2008/11/29(土)10:08
組織内の権限と権力 - 企業経営理論の問題
こんにちは。今日の神奈川はよく晴れています。
今日は企業組織における中間管理者の権限と権力についてです。(出所:06年度1次試験 第9問)
企業組織における権限とは、職務を遂行するため公式に与えられるものです。
それに対し権力とは、「ある個人や集団が他のある個人や集団に何かをさせたり、何かを
させない力」のことを言い、非公式なものを幅広く含めます。
中間管理者では、公式の権限と必要な権力との間にギャップが生じることが多いです。
それを念頭に、権限や権力に関する特徴は以下のようなものが挙げられます。
・あらかじめ決められた規則やルーティン(業務処理)が多いほど、部下の上司への依存度は
低くなるため、中間管理者の権力は小さくなる。
・その部門の職務が企業全体の重要な課題に対して関係が深いほど、当該部門(あるいは
その部門長である中間管理者)の権力は大きくなる。
・中間管理者が管理する部門の職務の多様性が高いほど権力を行使する機会は多くなり、
職務の柔軟性が高い場合も同様に権力は大きくなり、行使する機会も多くなる。
・他の部門や、より上位の管理者に対する影響力が大きいほど、自部門内での権力も
強くなる。
・問題解決活動への従業員参加の程度が高いほど、中間管理者の権力は小さくなり、
権力を行使する機会は減少する。
企業の中では、全ての業務を公式な権限に従って進めることは難しいですね。
そんな時に非公式な権力でうまく仕事を回せる人が多いほど、企業としては活性化するはずです。
権力はどこまで許されて何がいけないのか、社員一人一人が理解できるようにすると良いですね。
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