2014/10/08(水)20:17
映画 『蜩の記』 を観てきた・・・
久し振りに映画『蜩の記』を鑑賞してきました 7月の初めに『超高速参勤交代』を観て以来だから3カ月ぶりだ。夏の間はアニメなど夏休みの子供向けの映画が多かったからね。
直木賞作家の葉室麟のベストセラー小説を、 黒沢明監督の弟子、小泉堯史監督が映画化した人間ドラマ。 無実の罪で3年後に切腹を控える武士の監視を命じられた青年武士が、 その武士の崇高な生きざまを知り成長していく姿を 師弟の絆や家族愛、夫婦愛を交えて描き出す… 主人公の武士に役所広司、青年武士に岡田准一、ほか堀北真希や原田美枝子。
残念ながら本は読んでいないが、話題の映画ということで楽しみにしていました。劇場は年配の方が比較的多かったが、若い人に是非お勧めしたい映画だね。
物語自体は派手なチャンバラがあるわけでもなく非常に地味だが、劇中のセリフやシーンの一つ一つは、なるほどと思わせるものがありましたよ。
あの時代ならではの理不尽さを感じる場面もあったが、それでも最後には救いがあるのでは…と期待しながら観ていたら、幕切れは爽やかな感じがしたものの、何とも寂しく残念な思いにさせられたね。でも、しばらく時間が経つと、そんな幕切れで良かったような気もしました…
終盤に切腹を控えた夫の白装束を縫うシーンが映し出されるが、そのときの妻の心情はどんなだったろう…と思ったら、グッときましたね。
それにしても、主人公があまりにも立派な人物なので、吾輩のような凡人には堅苦しく窮屈な気もしたが、映画としては及第点いうところだね…