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2019年10月15日
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カテゴリ:イマジン
「2002年のサッカーワールドカップ日韓大会時の日本代表は『決勝トーナメント進出を決めた翌週の始まりに、皆がゴールにたどり着いたように喜んでいた』
敵はチームの内部に生まれる満足感、達成感というチームメンタル」

『集中しすぎると、周りが見えなくなる』

勝つためにはフィジカル、フィットネスよりも、ゲームの運び方が大事
相手の勢いをどう止めるか、自分たちの勢いをどう作り出すか

闘将リーチが17年前のサッカー日韓W杯の日本から得た教訓と南ア戦へ備え鳴らす警鐘とは何か?
10/15(火)

もう8強入りの快挙は過去のことだ。

 ラグビーワールドカップの日本大会で史上初の決勝トーナメント進出を果たした日本代表は14日、前日のスコットランド代表戦を受けての一夜明け会見を横浜市内で実施。リーチ マイケル主将は、20日に南アフリカ代表と対戦する準々決勝(東京スタジアム)へ向け静かに意気込んだ。

「一番大事にするのは準備。ゼロからのスタートで、最初から作り上げる。毎日、毎日の積み重ねが大事になる」

 6万7000人以上が集まった横浜国際総合競技場で、スコットランド代表を28-21で撃破。予選プールAの首位通過を決めた。

 激戦の後は、「寝付けなかった」というリーチは、ひとつひとつの質問に長考しつつ返答。まずは、今回の結果の意義を問われ、こう切り出した。

「日本代表になりたいという若い選手が増えると思います。そうなれば争いが激しくなって、自然と代表が強くなります」

 日本列島は快挙に沸くが、その快挙を成し遂げた当事者はもう明日を見ている。そういえば、スコットランド代表戦直後の取材エリアでも、「きょうはどう過ごすか」と聞かれたプロップのヴァル アサエリ愛は「しっかりとリカバリーします」と答えていた。
 浮かれている場合ではない。もう次の戦いは始まっている。

 南アフリカ代表との準々決勝は、W杯における5試合目。まさに未知の領域だ。隣席の藤井雄一郎強化委員長が、「これからは選手にW杯を楽しんでもらいたい。失うものは全くない」とする一方、リーチは個人的に得た情報を糧にチームを前進させたいという。

 リーチは、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会時の日本代表の主将格の選手に会い、決勝トーナメント進出を果たしたチームがどうなったかの話を聞いてきたという。主将の森岡隆三氏か、森岡氏の怪我後に主将を務めた宮本恒靖氏かは明らかにしなかった。だが、そのときの日本も、グループリーグの開幕戦でベルギーに引き分け、ロシア、チュニジュアに連勝して史上初の決勝トーナメント進出(ベスト16)を決めたが、ベスト8進出を争う、その1回戦でトルコに0-1で惜敗している。

「その彼が言っていたのは『決勝トーナメント進出を決めた翌週の始まりに、皆がゴールにたどり着いたように喜んでいた』ということ。でも、いま(自分たちは)新しい歴史を作ったけれど、これがゴールじゃない。次に勝って、またその次も勝って、全試合勝っていくことが大事です。僕が一緒にラグビーをしてきた選手には、オールブラックス(ワールドカップで2連覇したニュージーランド代表の経験者)もたくさんいます。彼らに『この時期、どんなことを大事にしてきたか』について一言もらいたいと思います。いまは日本開催で、僕たちは日本でいい試合を見せたい気持ちは強い。チャンスを得たことを選手たちは喜んでいます」
 リーチと同じ東芝には、2011年のワールドカップでニュージーランド代表として優勝経験のあるCTBリチャード・カフイがいる。
 敵は南アフリカ代表だけではない。サッカーの元代表から得た教訓は、チームの内部に生まれる可能性がある満足感、達成感というチームメンタルとの内なる戦いだ。

 ここまで極東の戦士たちは、週に1度のペースでやって来るゲームへ計画的な準備を施してきた。週の前半に首脳陣の打ち出すゲームプランをリーダー陣が中心となって理解し木曜もしくは金曜までの非公開練習でブラッシュアップするパターンだ。

 その周到なゲームプランには、「自軍の強みの表出」と「相手の弱みの攻略」というふたつの視点が含まれていることは、ボールをキープして、強力な司令塔団にタックルをさせたスコットランド代表戦を振り返れば明らか。南アフリカ代表戦に向けても、その従来のチームルーティーンを崩したくないとリーチは言う。

 予選プールBでニュージーランドに次いで2位だった南アフリカ代表は、4年前のイングランド大会で34-32と歴史的勝利を挙げたチームでもある。ただし、現代表で当時の話を持ち出す選手は、ほぼ皆無。現場の脳裏にあるのは、大会直前の9月6日に7―41のスコアで落とした埼玉・熊谷ラグビー場での前哨戦のことだろう。

 この試合は、南アフリカ代表の得意とするスクラム、モールへの防御に関しては、手ごたえを感じながらも、空中戦での球の競り合いに苦しんだ。スタンドオフの田村優やインサイドセンターの中村亮土らは、接点で圧力を受けたために、大外にできたスペースを攻略しきれなかったとも反省していた。

 そのすべてを踏まえて、リーチはこう展望する。

「(南アフリカ代表戦への)戦術面のことはまったくわからないです。これまでスコットランド代表戦だけを考えて準備してきたので。前回の南アフリカ代表戦では得たものがたくさんあった。(教訓は)『集中しすぎると、周りが見えなくなる』ということです。試合をレビューするとスペースもチャンスもたくさん作れていたけれど、大事なところでミスをしたり前が見られていなかったりしました。いまは(W杯での)4つの試合を通してプレッシャーにも慣れ、注意力も上がってきた。だから次は、(適切な状況判断のもと)もっといい勝負ができる。勝つためにはフィジカル、フィットネスよりも、ゲームの運び方が大事になってくる。相手の勢いをどう止めるか、自分たちの勢いをどう作り出すかも大事になります」

 ここでの「ゲームの運び方」と「相手の勢いをどう止めるか」と「自分たちの勢いをどう作り出すか」については、ブラウンアタックコーチが、冷静に南アフリカ代表を分析し具体的な戦術を示すことになる。

 南アフリカ代表が、日本代表に圧勝した前哨戦に習い、空中戦を仕掛けてくるかは未知数だが、もし似たようなプランが遂行された場合、同じ轍は踏まない。当時、すぐにけがで交代したウイングの福岡堅樹は、球や相手との距離感を踏まえて、いつでも強い体勢でキックをキャッチできるように心掛ける。本人は、当日もベストコンディションで挑めそうだ。





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最終更新日  2019年10月15日 05時47分25秒
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