インド人もびっくりの中国語表現
一月に2,3日ほど朝から晩まで翻訳の仕事をする日があります。翻訳をしていると、辞書に載ってない表現にバンバンぶち当たります。新語や業界用語、本当なら4文字のところを2文字に略している言葉、などなどです。そういう時は同僚に聞くわけですが、忙しくしているときは聞きづらいわけです。そういう時に役立つのはGoogleです。ネットで調べれば大体分かります。分からなかった単語はなるべくメモするように心がけていますが、時間に追われているのであまりできていません。それでまた同じ単語にぶち当たって調べることを繰り返してしまいます。さて、ここから本題です。おもしろいなあと思った中国語表現を紹介します。翻一番これは倍増する(つまり2倍になる)という意味です。よく使われる表現ですし、知らなくてもなんとなく倍に増えるのかな、とわかります。翻liang番一から二になったわけですが、2倍ではありません。2の2乗となり、4倍を意味します。翻三番は2の3乗で8倍、翻四番は4乗で16倍、翻五番は5乗で32倍。。と続きます。この表現、外国人にとってすこぶる面倒ですが、中国人は「翻三番で8倍」などすぐに分かるそうです。九九が99まであるインド人もびっくりかもしれません。隣にいる北京人の女の子にこの表現について聞いてみると、「結構よく使います」とのこと。本当かな、と思いGoogleで調べてみました。「翻~番」表現の使用状況(07年1月19日調べ)翻一番 2の1乗 2倍 1,320,000万件翻liang番 2の2乗 4倍 918,000件翻三番 2の3乗 8倍 134,000件翻四番 2の4乗 16倍 16,900件翻五番 2の5乗 32倍 964件翻六番 2の6乗 64倍 792件翻七番 2の7乗 128倍 95件翻八番 2の8乗 256倍 48件翻九番 2の9乗 512倍 74件翻十番 2の10乗 1024倍 507件一が100万件以上と非常によく使われています。二、三までが10万件以上で比較的よく使われている、と言えます。四から格段に減ります。前述の同僚に聞いたところ、「五くらいまではすぐに~倍と分かるけどそれ以降はよく分からない。例えば翻十番と言う時はものすごい増えたということを強調したい時で、厳密に何倍と言いたいわけじゃない。」とのことでした。こういう表現に出会うと中国語は奥が深いなあと思います。人気blogランキングへ