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2021年07月15日
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マザー・テレサ「ランプをともさないのですか。」
年配の男性「ああ、だれも来やしない。明かりをつける必要なんてもうないんだ。」
「もしシスターが来たら、毎晩それをつけてくれますか」
「もちろんだとも」
その日から、シスターたちは、毎晩彼のもとを訪れ、ランプを磨き、そして、毎晩それに火をともしたのです。
二年が過ぎました。
彼からこんなメッセージが届きました。
「わたしの人生にともしてくれた明かりは、まだ輝いていると、わが友に伝えてくれ」
これはとても小さなことです。でも、わたしたちはよく小さなことをおろそかにしてしまうのです。
「マザーテレサ 愛のこころ最後の祈り」から
アボリジニーのある居住地に、年配の男性がいました。
その貧しい老人くらいひどい境遇を、あなたがたはいままで見たことはないと、私は断言できます。
彼はだれからも完全に無視されていました。
その家は散らかりほうだいで、汚れていました。
「家の掃除と洗濯をさせてくださいませんか。
 それからベッドをととのえさせてください。」
わたしは彼に言いました。
「これでいいんだ。ほっといてくれ。」
彼は答えました。
「もし、わたしにやらせてくれたなら、もう少しましになりますよ」
もう一度、わたしが言うと、彼はとうとう納得しました。
そこで掃除と洗濯をすることができたのです。
わたしが部屋を片付けていると、ほこりまみれのきれいなランプを見つけました。
彼が最後にそれに明かりをともしてからどれだけ時間がたったのかは、神のみぞ知るです。
わたしは言いました。
「ランプをともさないのですか。もう使わないのですか」
「ああ、だれも来やしない。明かりをつける必要なんてもうないんだ。いったいだれのためにつけろっていうんだね。」
「もしシスターが来たら、毎晩それをつけてくれますか」
「もちろんだとも」
彼はうなづきました。
その日から、シスターたちは、毎晩彼のもとを訪れることを約束しました。シスターたちはランプを磨き、そして、毎晩それに火をともしたのです。
二年が過ぎました。わたしはその人のことをすっかり忘れていましたが、彼からこんなメッセージが届きました。
「わたしの人生にともしてくれた明かりは、まだ輝いていると、わが友に伝えてくれ」
これはとても小さなことです。でも、わたしたちはよく小さなことをおろそかにしてしまうのです。」


〇これを読んでいて「ハヤット神父」の引用する聖パウロの言葉が浮かんだ。昔、朝ラジオからよく流れてきたものだ。
「暗いと不平を言うよりも自ら進んで明かりを灯しなさい。」
この言葉はマザーが愛した言葉だという。
私の亡き畏友木谷文弘が「木谷ポルソッタ通信」に載せた話にもこの言葉が出てくる。
マザー・テレサが生涯愛した言葉、
「暗いと不平を言うよりも、自ら進んで明かりを灯しなさい」
という有名な言葉があるが、
実は、マザーが愛したのは、そのすぐ後に続く言葉だ。
「誰かがやるだろうということは、誰もやらないということを知りなさい。」


    旅にでないワインが旅に出た話
「以前、大分県の直入町役場で働いていた首藤さん、県議会議員をされているんだけど、その人の講演録をインターネットで見つけたらとてもよかったんだ。
 直入町ではドイツのバードクロイツインゲンと友好都市となっていて毎年未来を担う中学生を派遣していたんだ。ドイツからも市長さんはじめ毎年多くの方が見える。
 町民が百人ドイツに行ったのを記念して、国際シンポジウムを開催した。ドイツの物産展を開催したらね、これが好評で、特にドイツワインが飛ぶように売れたんだ。するとね、『首藤さん、あのワインをうちの町でずっと飲むことはできないだろうか』と商工会のメンバーが言うんだ。ところがこのワインは、「旅に出ないワイン」と言われて、そこに旅をしないと飲めない。そのくらい貴重な、少量だけど非常にうまいワインだ。商工会長自らドイツに行ったが分けてもらえない。そこで町長と首藤さんと通訳でドイツに渡った。それで苦しんだんだけどうまくいかない。最後の日、向こうの商工会が招待してくれたので『未来の子供達にあなた達が作ったヨーロッパでも有名なこのワインを飲ませてあげたい』と頼んだんだって。
 すると通訳のマチ子さんが黙りこんで横を向いて泣き出した。
『どうしたの、マチ子さん?』と首藤さんが聞いた。
『首藤さん、私は長い間、日本の方々をドイツにお招きして通訳の仕事をさせていただいた。ただ、これほど、今夜ほど私は自分が通訳をしていてよかった。こんなに感動した夜はありません』というふうにマチ子さんが言うんだ。
『首藤さん、ドイツの皆さんは遠く海を渡って何回も来たあの日本の友人たちに自分たちの秘蔵のワインを分けてあげようじゃないか。そのために直入とクロツィンゲンの頭文字を取ったナークロという会社を新たにつくって、ワインを上陸させて、直入町の皆さんの期待に答えてあげようじゃないかと話しているですよ』
 マチ子さんはそういう会話を聞いて思わず瞼が熱くなったんだね。
 首藤さんはね、宿に帰って、シャワーを浴びながら男泣きに泣いたんだって。
 平成元年からドイツとの交流が始まってまだ四年にしかならない。こんな農村であんなことをやってあいつらはドイツかぶれだという陰口もある。それなのに、こうしてまだ数回しか会ったことのないドイツの友人が私たちの夢を実現してあげようという、そう思うと泣けて泣けて仕方がなかったというんだ。
 そして喜んで帰りの飛行機に乗ったらね、
帰りの機内誌の中に、マザー・テレサの特集があった。
マザー・テレサが生涯愛した言葉、
「暗いと不平を言うよりも、自ら進んで明かりを灯しなさい」
という有名な言葉があるが、実は、マザーが愛したのは、そのすぐ後に続く言葉なんだって。
「誰かがやるだろうということは、誰もやらないということを知りなさい」
マザーが愛したその言葉が強烈に首藤さんに降り注いできたんだって。
つまり、前年に商工会のみんながドイツに渡っている。
ワインの交渉もやろうと思えばできていたかもしれない。
ただ、誰かがやるかもしれない。
地域づくりのほかのことに対してもそうだ。
これはいい話だが、誰かがやるだろう。
そうではなくて、気がついたあなたがやらなければ、誰もやりませんよ。
そういうマザーテレサの言葉に、『ああ、そうか。3人でこのことに挑戦をする』ということの意義がマザーテレサから示唆されたような気がしたと首藤さんはいうんだ。





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最終更新日  2021年07月15日 01時45分22秒
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