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【パリ＝三井美奈】ローマ法王フランシスコは２６日、司教任命をめぐる中国との暫定合意を受け、中国の信者に向けたメッセージを発表し、対立を超えた信者の対話を訴えた。

　メッセージで法王は、中国の弾圧を受けながら法王に忠誠を誓った「地下教会」の信者に配慮し、「見捨てられたと思う人がいるかもしれない」と明記。中国で「教会の完全な統一を取り戻す」ために合意は不可欠だと理解を求めた。中国政府に対しては、法王庁との対話を継続するよう訴えた。



地下教会、家庭教会こそが本来のキリスト教の在り方である。

キリスト教が発展したのは、ローマ帝国の治世下で、地下教会で殉教した信者の信仰の力である。

キリスト教者は迫害の中で、その信仰を試される。

中国のキリスト教者は試されている。

永遠の命を得るか、目の前の政治権力に従うか。

「鳩のように従順で、蛇のように賢く」というのが、おそらくはローマ法王フランシスコのメッセージであろう。

果たして、中国のキリスト信仰者はいかに対応するだろうか。

あるいはこれは神から与えられた世紀の大実験であるかもしれない。