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2021年08月11日
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「リンボウ先生 イギリスに帰る」の最初のエッセイが「開け、ドア!」である。

イギリスでは、パーティとか会食の場合、主人側はドアのかげで待つ。

招待客が所定の時間に現われると、主人側はおおむねその時刻には玄関のホールまたはそのわきの応接間あたりで待ち構えるのが一般的なならわしだという。

多くの場合、イギリスの家屋の玄関ドアにはガラスがはめこんであって、外から接近しつつある人影が、はっきりと分るようになっている。

そうして、一番丁重なで出迎えのしきたりでは、ホストはドアの陰に隠れるように待ち、客がドアのブザーを押すか押さないかのあわいに、さっとドアを開けて、
そのとってを握っていないほうの手を「迎え入れる」形にひろげ「さ、どうぞ」と招き入れる・・・



ここまで読んで「ツキを呼ぶ魔法の言葉」で五日市剛さんがイスラエルで出合った年配の女性の家に行ったときの話を想い出した。

五日市さんはまだアメリカの大学で学んでいたとき、イスラエルへ旅行した。

それは湾岸戦争の起った年で、イスラエルの空港のトイレに財布を置き忘れ、いったん空港のゲートを出ると二度と入る事もできず、所持金も少なく、しかも換金詐欺にあい、極端に切り詰めて、イスラエルの大学で研究を続けていた。



港町のハイファにいったときのこと、安宿がどこもいっぱいで泊まるところもなく、しかもその時70年に一回という寒波がきていて、凍えるなかで街中をとぼとぼ歩いていたとき、

一人の女性に「どうしたんですか?」と尋ねられた。

事情を話すと「私の家にいらっしゃい」と申し出てくれた。

五日市さんは、宿を探してどうしてもなかったらお邪魔するかもしれませんと言って、その場は解れた。

しかしどうしても宿がみつからずに、その女性にもらった地図を頼りにその家をたずねていったときのことである。

「玄関が少し高いところにあり、階段をちょっと上がるとドアがありました。

ドキドキしながら、『ピンポン』とボタンを押したんですね。

すると、押すや否や、すぐにドアが開いて、

『お待ちしておりました』

とおばあさんが出てきました。

ヒャー、心臓が飛び出るかと思いました、もう驚いちゃって。

おばあさんはドアのところにいて、待っていたんでしょうかね。」

この驚きは聞く者の感性を刺激して、不思議な話、魔法の言葉へと導き入れる。


そのイスラエルのおばあさんはドイツに住んでいて夫は大学の数学教授で、ナチスの迫害からイスラエルに逃避してきたという。

その女性は 五日市さんが来ることを予測して こごえきっている青年のために、熱いスープをこしらえて

今や遅しと 

ドアの陰に待ち、客がドアのブザーを押すか押さないかのあわいに、さっとドアを開けて、そのとってを握っていないほうの手を「迎え入れる」形にひろげ「さ、どうぞ」と招き入れ

たのかもしれないと・・・・

フランス製玄関ドア

玄関ドアの開き勝手について
日本ではほとんどの開き戸が、外開きです。それに反して海外では内開きが主流です。
それは、日本の文化と日本の住宅事情に由来します。
日本は室内に入るときに、靴を脱いで上がります。当然、玄関框の手前は靴の脱ぎ場が必要になってきます(玄関框とは、玄関の上がり口付近、段になって立ち上がった境の部分です。最近のマンションではとても低くなってきています)。昔の引き戸なら玄関框と平行に動くのでスペース的に問題はありませんでしたが、内開き扉だと、扉を開けるごとに、靴を脱ぎ掃きするスペースが狭くなります。また小さい家だと玄関も狭く、履物や靴が扉で押しのけされることにもなりません。よって日本の開き戸は自然に外開きがスタンダードとなりました。

ヨーロッパの玄関ドアは、ほとんどが内開きです。イタリアでは、ヒンジが外に出ている外開き戸は防犯上理由でありえないとの事です。外開きドアは、ドアをささえる蝶番(ヒンジ)部分が外に露出します。蝶番を破壊すると簡単に扉が開けられ中に侵入できるので、ドアは安全性の高い内開きが標準です。
フランス人は、「大切なゲストを歓迎して中に招き入れるために、玄関ドアは内開きなの」と言っていました。外開きドアは、お客様を玄関先で追い返す印象のようです。
また、木製ドアが主流のヨーロッパでは、扉を外に開いたら、扉が雨風にさらされる機会が増えるので扉の木材が傷見やすくなります。これを避けるために内側に開けるという説もあります。
アメリカやカナダの北米は、もともとヨーロッパの文化を受けついたため内開きが主流です。他に、北米には地域によって玄関ドアが2重扉になっている住宅を見かけます。暑い地域では網戸のようなスクリーンが、寒い地域では防風をさけるためガラスのドアが外側に設置してある2重扉です。この場合必然的に、外側の扉が外開き、内側の扉が内開きになります。

ところが、ヨーロッパでは日本と同じように外開きの玄関ドアが標準の国があります。それは北欧の国、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドです。北欧は背の高い国民の印象がありますが、玄関ドアは日本よりも高さが低く、外開きでこじんまりしています。冬の気候が厳しい北欧は、扉を外に開けることにより雪を室内に吹き込ませない理由だそうです。そしてできるだけ開口スペースを小さくして、外気の侵入を最小限に抑えて室内の温度を下げない工夫なのです。





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最終更新日  2021年08月11日 20時58分31秒
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