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じゃんす的北京好日子 東京編

じゃんす的北京好日子 東京編

通訳案内士最短合格を目指す勉強法(独学)

通訳案内士試験 - 最短合格を目指す勉強法(独学)

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が確定してから、語学唯一の国家資格である「通訳案内士」が注目を集めています。2014年の受験者数は前年比45.9%増となり、特に英語は77.1%増と大幅な増加となりました。

日本を訪れる観光客の数も急増しており、2014年度は前年比29.4%増の1341万3600人となりました。2020年のオリンピック・パラリンピックを控えて、訪日外国人数はさらに増えると予想されますし、通訳案内士のニーズはさらに増えることでしょう。また、日本の海外への情報発信力を高めるという点でも、「外国語で日本を紹介する」証明となる通訳案内士の資格は注目されると思います。

私は、2014年の通訳案内士試験に、英語と中国語で初挑戦し、中国語は残念ながら1次不合格でしたが、英語は合格することができました。その経験をもとに、独学で効率的に合格を目指す方法を紹介したいと思います。

通訳案内士とは何か、ですが、試験の主催者である日本政府観光局(JNTO)は下記のように定義しています。
「報酬を得て外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をする業を営む者(通訳案内士法第二条)のこと。つまり有償の外国語観光ガイドです。 通訳案内士になるには、通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります。 通訳案内士は、語学力はもちろん、日本の地理や歴史、さらに産業、経済、政治、文化といった分野にわたる幅広い知識、教養をもって日本を紹介し、心を込めておもてなしをするという重要な役割をはたします。外国人旅行者が日本について正しく理解し、日本での滞在が快適に思い出深いものになることで、世界中に日本のファンが増えていきます。通訳案内士はまさに“民間外交官”とも言える国際親善の一翼を担うやりがいのある仕事なのです。」

上記にも記載されているように、つまり「有償の外国語観光ガイド」です。「有償の」が協調されている理由は、日本では通訳案内士法という法律により、通訳案内士資格を持たないガイドは有償でガイド業務をしていけないことになっているためです(ボランティアは可)。

かつては、ガイドとしての業務を行うために受験する方が大半でしたが、昨今では、通訳案内士の資格が英語3冠(英検1級、TOIEC990、通訳案内士)の1つという極めて高い英語力の証明となることから受験する方も増えているようです。私の大先輩で、50年近く前に通訳案内士を取得された方に伺った話だと、当時は外交官試験に並ぶくらいの難易度だったそうです。その大先輩は、1964年の東京オリンピック時は大学生だったそうですが、通訳案内士を持っている人は旅行会社等から引っ張りだこで、オリンピック前後にサラリーマンの3倍以上の給料を稼いでいたそうです。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを迎えるにあたり、通訳案内士が再度注目されているのは事実ですし、1964年時のように引っ張りだこになるかもしれませんね。

実際、2013年9月にオリンピック・パラリンピックの招致が成功してから、自分の語学力を役立てたい、2020年までに通訳案内士を取得して、ボランティアで参加したい、という目的で受験する方も増えているようです。オリンピック・パラリンピックのボランティアは数万人規模になりますが、ロンドンオリンピック・パラリンピックの時は、24万人の応募があり、その中から7万人が選ばれたそうで、無償とはいえ4倍近い倍率になっています。ロンドンより人口が多く、ワールドカップのように開催となったら大いに盛り上がる日本人の特性からすると、さらに倍率は高くなるかもしれません。そうなると、選抜の過程で「通訳案内士」が有利に働く可能性は十分考えられます。外国語能力と、日本に関する知識の深さ、そしてガイド試験でもありますからホスピタリティがあるという証明となるからです。

オリンピック・パラリンピックのボランティア参加に関するアピールポイントというメリットの他に、「グローバル人材」の要素を満たすため就職活動にも有利に働く可能性が考えられます。

ここ数年、「グローバル人材」という言葉が人気です。個人的にはこのフレーズはどうなのかなあと思うところもありますが、流行していることは事実ですし、2020年頃までは死語にならずに主流なキーワードとして残りそうです。国は育成すべき人材像として、「グローバル人材」を掲げていますし、企業も欲しい人材像として「グローバル人材」を挙げます。ということは、就職活動において、自分が「グローバル人材」であることを証明することができれば強いアピールポイントになるということになります。ただ、それをどのように証明するのか、ということに対する具体的な説明が難しいのです。しかし、「通訳案内士」資格はグローバル人材の証明となり得るのです。

組織によって、人によって、グローバル人材の定義は様々ありますが、ここでは、文部科学省が定義した「グローバル人材」の要件を紹介します。下記3点です。

要素1: 語学力・コミュニケーション能力
要素2: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素3: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

文部科学省の定義によると、上記の三要素を満たす人材が「グローバル人材」となります。
そして「通訳案内士」の資格は、上記の要素1と要素3を満たしている証明となるのです。要素1の語学力については特に説明不要かと思います。「コミュニケーション能力」は、通訳案内士試験はガイド試験でありますから2次試験(面接)では語学力に加えて、外国人に対するホスピタリティ能力も見られます。よってその面接に通ったということはコミュニケーション能力と異文化に対する理解があることの証明となりえます。要素2については、ご自身のこれまでの経験等から語るしかないと思いますが。本来なら、要素1-3の土台がありつつ、専門性があり、かつその専門性が日本以外で活用できるものであることがグローバル人材には必要だと思いますが、新卒の就職活動の場合は専門性がなくてもよいかと思います。

それでは、具体的な各科目の学習方法について紹介していきたいと思います。
通訳案内士:英語試験独学合格のコツ





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