2017/07/29(土)10:27
夢千代最後の言葉
どんなものがほしいかときかれたら 愛がほしいとこたえます
「夢千代日記」の映画にあたって、夢千代の最期のせりふをめぐって、浦山監督と吉永小百合との意見が食い違った。
「浦山さんは、死の床での『ピカが怖い』というセリフを『ピカが憎い』と変えてほしい、とおっしゃったんです。
社会派の監督でしたし、そうしたメッセージを込めたかったんだと思います。
でも、私はずっとテレビでやってきていて、自分なりの夢千代ができちゃったんいたんですね。
その夢千代は『ピカが怖い』と言うけれども、『憎い』とは言わないんです。
どうしても『憎い』とは言えないと言って何日も話したけど、一致点を見いせませんでした。」
樹木希林さんは「夢千代日記」のテレビドラマ、映画を通して菊奴という芸者役で出演した。
「ピカが怖い」と「憎い」をめぐる場面について
「あそこで、そのたった一つの台詞を譲らなかったのを見て、私は小百合さんのことを認めましたよ」と吉永さんとの対談で話した(『夢の続き』集英社文庫)
夢千代 夢の中