じゃんす的北京好日子 東京編

2008/09/08(月)21:22

再見! ご愛読有難うございました!

4年間の北京勤務を終え、ついに完全帰国になりました。 最後のほうはいろんなことが重なってバタバタで帰国する実感があまりなかったのですが、帰りの飛行機でDSの電池が切れて何もする事がなくなったとき(DS以外本も何も持ってなかった)、4年間を振り返って、やっと「帰るんだな」という実感がわきました。 長いようで短かった4年間。いーちゅんとかえりちんが出会った頃大学1年で、今はもう卒業して帰国、就職ということを思うとやはり4年の月日は長いかな、と感じます。きたむーは出会った頃から博士生だったけど。 この4年間は周囲の人々に恵まれ、本当に楽しかったし、色んな経験ができました。特に最後にオリンピックの仕事ができたのはいい区切りになりました。4年前、記者会見の現場に入っている時に「北京行かないか?」との電話が掛かって来て、一瞬迷った後「行きます」ととりあえず即決したのですが(その後結構悩んだ)、4年前の自分に「おまえのその判断は正しい」と言ってやりたいです。 北京に来るのが決まったとき、海外で仕事をするのは初めてという不安や、「日本人だから苛められないかな」というような不安もありましたが、それらは杞憂でした。同僚たちは自分に対して本当によくしてくれました。最初の上司はオランダ人で、よく部下を褒めてくれる方だったので、助かりました。海外1年目で怒られまくってたらすぐ帰ってたかもしれません。中国人は他人には冷たいですが、仲間には「これでもか」というくらい優しいです。サプライズ企画で会社のみんなに日壇公園で結婚式をしてもらったこともあり、あの時は本当に感動しました。 私は新卒で今の会社に入ったので日系企業で働いた経験はなく、日本にいる時はずっと米国企業担当でした。それが中国エリアでは唯一の日本人ということで日系企業の窓口、顧客対応を主に行うことになりました。なので、最初は中国に対するカルチャーショックよりも、日本企業の仕事の進め方や常識の違いにギャップを感じることの方が多かったです。 「日本人がいる意味がないじゃないか」と言われることが一番きつかったです。自分は何のためにここにいるんだろう、とへこんだこともありました。最初は月日を指折り数えていて、例えば3ヶ月経った時とか「1ヶ月で帰ったら逃げ帰ったと思われるけど、3ヶ月なら大丈夫かな。でもやっぱり最低でも半年かな」など考えたりしていました。だんだんと「じゃんすがいるから安心」と社内外から言ってもらえるようになってきて、仕事もおもしろくなってきたし、友達も出来てきて北京ライフが楽しくなりました。 特に1年目の頃は周りのみんなが自分を騙そうとしているんじゃないかと被害者妄想していて、常に舐められないように喧嘩腰で、とがったナイフのような時期もありました。そうでないことに気づいてから丸くなりましたが。 北京はこの4年間で大きく変化しました。どんどん新しいビルやショッピングセンターが建ち、人もどんどんお洒落になりました。中国人は常に上を、よりよい生活を目指している人が多いですし、自分の代である程度まで登って子供の世代のスタートラインを上げてやろうと考えている人が多く、みんな活気があります。そういう街で生活しているからか、この街にいる日本人も元気でおもしろい人が多く、非常に刺激的でした。 日本に戻ったら国際関連の部署に所属する予定です。 欧米がメインだと思いますが、中国もできるかな。 2,3ヶ月に1度くらい北京に来られるといいのだけど。。どうだろ。 荷物はjiyanさんに教えて頂いた運送会社にお願いして発送しました。EMSで送って30キロで890元という安さ。でも結局帰りの手荷物は50キロ以上になってしまいましたが。 部屋にある諸々の品々を北京でお世話になった皆さんに差し上げたいところですが、意外とモノが少なくほとんど捌けてしまいました。書籍類は大量に和飲輪飲に寄付したので、日本の本が読みたい方はお店に行ってみてくださいませ。 帰国したら、まずは携帯を買わないといけませんね。定期買ったり、駐輪所の登録もしなくては。あと、銀行のキャシュカードがまだ富士銀行なのでみずほ銀行に変更しないと。 長くなってしまいましたが、約4年間にわたりこのブログ「じゃんす的北京好日子」をご愛読いただきましてありがとうございました。読んで頂いた方々からコメントやメールを頂けるのは嬉しいもので、それで約1,000個の記事を書き続けることができました。 北京では周囲の人々に恵まれたおかげでタイトル通りの「好日子」をおくることができました。いろんなことがありましたが、なんだかんだいって私はこの北京が好きですし、ここに住んでいる人々が好きです。 「じゃんす的北京好日子」はこれにて終了します。 またいつの日かお目にかかれる日を楽しみしています。 近いうちにタイトル変えて(北から東に変えるとか)復活するかもしれませんが。健康ブログにはしないかなw。はらけんさんにはこないだ「帰国したらネタがねーんだよ。じゃんすも帰国したら分かるよ」と言われました。ダーシーさんには「日本生活に慣れるまで」をレポートしてよ、と言われました。 「日本生活に慣れるまで」で思い出しましたが、余談ですが今日帰国してすぐに某牛丼屋に行ったのです。となりの人が食券を買って席に着くものの、結構店が忙しく、店員さんが気づいていません。ずっとイライラしている様子でしたが、その人は怒って「帰る!」と席を立って帰ってしまいました。これを見て「ええーっ」と思いました。「一言、店員さんって言えばいいのに」と。たぶん彼は今夜中いらついているのだと思います。北京だとよく注文忘れられたりするししょっちゅう「服務員!」と怒鳴ってますから、この静かに怒りを溜めて、爆発する、という行動が意外でした。こんな逆カルチャーショックをしばらくは味わうのかもしれません。 ああ、だらだら書いてしまいました。それでは、ひとまず再見ということで! 今までご愛読頂きまして本当にありがとうございました。再見!

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