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じゃんす的北京好日子 東京編

第4回:社会貢献活動をPRすべし

  
第4回:社会貢献活動をPRすべし


  社会貢献活動は中国においても益々重視度が高まっています。

  毎年、発表される「中国で最も尊敬される企業ランキング」においても「社会的貢献」は重要評価項目の1つです。3月15日に閉幕した全国人民代表大会において採択された「第十一次五カ年計画」では、「資源循環型社会」を打ち出しています。今後、企業はより一層環境に配慮した活動が求められるでしょう。また、3月27日には中国外資系企業協会が企業責任の履行を掲げる「北京宣言」を発表。「北京宣言」には社会貢献や環境保護などの活動が含まれています。

  「北京宣言」は人民日報などで報道された際、同協会の会長がシーメンスで、副会長がモトローラということもあり、前面に出るのが欧米系企業でした。日系企業の影が薄い印象があります。また、2月16、17日商務部主催のCSRセミナーに出席した日系企業は、NEC1社のみだったといいます。

  しかし、実際のところ、日系企業が社会貢献活動をしていないかというとそういうわけではありません。インフラ整備や貧困地域への寄付、奨学金供与など様々な試みを行っていますし、工場を設立して雇用を創出している企業もあります。北京日本人会では「希望工程」(希望プロジェクト、貧困地域での小学校建設などに寄付する活動)に寄付を行い、すでに9校の小学校を設立しています。

  最近の事例を挙げますと、清華大学とトヨタ自動車は3月23日、清華大学で清華大学トヨタ研究センターの設立式を行いました。清華大学とトヨタ自動車はこれまでの環境科学、エネルギー、材料科学など3大分野のほか、自動車工程学部と共同で車両安全技術における共同研究を深める予定です。

  三井物産は北京大学に冠講座「北京大学三井創新論壇」(三井創造・革新フォーラム)を開設しました。三井物産の槍田社長が3月23日、「資源・エネルギーと環境分野における三井物産の事業創造戦略」と題した記念講演を行いました。

  弊社の顧客の9割近くは欧米系企業が占めますが、欧米系企業と比べて日本企業は控えめで、何か社会に対して良い活動を行ったとしても、それを大きく宣伝したりはしません。日本においては、良いことをした時にそれを周囲に言わないことが美徳とされます。私自信もそれは日本人の良いところだと思っています。しかし、国が変われば事情も変わります。中国人は「こちらから言わなければ分かってくれない」のです。我々のような欧米系の会社に勤めているスタッフたちからみると、日本企業は、なぜもっとPRしないのかと、不思議に感じているようです。

  次回は日本企業にとっても参考になる欧米企業の社会貢献活動事例を紹介します。


<全15回>
第1回:広報担当者必読の中国広報事情
第2回:広報活動にともなうチャイナリスク
第3回:チャイナリスクの対応方法
第4回:社会貢献活動をPRすべし
第5回:欧米企業の社会貢献活動PRに学べ
第6回:中国でプレスリリースを発送する
第7回:中国メディア、記者対応の注意点は
第8回:大きい中国、市場はたくさん
第9回:中国でのPR戦略は多様化が必要
第10回:W杯報道に見る中国メディア事情
第11回:広告合戦勃発!外資vs中国
第12回:新聞雑誌、中国人はどこで買う?
第13回:中国のネット人口1億2300万人に
第14回:広報とホステスの深い関係
第15回:靖国参拝への中国メディアの反応


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