瓢箪鯰のカンナ

2006/03/14(火)11:31

ノイズ物語5

ノイズ(14)

わしら基本的にはFF氏宅で、リハなり録音をしておった。 だけんど其処はどうにも古いアバラ庵で忽ち騒音問題勃発す。素人なりに防音対策を施すも焼け石に水也。 そんでちびちび音出しとってもね...何それ、リトルノイズ?...スモールノイズ?...いかんがな。せせこましいがな。人間ちっちゃくなるがな。 ってんでヘッドフォン.....イッツ、コードレス! イエス、コードレス。 なぜならその狭い部屋ん中は機材に溢れ、まるで潜水艦の機関室の様であり、物物物...そう、あれは部屋ではなくて物。物達...その「物達」の間にわしら挟まってるような格好で作業しよった。 エフェクターやら何やらで凡そ床は見えず、シールドは右往左往して...天井にも吊っておったくらいじゃ。そのシールドとシールドの間をぬって、時に凶暴な飼い猫も飛んでいたよ。 そう。 僕らの魂は叫んでたんだ....「ノーモア シールド!」 ですのでヘッドフォンはコーーーーーーーーーーーーーーーーードレス。 が、このヘッドフォンたるもの、エレクトリック発信器は宜しいが、やはりボーカル、肉声は上手くない。マイクを手で覆いつつ、厳めしくも小さな声で気合いかけたりしても興醒めですじゃ...やはり時には無駄に絶叫したかろうもんですじゃ。 又、わし長時間ヘッドフォンをしてるとどうも頭が痛くなってしまい「もうひとつ集中出来んねぇ」と駄々こねたりしよった。 何よりドバッとアンプで大音量でしょ?....やっぱフィードバックっしょ?....強い男はマーシャルざんしょ?...違って?...なんつって..... こうして、わしらもスタジオにちょいちょい行くようになったですはい。

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