オペラ 「トゥーレンドット」 鑑賞
昨日、近くの文化会館に「トゥーランドット」を見に行った。普通、海外から呼ぶオペラというと、最低でも、1万円以上、S席となると、4,5万するので、なかなか行けない。日本国内の歌手達だとそれほどでもないようだけど。 今回は、キエフオペラが来日したのを市の共催で、公演だったので、かなり、お得なお値段でもあったし、近くであるというのは、見に行きやすい。「トゥーランドット」は、あのフィギュアスケートの荒川静香の金メダルのフリー演技で、かなり有名になったよね。実を言えば、私もあまり、オペラには、詳しくなく、フィギュアスケートを通じて、曲を知ったものが多く、これもその一つ。この中の「誰も寝ては、ならない」の曲は、オリンピックの開会式のセレモニーの中で、パバロッテイも歌ったのよね。それで、私は、題名も知ったというくらい。 昨日の公演は、私だけでなく、そういう観客が多かったようだった。「キエフ」ウクライナ旧ソ連の三大歌劇場の一つらしい。旧ソ連というと、どちらかというと、バレエの方が印象深く、オーケストラ、歌劇などのレベルは、どうなのだろう? 「トゥーランドット」これは、元々、アラビア~ペルシアの地方に伝わる謎解き姫という話があったようだ。それを、、元として作られた戯曲のようだ。この同じ名前のオペラは、12以上の作曲者の作品があるみたい。その中でも、一番有名なのが、プッチーニ作曲の今回のよね。でも、彼は作品半ばでなくなってしまったみたい。 ストーリーも今回、初めて、ちゃんと知ることができた。結構、残酷とも思えるストーリーだった。中国の美しい姫トゥーランドットに求婚する男たちは、彼女が出すなぞを解かなければ結婚できず、また出来ないと、斬首されてしまうの。もう、何人も犠牲者が出ていたんだけど、それでも、カラフは、果敢にそれに挑むというもの。彼を一途に思うリューという召使は、彼を助ける為に自害しちゃうし。最後は、カラフの死を賭けたキスによって、姫の氷のような気持ちが溶けてめでたしめでたしみたいな。はしょってしまえばこういう物語。 絢爛豪華な衣装や、カラフ、リュー、トゥーランドットの歌声はすばらしかったけど、物語はちょっとね。 このオペラの中で、宦官の名がピン・ポン・パンっていうのがおもしろかったわ。最初始まって30分ごろ、ものすご~い眠気がきちゃって、またまた夢うつつになりそうになって、首がコクっとなって、あわてて、我に返ったんだけど、その時、お隣の見知らぬ女性も夢の中だったようで、首があちこち、がくがくしてて、また、逆隣の人も同じようで、おかしかった。トゥーランドットを演じた?プリマドンナは、ちょっと太めで、もちろんオペラは、歌によって演じるわけだから、歌の上手下手が一番なんだけど、もう少し、絶世の美女で彼女の為に、男たちが命を賭けたというほどの感じは、出る人だと良かったなと思った。リューを演じた歌手が、歌声だけでなくて、雰囲気もきれいで細身の人でなかなかで、最後のカーテンコールのときも拍手が一段と高くなったわ。 やっぱり、あの「誰も寝てはならない」から、最後のまでがクライマックスで、そこは、ゾクゾクってするほど、オーケストラも盛り上がったし、素晴らしかった。なかなか、良かったわ。また機会があったら、オペラもいいな~。