が、心の中で騒ぐのです。どうしたらいいのでしょうか」

 一緒にそのお友達と、心をじっとながめて考えました。「一生懸命がんばろうとするから、よけいにイライラしている。その事に気づいてきました」と、ナイス発見です。「やさしい気持ちがなくなり、どうでもよくなる投げやりな気持ちになります」・・・・いろいろ、言ってくれました。全部本当でしょう。正直に言ってくれたそのお友達は、えらいなと思いました。彼は「緊張する一生懸命」は、やめようと決心したようです。

 イライラすると、どこかに飛び出したくなりますよね。あなたはそんな経験、ありませんか。ヒデはその正直な思いを歌にしています。

 

 ピンクスバイダ- (XJAPAN)

君は嘘の糸、張りめぐらし 小さな世界、全てだと思っていた

近づくものは、なんでも傷つけた 君は空が四角いと思っていた

「これが全て、、どうせこんなモンだろう?」君は言った、、それも嘘さ、、

ケバケバしい、君の模様が寂しそうで 極楽鳥が、珍しく話かけた

「蝶の羽根いただいて、こっち来いよ」 「向こうでは、思い通りさ、、」

PINK SPIDER 「行きたいなぁ」 PINK SPIDER 「翼が欲しい、、、」

捕えた蝶の命乞い聞かず 君は空を睨む

「傷つけたのは憎い訳じゃない、僕には羽根がなく、、、、、

あの空が、高すぎたから、、、」

「Take my wing...spider.so,you will can see what are there over the clouds.

then you will know that you just fly on someone’s hands......That’s call FREE.」

「私の翼を使うがいいわ、、、、スパイダー。飛び続けるつらさを知らないあなたもいつか気付く事でしょう。自分が誰かの手の中でしか飛んでいなかった事に、、。そして、それを自由なんて呼んでいた事にも、、。」

借り物の翼ではうまく飛べず、まっさかさま、墜落してゆく

PINK SPIDER 「もうダメだ」 PINK SPIDER 「空は見えるのに、、」

PINK SPIDER 「もうだめだぁ、」 PINK SPIDER 「翼が欲しい、、」

わずかに見えたあの空の向こう 鳥達は南へ

「もう一度飛ぼう、この糸切り裂き、自らのジェットで、あの雲が、、通り過ぎたら、、」

PINK SPIDER  空は呼んでいる PINK SPIDER  桃色の雲が、空を流れる、、

(相談員 篠原利治) 


--------------------------------------------------------------------------------


スク-ルカウンセラ-だより・2
1998・10・16(金)

先日は、みんなに挨拶をこめて、だよりを出してみた。スパイダ-の謎がわかったかな。少し難しかったようだな。解説を書いてみる。

ピンクスパイダ-の謎
 スパイダ-の苦悩

自分の生活は・・・・・毎日、変わらない、つまらない嘘の糸の上を歩いているばかり。面白くないな・・・いいところに蝶が飛んできた。カモや・・・そんな時、極楽鳥がやってきた。 蝶の羽根で、こっちに飛んでこいと言う。行こうかな・・・・しかしカモの蝶が命乞いをする。

 「Take my wing...spider.so,you will can see what are there over the clouds.then you will know that you just fly on someone’s hands......That’s call FREE.」

 「私の翼を使うがいいわ、、、、スパイダー。飛び続けるつらさを知らないあなたも、いつか気付く事でしょう。自分が誰かの手の中でしか飛んでいなかった事に、、。そして、それを自由なんて呼んでいた事にも、、。」

  結局、自分は誰かの手の中で(誰かに守られて)生きているにすぎない。飛び続けるつらさも知らない。だから、吠えることしかできないんだ。「翼が欲しい・・・」

 あなたは、そんなことを感じたことがありませんか。ヒデはそれを歌にしました。 (ピンクスパイダ-)

 あなたたちのまわりには、素晴らしいメッセ-ジが隠されているものが、数多くある・・・・それを知っているものが、心の筋肉を鍛えることができる。そんな事を、みんなと学んでいきたい。それが私の願いだ。私は今エヴァに、はまっている。凄いメッセ-ジが隠されていることに気づいている。君は知っているか。・・・・興味があるなら、放課後に話そう。 (相談員 篠原利治)

