じじい50の日記

じじい50の日記

精神を正す

人は、じぶんの精神の歪みに気付きにくい。

さる精神科医が酒席で大手出版社の社長から不眠症で睡眠薬を飲んでいる、と打ち明けられたと。
しかし、体型を見て、運動不足が原因だと指摘した。誰も言い出せなかったらしい。

ネクタイの柄もひとりで選んでいるとワンパターンに陥るし、似合うかどうかじつは怪しい、という。
・・そんなことが去年3月号の「金融ビジネス」誌に載っていた。お書きになったのは遠山高史氏。

人は、たいがい失敗をきっかけに他人からの批判を受け、じぶんの精神の歪みに気付かされる、と。

しかし、強い立場にいる独裁者や社長などは、そういう批判を受け辛い。だから、批判してくれる人を有難いと思って身近に置くべきだと。。

この遠山氏の記事に付け加えたいのですが、

旧共産圏、各地の軍事独裁政権などには手厳しい野党が居なかったから、そういう歪みが正せなかったですね。

戦前の教育勅語は、夫婦相和し、兄弟相信じ、うんぬんと、耳に心地良いことばかり書いてありますが、互いに忌憚なく批判しあうこと、批判してもらうことの大切さには触れていませんでしたね。

天国・理想郷を説く宗教家や、かの将軍様の国もそういうことしか言わないように思いますが、「和をもって貴しとなす国」はそういう風土・風潮が根強いようで、心して聞かなければならないと思います。


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