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カテゴリ:北京で働く
東欧チャンス リーガオさんに貸していただいた本「東欧チャンス」を読みました。 2005年に発行された本なので今更かもしれませんがちょっと感想など書いてみます。 「東欧チャンス」では中国、BRICSの次は「東欧」ということで、東欧のビジネス環境について語られています。「脱中国一辺倒、東欧(中東欧)のチャンスを生かすべき。中国も良いが、中東欧をうまく活用できなければ21世紀に勝ち残れない。」という論旨です。 東欧は国名を聴いたことがあるくらいで、実情は全く無知だったので、新しい知識が得られました。内容も読みやすくおもしろかったです。「チャイナインパクト」と並んでお薦めです。大前氏の自慢話も少なめですし。データも多いので客観的に読めます。 特に07年1月にEUに加盟したルーマニアとブルガリアについての記述が興味深かったです。この2国は物価や賃金は中国とあまり変わらないそうですね。また、すでに東欧で成功している日系企業の事例などもおもしろかったです。 最近では中国メーカー(長虹や富士康など)も西欧進出の足がかりとして東欧に進出しているようです。↓ 中国メーカー東欧進出、西欧市場進出の足がかりに(中国情報局) 私は特に大前信者というわけではありませんが、彼の著書を読んで同意すること、影響を受けることが多いです。2002年に「チャイナインパクト」を読んだとき衝撃を受けて、中国で働いてみたいと思うようになりました。その2年後実際に中国に来ることになって現在に至ります。 今回「東欧チャンス」を読んで東欧に行ってみたくなりました。 中国に来て約2年半が経ち、そろそろ帰任後のことを考え始めますが、今後もずっと中国を専門的にやっていくのか、日中でのビジネス経験を生かして第3国に目を向けるか、など色々と考えるところです。 東欧在住日本人のブログを見てみたいと思い、「国名+ブログ」で検索したら簡単に見つかりました。たいていの国で日本人は生活してますね。ブルガリア在住日本人ブログで「周囲のブルガリア人はEU加盟を喜ぶというよりも、それによる変化を恐れている。いまだに共産主義の名残が残るブルガリア人は変化を最も嫌う。」という記述がありました。普段の報道を見ている限りではルーマニアやブルガリアはEU参加をやっと認められて国民も喜んでいると思っていましたが、そうとばかりは言えないようです。 海外在住日本人ブログはこちらの「人気blogランキング」の海外カテゴリでご覧になれます。 「新ポーランド考」 産経新聞の連載記事です。ポーランドの現状がよく分かります。米国のポーランド系移民は1000万人いて、母国の人口(3700万)の約4分の1に当たるそうです。 最近東欧を扱うメディアが増えてきましたね。 東欧チャンス 【出版社からの情報】 序章 中国一辺倒の時代に、欧州に商機を見出す 第1章 なぜいま中・東欧が注目されるか 第2章 旧ハンガリー・オーストリア帝国活用法 第3章 チェコの工業力活用法 第4章 ポーランドの地政学的活用 第5章 中・東欧のチャンスをつかめ! ブルガリア・ルーマニア この2国もこれからがおもしろそうです。 はじめてのドイツ語 ドイツ語の勉強を始めてみることにしました。現状東欧でよく使われているのはロシア語ですが、これからはドイツ語がどんどんメジャーになっていくそうです。英語や中国語も中途半端ですが、全く知らない言語を1から始めるのも新鮮でおもしろいです。中国語も最初は全くわからなかったですしね。続くかな~。 ルーマニアひとり旅 【目次】 プロローグ 国境を越えるバスに惹かれて/第1章 ルーマニアをめざす/第2章 闇両替屋の手口/第3章 ブルガリア大使館/第4章 車中の人々/第5章 日本への眼差し/第6章 川の向こうはウクライナ/第7章 小さな村を歩く/第8章 若者たちとの出会い/第9章 美しい月夜の晩に/第10章 日本人であること/第11章 ルーマニアとの別れ/エピローグ ルーマニアには何がある? チェコ・ポーランド・ハンガリー 『中国が月着陸に成功すると何が起こるか』 『インドが中国に勝つ』 『中国ビジネスこれから10年』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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