 
スク-ルカウンセラ-だより・3

1998・10・21(水)

 3年生が修学旅行に行っているので、今回は君たち1、2年生に、だよりを出す。じっくり読んでほしい。しかし君たちの世界に届くかが不安だが。

いろいろ考えてみる大切さ
 君たちの生活は、どんな生活だろうか。学校から帰えると、塾か、ゲ-ムか。すぐ寝るという人はいないだろう。流されるまま、生きているのだろうか。

 塾は友達と遊ぶ所。それなら残念だね。ゲ-ムで夜まで過ごす。それも悲しい。どんなものでも、どのように関わるかが大切。しっかり考えよう。使い方に意味を見いだせば、素晴らしいものになる。

 私の家も、夕食までは、ポケモンかロックマンが占領している。近所の子供たちが、やってくる。これも大切なこと。デ-タ管理の勉強になる。子供には、裏ワザを探すように命令している。ゲ-ムに使われるのではなく、ゲ-ムを自由に使いこなす子供になってほしい。それが父親としての私の願いだ。エンディングを早く見せてくれたなら、次のソフトを子供に買ってあげるのだ。そんなお父さんなら、君たちもやる気が出るだろう。

 自分にやる気が出るように、取り組もう。すぐにきれずに、人の心を読もう。

 少し、自分のことを書こう。・・・・・私は、毎日インタ-ネットを3時間接続して、全国、全世界の人を相手に、相談にのっている。また優秀な人の資料を読み、こちらから質問し、相談している。今、君たちの興味あることは、学んでいるつもりだ。世界は広い。勉強する事は山ほどある。そしてそれは、私に素敵な夢を与えてくれる。寝てる暇がないほどだ。最近、エヴァを使って、心を治す医者が現れた。私もエヴァに注目している。君たちに話したい事は、山ほどある。・・・・・それをこのたよりで伝えたいと思う。もし興味があるなら、直接お話しよう。ゲ-ムをやめれない君も、インタ-ネットの世界に進めば、世界の知識を手にする事ができるであろう。・・・・・やる気を発見せよ。これが命令だ。

 楽しい学校を作るのは、君たちに委ねられている。笑いのある楽しい授業を作るのも、君たち次第だ。心のシンクロ率を高めよう。先生と心を合わせれば、君たちの先生は喜んで協力してくれるだろう。(相談員篠原利治)


--------------------------------------------------------------------------------
 
スク-ルカウンセラ-だより・4

1998・10・19(月)

自分の心を知るために

 人の声を、意見を、歌を聞くことは、大切なこと・・・・・君は、尾崎豊の歌を聞いたことがあるか。「15の夜」「十七歳の地図」・・・・・必ず君の悩みに行き当たるであろう。聞いてほしい。

 共感は、心を成長させる窓

尾崎に共感した人々の感想を読んでほしい。

君たちと同じ学生の感想

私は、彼に出会うまで自分の中に親や世間に対する反発心をひたすら隠していたのか、それとも知らないでいたのか・・・何事もないような生き方をしていた気がする。彼の声を聞いて、それがまるで悪いことのように思えてある日「すべてを無にしたい。生まれ直したい」とまで思ったことがありました。彼がいるから、自分は大丈夫だと、安心していたのかもしれません。でも、彼が死んで、もうだれも代弁者がいない・・・そう考えたらすべてを無にすることがこわくなったのです。だから、自分がつくろう、自分が代弁しよう・・・そう心から願いました。でも、数年たって彼のようにうまくできない自分に再び腹が立ち、ただ無言で親に反発して家出をしたり、夜あそびあるいたり、自己堕落におぼれていました。いまはただ、「ごめんなさい」と、自分に、そして両親に声には出さなくても思いつづけることしかできません。時々、尾崎さんは夢に出てきて、「それでもいいんだ、いつかはできる」と私を癒してくれています。

 

君たちの先生のような人

尾崎豊を聞いて育ち、共感し続けていました。そんなわたしは今教員をしています。去年の文化祭では、生徒の前でギター片手に「15の夜」を歌いました。周りからはいろいろ言われましたが(歌詞が歌詞なので)、やってよかったと思います。今の中学生にも、尾崎ファンは結構いましたよ。

