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第１集「報徳産業革命の人　鈴木藤三郎の一生」は、現在東京大学、東北大学を含む１６の大学図書館の蔵書となっている。宮城教育大学附属図書館もだいぶ前に蔵書となっていたのだが、今日ポストにハガキが入っていた。

「拝啓　時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、このたびは下記の資料をご恵贈くださいまして厚くお礼申し上げます。

　なお、今後ともご刊行の節はよろしくご高配のほどお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具

　　　　　平成２４年７月１８日」

とある。

「今後も・・・」が本来の趣旨であろうか。実は第３集は絶版なのだが、数冊手許においてある。

先日、その大切な一冊を　静岡県立清水中央図書館から電話で連絡があって、送付したところ蔵書としていただいたことがある。

「第２集のテーマは何ですか？」と聞かれて

「鈴木藤三郎を生み出した遠州の報徳運動についてです。

第２集は森町が編集責任となっていて、今年の１０月頃までには発刊予定です。」と答えると。

「発行しましたら、ぜひ寄贈してください」と強い口調で頼まれた。

期待されて新刊本を発行できるということは、発行者冥利につきるというものだ。

誠意に対しては誠意で答えなくては、

ちょうど　鈴木藤三郎翁の足跡を求めて　in 台湾　のパンフレットが印刷できて、この数日中に印刷所から送ってくる予定だ。

そのパンフレットと一緒に残りのほとんどない貴重な第３集を求めに応じて

宮城教育大学附属図書館に寄贈しようかと思案中である。 

　雲よ風　パワーよそそげ　第二集　遠州報徳　世に弘むため

雲からも風からも透明なエネルギーがそのこどもにそゝぎくだれ

(稲作挿話　宮澤賢治)