青年爺ちゃんの独り言

2009/11/10(火)16:40

映画 『 沈まぬ太陽 』 を観てきた・・・

映画・音楽(148)

  今日、「沈まぬ太陽」 を観てきた。 上映途中で10分間の休憩があるが、休憩がある映画は、 「ベン・ハー」以来だ。 邦画では珍しい・・・ テンポが良く時間を忘れさせる展開で、 久しぶり映画らしい映画を観たような気になった。 人気作家・山崎豊子による同名ベストセラー小説だが、 彼女の小説は、時代の社会性と主人公モデルの設定が実にいい。   「沈まぬ太陽」 は、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマである。   日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、   巨大企業に翻弄されながらも自らの信念を貫く男の姿を描く。   昭和30年代の日本航空労組委員長がモデルで、   総理大臣が中曽根総理。やはりモデルがある物語は面白いね。   組織と闘う主人公を演じた渡辺謙をはじめ、三浦友和、石坂浩二など   実力派俳優がそろったキャスティングにも注目。 今、日本航空の経営問題が取り沙汰されているので、 実にタイムリーな映画だと思ったね。 原作が長編で、大変な反響で新聞や週刊誌に様々書かれた問題作という ことで興味があったが、映画も休憩入りの長編だった。   主人公は、過激な組合運動で、パキスタン、イラン、ケニアへと転々と   10年間も左遷されたまま。 まさに会社に逆らえば地の果てまで左遷され、   家庭崩壊の寸前まで追い込まれるという恐ろしさ・・・   そんな大企業の不条理に翻弄されながらも、絶対に諦めることのなかった   男の仕事とは・・・家族とは・・・人生とは・・・を考えさせられた。 御巣鷹山の日航機ジャンボ墜落事故の顛末は、JR西日本の被害者対応と重なって、 被害者と会社の論理の矛盾は、今も変わらないのだと思った。 吾輩のような凡人には到底真似のできない生き方だ。  この映画はお勧めできますね。 観て損はないでしょう・・・  

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