もう25歳になった人

尾崎に出会い私は物事の色々な矛盾について考えた。学歴社会に全てを委ねる現代社会・・・・・世間の常識・非常識・・・・大多数の意見のみが受け入れられる世の中・・・ほんとバカバカしいものばかりなにもかもイヤになった中3の時、尾崎は語りかけてくれた。25歳になっても私は、尾崎が語りかけてくれたこと忘れない。社会という大きな波に飲み込まれず、私が私でいられるよう生きていく。それが生きていく証だと思うから。

 

最近、尾崎を聞いたお友達

僕が尾崎の歌を聞き続けるようになったのは恥ずかしながら弟のテープに録られてたのを車の中で聞いたのがきっかけで、それまでに聞いたことはあってもなんとなく”あぁ、いいんじゃない?”ぐらいにしか思ってなかった。尾崎が死んでから彼の歌を聴くようになったわけだけど、尾崎の歌にはどこか忘れかけてる忘れたくない中学時代を思い出させるものがあって僕も彼と同じように友達がいなかったわけじゃないけど何か寂しかったから、今でも何か寂しいから歌を聞き続けています。 一番好きな歌はSEVENTEEN’S MAPとしたけど、他にも”ダンスホール”や”卒業”、”傷つけた人々へ”や”永遠の胸”、 ”太陽の破片”など挙げればきりがありません。

 

 君の心を代弁している人はたくさんいる。自分を知り、今度はしっかり自分で生きてみないか。その応援が必要なら、訪ねてほしい。(相談員篠原利治)

 


-------------------------------------------------------------------------------- 

スク-ルカウンセラ-だより・5
       1998・10・26(月)

体の不調・気持ちの不調を知る

「引用文がありましたので削除致します。」

 


 

スク-ルカウンセラ-だより・6

      1998・10・30(金)

文字を読む 心を読む

 今日もためになる事を書こうと思う。読んでほしい。

頭は働かせば働かせるほど、回転が良くなる。新聞を読んでも、教科書を読んでも、ゲ-ムの説明書を読んでもいい。読めば読むほど回転は良くなる。

私の保育園児の子供もポケモンのおかげで、カタカナを覚えてしまった。また小学2年生のあにきの九九のテ-プを聞いていて、保育園児が九九を覚えてしまった。驚きである。読めば読むほど、聞けば聞くほど、回転は良くなる。

君は人の心を読んだ事があるか。なぜこんな事を言うのだろう。なぜこんなに怒り、こんな事をするのだろうか。人には理由がある。そして「自分の心を読んでほしい」と、言っているような姿を見かける。だれも心を読んでくれないので、ますます興奮する。

大人の人も。君たちのお父さん、お母さんも、何か理由があって、言葉を出している。君は、まわりの人の心を読んだことがあるか。

・・・なかなか読めない。心の言葉はいろんな意味がある。

「わかってほしい」「悲しい」「助けてほしい」「どうしていいのかわからない」・・・・・いろんな心の言葉がある。どうしたら、心が読めるのか。それは、その人と同じ気持ちになると読めてくる。

 神戸の震災で、お父さん、お母さん、兄弟を亡くして、一人になった中学生が言っていた。「火がまわってくる前に、お母ちゃんを助けられんかった。悲しかった。ぼくには家を持ち上げる力がない。もうあかん。火が来たときに、お母ちゃんは、ぼくに言った・・・・・・はよ逃げ。お母ちゃんの分も生きるんやで・・・ぼくは、泣きながら逃げた。・・・お母ちゃんのおる子は幸せや。もしお母ちゃんを泣かす子がおったら、ぼくがなぐったる。」      

 君たちは、この中学生の心が読めますか。・・・・(相談員篠原利治)

  


--------------------------------------------------------------------------------
スク-ルカウンセラ-だより・7
1998・11・2(月)

