2004/06/05(土)23:57
チーズはどこへ消えた?:感想とその後
昨日の日記を書いた後に、チーズはどこへ消えた?を読破した。
読みやすい本だったので、1時間足らずで読めてしまった。
感想:自分の進もうとしている道は、間違っていない。
・自分の置かれている環境は常に変化する
・変化を恐れてはいけない
・変化を常に監視すべき
・変化を受け入れる心が必要
・昔良き時代を懐かしむよりも、未踏の未来(変化)に踏み出すべき
・昔良き時代(環境)の復活をあてにするだけでは状況は好転しない
・踏み出さなければ状況は変わらない
といったような内容であった。
決して成功が保証されたわけではないが、座して死を待つよりも
一歩踏み出そう、と前向きな考えを後押ししてくれた気がした。
まさに、我が社のような「変化に対応するスピードがなく、将来を
指し示す長い鼻を失った巨象」で安住することを良かれと
思っていない自分にとっては、なかなかの良書であった。
本自体は薄くてすぐに読めてしまったが、一文一文が重かった。
単に、待たずに外に出たから成功した、という安易な物語ではなかったと思う。
翻って、我が部署はどうであろうか。
数日前に書いた「10年前の信頼感を取り戻す」という後ろ向きの方針を思い出した。
IT業界の環境は変わっている、顧客も変わっている。
それなのに、「昔に戻ろう!」というのは変化に対応できていないか、
変化を察知できていないだけだと思う。
部課長にもチーズはどこへ消えた?を熟読してもらい、自らの
考えを戒めてもしいものだ。
ところが、IT業界には変わらない方が良かったものもある。
例えばシステム開発におけるテスト工程。
以前は大規模長期間プロジェクトが多く、十分にテストを行なった
後で本番システムをリリースしていた。
システム工学に則って、単体・結合・総合・運用テストという工程を踏んでいた。
これが、ソフトウェア/アプリケーションパッケージの導入による
プロジェクトの短期化、小規模化により、状況が変わってきている。
テストに対する意識は低下し、本番システムの品質劣化を招いている。
これは、変化を悪い方に捉えた例だと思う。
時間もお金もないし、いい加減な品質でもいいや、という甘えを生んでいる。
時間もコストも厳しいですが、弊社は○○のように品質を確保する
工夫をしています、という変化をうまく利用した提案ができないものだろうか?
往々にして大企業はこの辺の意識改革ができないのだが。。。
誰かが思っていても、上司は忙しくて聞く耳持たない。
一度上司に無視されると、二度と提案したくなくなる。
これが悪循環(組織力低下スパイラル)の元だ。
最後は少々グチっぽくなってしまったが、本日の日記は以上です。
残りの本はボリュームもあるので、追々読むことにしてます。
PS. スニッフとスカリーの違いはいまいちわからなかった。。。