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じゃんす的北京好日子 東京編

中国行きのスロウ・ボート


中国行きのスロウ・ボート

村上春樹の短編集です。
「中国行きのスロウ・ボート」では村上春樹がこれまで出会った中国人が3人登場します。私は特に2人目のバイトで出会ったという中国人女性が特に印象に残りました。

ほのかな好意を抱いている中国人女性とひょんなことからデートをすることになります。なんとか楽しくデートを終えた彼ですが、別れ際に間違えて逆周りの山の手線に乗せてしまうという過ちを犯してしまいます。


村上春樹がすごいなと思うのは、こういった日常によくある出来事をうまく物語りにして表現しているところです。


中国人ガールフレンドの「そもそもここは私の居るべき場所じゃないのよ」というフレーズが印象に残りました。外国で暮らしている人ならば誰もが思ったことがあることだからかもしれません。ホームシックになったとき、仕事やプライベートで何か重大な失敗をしてしまったとき、「そもそもここは私の居るべき場所じゃないのよ」と思うと多少は楽になれます。


村上春樹の短編はラストが「んんんんん?むむむ?」とすっきりしない場合が多いのですが、そうすることで作品が神秘的になって魅力が増すんでしょうね。「自分で感じ取る、察する」という余韻を残して終わるところが魅力です。

ところで、「中国行きのスロウ・ボート」の2人目の中国人女性の話しを読んでいたら、ドラえもんの「赤い靴の女の子」という話しを思い出しました。ドラえもんの方はタイムマシーンを使ってハッピーエンドだったんですけどね。


中国行きのスロウ・ボートRMX
リミックス版が発売されているようです。



回転木馬のデッド・ヒート
この短編集もおもしろかったです。


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