 今日は、自分のことを話そう。君と比べてほしい。

自分の心を育てる
 どうして気持ちが暗くなるのだろうか。やる気が出ないのか。そんなことを考えて、中学時代は過ごしていた。それもそのはず、大阪の建築屋に生まれた私は、たばこと将棋の中で育ち、職人さんの荒い言葉の中で、同じように成長した。「たま入れたか」「銃、持ったか」「今日で、いてまうど」・・・・意味、わかりますか。(怖い世界ではありません。たまとは釘。銃とは釘打ち。いてまうとは、今日で仕上げるという意味。)普通に話せばいいのに、人が怖がる言葉で話す職人さんに興味を持ちました。次第に自分も妙な言葉を使っている・・・・そして仲間に罵声を浴びせ、友達と信頼を失っていく生活・・・・これでいいのか。

  中学2年の時、いいことに気がついた。

 自分の心が明るい時は、楽しい、おもろい奴と話した時。そして自分の知らない興味深いことを教えてもらった時。・・・・・・・これだ・・・それから努めて自分の心を強くするために、いろんなものを手にした。そして読んだ。本気で勉強を始めた。

 積極的、肯定的、生産的な空気に触れよう。私のまわりには、あまりにも消極的、否定的、破壊的な言葉と生活があふれている。すると、わかった事がある。職人さんも本当は苦しんでいるんだな、という事。それからカウンセリングに興味を持ち、勉強をはじめた。今の仕事の第一歩・・・・助けを必要としている人はたくさんいる。

 優しさや楽しい思いを作りだす空気は、風邪のようにうつっていく。それを作り出す人から流れていく。それは学校の成績に関係なく、誰でも、その仕事人になれる。人から喜ばれて、自分をアピ-ルできる最高の道かもしれない。君もしてみないか。

(荒川中 相談員 篠原利治)  


--------------------------------------------------------------------------------
スク-ルカウンセラ-だより・8
1998・11・4(水)

今日は快適な生活術を教えよう。すでに充実している人は、よりパワ-UP、してほしい。

自分をコントロ-ルする
「よかった」と思える一日を過ごすことは、充実している証拠である。そんな毎日を送れる秘訣を書いてみよう。これは何才になっても大切なこと。君がこれを得るなら、将来にも役立つであろう。

私たちは、好きな事なら進んでする。したいことなら、時間を忘れて、寝るのも惜しんでする。友達と遊ぶことや、新しいゲ-ムソフトを買った時など、経験があると思う。そんな時に、ふと考えてほしい。・・これは私の方法・・したい事をより楽しむ為に、報酬方式をとるのである。

私は中学時代から、自分をコントロ-ルすることを考えて生きている。何事にも理由をもって行動しようとしている。(時には、いいわけとなるのだが。ロンギヌスの槍を使ったゲンドウのようだが・・・)「自分がしたいこと」をする時、その時間の1/3に挑戦する。つまり1/3の時間は、将来につながる事を積極的に見つけて、学びの為に使う。その報酬として、「自分がしたいこと」を行う。ごほうびとして、楽しんで、心からするのである。

実例を書こう。・・・・・

 私は建築屋の長男として生まれたので、家の下は会社。多くの人が出入りする。1/3の挑戦時間を、まず店に集金に来て、父を待っているお得意さんの相手をする事に用いた。どんな仕事をしておられるのか、聞かせてもらうのである。どんな事がつらいのかを教えてもらった。・・・すると、仕事から帰ってきた父からは、お得意さんを帰さずに相手していた事をほめられ、自分は父の仕事の複雑さを知れる。高校生になってからは、店の材料運びを手伝い、現場に行った。現場では、知っている人が多い。それもそのはず・・・。大学生になると、学費を稼げるほどになった。運送屋でバイトしながら、父の会社の仕事も手伝えた。すべて中学時代からの考え方が、成功の秘訣であろう。「自分がしたいこと」の1/3の時間は、何かから学ぶことにあてるべし。・・・自分を殺しては、何もできない。「したいこと」を楽しむ為に、1/3の時間を生かすべし。

充実した君の将来は、すぐにはやってこない。1/3の時間を利用して、まわりの人の気持ちを考えて教えてもらおう。お母さんの料理の技術、お父さんの仕事のつらいことなどを知ろう。君は、誰かに守られている。その人たちに感謝ができるようになれば、君は必ず人生の成功者になるであろう。これからが勝負だ。(荒川中相談員 篠原利治)

