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おはようございます。GMが破綻すると、日本のGM車ユーザはどうなるのでしょうね。。。
今日は自由貿易地域について紹介します。(出所:08年度1次試験 第8問) 自由貿易地域とは、物品の関税、その他の制限的な通商規則、サービス貿易等の障壁など、 通商上の障壁を取り除く2国間以上の一定の地域のことを指します。 FTAという略語は聞いたことがあるかもしれません。 (日本では、FTAと言うと、自由貿易協定を指しますね。) 自由貿易地域を形成すると、次の2種類の対立的な効果が働くことになります。 (1)貿易障壁撤廃により、それまで自国の生産に任されていた産業が、比較優位を持つ国からの 輸入に取って代わられ、貿易が拡大する「貿易創造効果」。 これは、その国にとってプラスに働きます。 (2)世界で最も比較優位を持つ国からの輸入が、その地域内で比較優位を持つ国からの輸入に 取って代わられる「貿易転換効果」。 これは、その国にとってはマイナスに働きます。 いま、下図のような例を考えます。 これは、自国と2つの外国(X国とY国)間の貿易取引を表し、自国の輸入競争財市場 (たとえば農産物)を対象としています。 農産物の国内需要曲線がDD、国内供給曲線がSSで描かれています。 いま、X国からの農産物の輸入価格がP0、Y国からの農産物の輸入価格がP1であるとします。 この時、自由貿易を想定すれば、農産物はより安価なX国から輸入され、Y国から輸入される ことはありません。また、両国からの輸入に関税(T円)を同じだけ賦課したとしても、 (P1+T)が(P0+T)よりも大きいため、農産物は依然としてX国から輸入され続けます。 ここで、(P0+T)をP2で示しています。 ところが、X国からの輸入には関税を賦課したままで自国とY国が自由貿易地域を形成した場合、 Y国にたいする輸入関税は撤廃され、両国からの輸入価格はP2>P1になるので、農産物の 輸入先はX国からY国に切り替わります。 この時の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。 ・△EIJと△HKLの和が□FGLIより大きければ、貿易創造効果が貿易転換効果を上回ることと なり、自由貿易地域を形成することによって、自国の総余剰が増加します。 ・自由貿易地域が形成されると、△EIJと△HKLの余剰が回復します。 ・自由貿易地域形成下の貿易利益は△AJKであり、自由貿易下の利益△ABCより小さくなります。 ・貿易創造効果は△EIJと△HKLの和に等しいものです。 ・貿易転換効果は△FGLIに等しいものです。 ・・・ 2国間でも、貿易というのは企業の利害関係につながるため、簡単にはいきません。 「安い国から買えばいい」とは思っても、中小企業から見ればそれも困るかもしれませんね。 応援クリックは励みになります! ・QRコード作成の【Q's make】 ・短縮転送URL作成の【S&F URL】 ・アラームメール管理の【Plago.net】 ではでは~。 --- 全然関係ありませんが、腕時計は見ているだけでも楽しいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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