2008/11/11(火)07:03
取替投資のキャッシュ・フロー計算とタックスシールド - 財務・会計の問題
おはようございます!今日も少し難しいかもしれませんが、お付き合いください。
今日は設備投資(取替投資)のキャッシュ・フローに関してです。(出所:06年度1次試験 第15問)
まず、タックスシールドという言葉があります。
タックスシールドとは、キャッシュアウトフローの節約額のことです。
キャッシュイン/アウトフローというのは、入ってくる/出て行くお金のことですね。
出て行くお金の、節約できた(と見なせる)金額を、タックスシールドと言います。
そこで次の問題を考えましょう。
問:下表の旧設備を新設備に取り替えるときの投資額(税引き後差額キャッシュ・フロー)を求めよ。
旧設備新設備取得現価500万円600万円残存価額50万円60万円耐用年数5年3年減価償却法定額法定額法設備取替時までの経過年数2年-取替時売却価格200万円-
解答・解説:
まず、旧設備の2年経過時点の簿価を求めます。
取得価格500万円-{(取得価格500万円-残存価格50万円)/耐用年数5年}×経過年数2年
=320万円(簿価)
簿価320万円の設備を、200万円で売却したため、売却損が120万円発生します。
この売却損に実効税率を乗じたものがタックスシールドとなります。
損しても、買い換えることで税金を安く出来る、ということですね。
タックスシールド = 売却損120万円×実効税率40% = 48万円
これらの結果、キャッシュイン/アウトフローは以下のようになります。
キャッシュインフロー = 売却代金200万円+タックスシールド48万円 = 248万円
キャッシュアウトフロー = 新設備取得原価600万円
よって、新設備への取替投資額は、600万円-248万円で352万円となります。
タックスシールドという概念は、節税の知識としておもしろいですね。
個人の生活では馴染みが薄いかもしれませんが、一歩一歩勉強です。
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ではでは~。
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「節税」のご参考に。