 

 

スク-ルカウンセラ-だより・9

  1998・11・6(金)

自分を知る(コンピュ-タ-とのおつきあい)

 今日も自分の事を書こう。読んでほしい。

みんなの中で、テレビゲ-ムが好きな人が多いと思う。実は先生も、大好きである。中学生の時は、インベ-ダ-にはまり、ゲ-センのテ-ブルを占領し、名古屋打ちを習得した。ドンキ-コングや、オクトパスなど、任天堂のお世話になった。

この仕事を始めた頃・・・なかなか自分の事を話してくれない子に、マリオの話、ドラクエの話、ドンキ-コングの話をしたら、ほとんどの子は私に興味をもってくれた。ゲ-ムには不思議な力がある。その話題になると、その子も自分の家でやっているのであろう。心が通じた。今まで親しかったような気がするほどだ。

今から14年前、君たちが生まれた頃にはファミコンが飛ぶように売れた。初代マリオの裏ワザ発見のために、仲間が集まって語り合った。そしてついでに、自分の将来についても語り合った。今のように簡単に攻略本は出ない時代だから、だれも裏ワザを知らない。発見した時の喜びと、それを教える楽しみは、今も覚えている。

今、みんなは、どんなゲ-ムが好きなのか。どんな方法で攻略していくのか。それを聞くと、だいたい君の性格と好みがわかる。ゲ-ムは、その人と親しくなっていくための橋渡しとして考えている。時間を忘れて取り組むところに、あなたの心がある。

今の私は、64のパワプロ。・・・・夜の頭の体操。単純で頭を使うものを好む性格かもしれない。国民的スポ-ツを好み、負けず嫌い。相手をパワフルにして、本気で戦う。同じコ-ス、同じ球種を投げていれば勝てない相手。強ければ強いほど燃えてくる・・・・・ゲ-ムをしながら、自分の心を知ろうとしている。  

 こんな先生だから、安心して近づいてほしい。君から先生に話しかけてほしい。待っている。

(荒川中 相談員 篠原利治)

--------------------------------------------------------------------------------


スク-ルカウンセラ-だより・10
98・11・9(月)

新人戦も終わり、1年生、2年生は、チ-ムワ-クの大切さ、ベストを尽くす難しさを経験したことであろう。3年生は、いよいよ卒業に向けて、大切な時期を過ごしていると思う。みんなに共通すること、それは先を読むということではないだろうか。

先、先を読む能力(キャッチできるすごいやつ)
 正しくキャッチできる人は、心にも余裕が出てくる。

バスケットのチ-ムでも、相手の早いボ-ルをキャッチして、次の攻撃に展開できる選手は、みんなから信頼もあつく、ボ-ルも集まる。ソフトボ-ルのチ-ムでも、よく飛ぶところには、上手な選手が起用される。それはキャッチすることに自信があるので(余裕があるので)、先が読めるのである。

前回話題のパワプロで説明しよう。先生の守備的戦略は・・・遊撃、二塁手は、守備能力が必ずAかBの選手を起用。そしてセンタ-が最も大切、必ずAのA(走力、肩力)。次に右翼手は肩力がAを起用。後は打撃優先でメンバ-を決める。・・・これはスライダ-、シンカ-で打ちとった時を想定して、先を読んでいる。

君には、余裕があるか・・・・・

私の小学生時代のことを書こう。私には弟がいる。その弟が野球の帰りに私のグラブを落とした。(いつも持たせていた私にも責任があるが)私はいつものように怒りだした。弟をしばいた。・・・母は、1時間の距離を夜遅くまで歩いて探している。・・・帰ってきた母。その時、私はわかった。・・・母は、私の持っていきようのない怒りの思いを、かついで探してくれていた。わかりっこないのに、探している。その行動の意味がわかったので、私は弟を許した。・・・母は最高のカウンセラ-であった。先を読んで、余裕をもって私に接してくれた。・・・私は初めて、心を読む大切さを知った。小学5年生の時の経験である。

今の自分の余裕も、人から教わったものだ。君もいっしょに考えてみないか。

(荒川中 相談員 篠原利治)



© Rakuten Group, Inc.